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グリム
そんなことよりコイツ誰なんだゾ！！！
ユウ
嗚呼、この人ね？
ユウ
この人は島田 史緒(しまだ しお)
ユウ
私の父親が決めた婚約者だよ
島田 史緒
どうも
グリム
こ、婚約者！？！？
島田 史緒
改めて宜しくね？グリム君？
史緒がグリムに握手を求める
グリム
……
グリム
な、なんか笑顔が怖いんだゾ…
島田 史緒
そんなことないよ？
ユウ
確かに…
ユウ
……
ユウ
おいちょっと待て…
グリム
なんなんだゾ…
島田 史緒
え？
ユウ
私のグリちゃんに触れるな！！！！
ユウ
私だけのグリちゃんなのに！！！
ユウ
愛しのグリちゃんに触れたやつは処す！！！！！！
ユウがそう言ってグリムを抱きしめる
グリム
ｳｷﾞｬ
島田 史緒
そんなに？
ユウ
そんなに！！！！！
島田 史緒
僕との婚約はどうなるの？
島田 史緒
親が決めたものを子供が勝手に放棄なんてできないんだよ？
グリム
(コイツ真剣にとらえすぎなんだゾ…)
ユウ
私の親は金を使えば大丈夫だよ
ユウ
史緒の方の親は私が説得するから大丈夫
グリム
フナ！？！？
グリム
お、おいちょっと待て！！！
グリム
俺様の意見は！？！？
グリムが勢い良くユウの腕から脱出する
ユウ
もしかしてグリちゃん……！！
ユウ
今日中に結婚式あげたかったの？
グリム
違ぇんだゾ！！！！
グリム
ドアホ！！！！！！！
ユウ
なっ！！！ドアホですって…！？
ユウ
うぅ…
ユウがしゃがみこむ
島田 史緒
ユウ？！大丈夫！？
島田 史緒
なんてこというんだよ！！！馬鹿狸！！
グリム
ば、馬鹿狸！？！？
ユウ
………なんて…！！
島田 史緒
え？
ユウ
念願のグリちゃんからの罵倒を受けられるなんてｯ…！！！！
ユウ
幸せｯ…
ユウがバタリと倒れる
島田 史緒
え！？ゆ、ユウ！？
島田 史緒
ちょっと！！！ユウっば！！！！
グリム
にゃむにゃむにゃｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!
グリムが倒れたユウの腹の上で眠りにつこうとする
島田 史緒
やめろ狸もどき！！！
史緒がグリムをひっぺがしてべシッと壁に投げつける
グリム
ｸﾞﾍｯ！！！！！
グリムがふにゃ…として息を引き取る
島田 史緒
この狸もどきの毛皮使って毛布にしてあげようか…
島田 史緒
さてどうしよう…
颯太
ただいま〜
颯太
……
島田 史緒
こ、こんにちは…
颯太
……(状況把握中)
颯太
こんにちは…
颯太
ってなんで義姉さんが床に！？！？
颯太
まさか貴方が義姉さんを…！！！！
颯太が史緒を睨みつける
島田 史緒
ち、違いますよ！！！
島田 史緒
この狸もどきが尊死したユウの腹の上で寝ようとしてて、それをひっぺがして壁に投げつけていたところですぅ！！！
颯太
なんだ、そうなんだ…
島田 史緒
ε-(´∀｀;)ﾎｯ
颯太
…とでも言うと思ったか？
颯太
この変態！！！！！！嘘も大概にしろ！！！！
颯太が史緒の首根っこ掴んで家から追い出す
島田 史緒
ブギャ！！
颯太
二度とここに足を踏み入れないでください！！！！
颯太が思いっきりドアを勢いよく閉める
颯太
ふぅ……
颯太
あのいけ好かない奴は追い出したし…
颯太
あとは死体と白雪姫みたいに綺麗に眠ってる義姉さんをリビングのソファーに連れていかないと…
家のチャイムがなる
颯太
……
颯太
いや予感しかしないんだけど…
颯太が扉から外が見える丸いところを、見る
デュース
すみませーん！！！開けてください！
島田 史緒
開けろぉ！！！！
デュースの後ろに続く21人と変態不法侵入者が扉を叩く
颯太
……
颯太
(無視しようかな…)
颯太
(嫌でも…義姉さんにバレたら…)
颯太
ウグッ……(葛藤）
颯太
はぁ…
颯太
ちょっと待っててくださいよ…
颯太が急いでユウをリビングではなくユウの部屋のベットに寝かせ、グリムを生ゴミに捨てる
颯太
はいはい、ちょっと待ってください
鍵を開ける
島田 史緒
ちょっと颯太くん！！！酷いじゃないか！！
颯太
それもこれも自業自得ですよ…
デュース
ただいま帰りました……って、監督……じゃなかった、ユウは？
颯太
義姉さんは……
颯太
……
颯太
僕の部屋でゲームやってるよ(嘘)
デュース
そうなんスか…( ´ • ω • ` )ｼｭﾝ
颯太
何か用あるの？
デュース
い、いや！！そこまでの事じゃ…
颯太
ふぅん…
颯太
それじゃあ史緒さん、帰ってください
島田 史緒
え！？なんで！？
颯太
これから僕達夕飯なんで、今日はいつもみたいにご馳走できません
島田 史緒
そんなぁ…
颯太
ただでさえ食費がやばいのにご馳走なんて絶対無理です
島田 史緒
うぅ…
島田 史緒
颯太くんのご飯美味しかったから食べたかったんだけどなぁ…(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)ｷｭﾙﾝ
颯太
キッッッモ…
颯太
その歳でそんなふうにやるのただのキチガイ野郎と勘違い野郎だけですよ…
颯太
あとうちの女神的存在の義姉さんだけですよ？
颯太
バイバイさようなら、二度と来んな
颯太が軽やかに史緒を追い出し厳重に鍵を閉める
アシル
……(唖然)
颯太
さて、ご飯にするか…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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