佐久早
……
小森
よー!なーに見てんの?
財布の中にある500円玉 他の硬貨と比べて一際綺麗に光ってる
小森
なに?お金足りないとか?
佐久早
違う
小森
えーじゃあなんだよ
佐久早
……
昨日のことを思い出す 服についたホコリを特に気にする様子なく淡々と払い真っ直ぐと俺を見つめる大きな瞳
小森
あ、そーいやこの間昼飯代に貸した500円返して
佐久早
あぁ、そうだった
キラリと光る500円玉。を、無視して 千円で崩れた100円5枚を古森に渡す
小森
ほーい、まいど
佐久早
……
チッと心で舌打ち 何故か目につくそれがあいつを思い出す
渡さなかったのはただの気まぐれだと そう自分の中で完結させた
𓏸𓏸
ハックション!
風が吹いてきた今日この頃 ひんやりとした空気が町全体を覆う
夏の終わり、少し肌寒くなってきた頃
やはりこの頃の屋上は寒い
𓏸𓏸
戻ろ
ガチャ
𓏸𓏸
あ、……
佐久早
………
《自販機の変な人》
𓏸𓏸
すみません……
佐久早
……
入れ違いのようになってどっちが先に通るか、譲り合いが始まる、心理戦か?
同じ学校だからいるのは当然なのだが こう会うとは ようやっと譲り合いが終わって お互い通り過ぎようとする 私が軽く会釈すると、彼は少しビクッと肩を震わせた そのまま行ってしまう
𓏸𓏸
(ジャージ暖かそー
佐久早
(目潤んでた、寒いのか?
そう思うも、それ以上はなく 互いにそれぞれの道へ向かった






