てらりれ！即興ストーリー有り)

____この世界には

「ヴァンパイア」

いわゆる吸血鬼なるものが存在する

異性の同世代の同族、または人間の血液を 摂取しないと生きていけない生物だが、 普通の人間よりも身体能力が わずかに高く、容姿もとても優れている

血の味は遺伝子、または血の保有者の想いなどで変わってくる

遺伝の方が確実なため、 ヴァンパイア達は血が美味しい一族と契約し、代々雇っていた

ヴァンパイアは地域によっては、 神として崇められたり、 普通の村人として接したり、 疎まれ差別されたり、 いろいろな扱いを受けていた

ただヴァンパイアも恋愛する

同族だけではなく、 人間と愛し合う者もいた だがその間にできた子は純粋な ヴァンパイアにはなれない

段々と力は弱まっていき、 ついにヴァンパイアは逸話になってしまった

今から数百年前の話である

私の名前はさく そこらへんにいる普通の人間((女子高生

「るぅ💛くん」とは私の幼馴染(?) 小学校の頃から親同士が仲良く、 よく家族ぐるみで出かけていたりもした

ただ、いつの日か体調不良などで不登校気味になってしまった 今は高校が別々になって様子がわからないが、お母さんが言うには まだ学校に行けていないらしい 今日はそんな彼の家にお母さんと行って、 少しの差し入れとお話をする予定だ

ﾋﾟｰ⤴ﾝ⤵ﾎﾟｰ⤴ﾝｯｯ⤴⤴

ｶﾞｯﾁｬｧ

ﾄﾞｸﾝｯ

＿＿＿＿＿るぅとくんは、

ぽつりぽつりと、 言いづらいであろう話を 私にすべて正直に話してくれた。

私がさっきまで本で見てた 「ヴァンパイア」は 本当に存在して、 自分はそれの子孫だということ。

「ヴァンパイア」の力は時が経つに連れ薄まって、 段々と人間社会に人間として馴染んできたが、 るぅ💛くんは例外で、ヴァンパイアの力が強く生まれてしまったこと。

幼い頃は、少量の、他の世代の血でも十分に活動できたが、 体が大きくなるに連れそうはいかなくなり、 段々と学校に行くことが難しくなったこと。

＿＿＿＿同世代で頼れる異性は私しかいなかったのだが、 かえって迷惑、最悪嫌われる可能性があると考えたため、 頼らなかったこと。

今はおばさんから毎日少しずつもらったり、それ用の薬を飲んだり、たまに献血をしたりなど工夫をしているが、 体調は一向に良くならないこと。

ヴァンパイア用の病院でも方針が立てられていないこと。

ひどいときは、急に発作が起き、理性が保てなくなり血を吸ってしまうこと。

人と会う日は、次の日の副作用がひどい薬を飲んで抑えていること。

先程の出来事は本人にもわからなかったこと。

るぅ💛くんは ずっと、ずっと申し訳無さそうな、泣きそうな顔で、

消えてしまいそうな声で、私に話してくれた。