大好きな彼 橙 × 黄
黄
黄
これで振るのは何回目だろう
自分でも最低だというのは分かってる
桃
黄
桃
黄
僕は告白をされる度に振ってきた
「好きじゃないから」とかそうゆう理由じゃない
桃
黄
ただ , どうしても忘れられない人がいるから
付き合っても大好きな彼と比べてしまう気がする
そんな自分に嫌気がさす時もある
桃
黄
これは1年ほど前のこと
当時 、僕には付き合っていた人がいた
黄
橙
橙
黄
橙
黄
沢山イチャイチャもしたし
橙
黄
ズチュンッ
黄
ビュルルルルッ ... ビュルッ
橙
黄
数え切れないほど身体も重ね合った
そんな何気ない日々が続くと思っていた
しかし 、僕らの日常は一瞬にして壊れていった
ある日 、僕のケータイに電話がかかってきた
そこには「橙」と彼の名前が書かれていた
黄
でも 、ケータイから聞こえてきたのは 彼ではなく知らない女性だった
彼女は一期総合病院の者と名乗った
黄
黄
橙くんが事故に遭ったとのこと
黄
黄
お医者さんに連れられて彼の病室に足を運んだ
ガラガラッ
黄
扉を開けると沢山の管に繋がれた彼がいた
そして , 彼の心臓を一生懸命 動かしてくれている先生たち
黄
橙
どれだけ名前を呼んでも大好きな彼が僕の名前を 呼んでくれることはない
黄
黄
彼が亡くなったことを示す"ピー"という 機械音が病室に響き渡る
黄
黄
黄
彼の身体はまだ微かに温かい気がした
月日が経つのはあっという間で 、 僕は高校を卒業し結婚もした
そして 、もう少しで子供も産まれる
橙
黄
橙
黄
橙
黄
黄
桃
黄
ガラガラッ
黄
桃
黄
"パチンッ"と音がしたと同時に今までに 味わったことない痛みが休むことなく僕を襲う
黄
黄
橙
黄
"おぎゃー"と病室中に響く産声
自然と涙が頬を伝う
でも 、我が子を見た時どこか懐かしい気がした
黄
桃
黄
桃
黄
桃
黄
桃
一度は挫けたけど , 今 , 僕はとても幸せです
end
コメント
2件
深…めちゃ感動🥹 ほんとらてて天才すぎるよ 💧🫶🏻