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〇〇はまだ声が治らなかったが、その後も毎日学校へ行っていた。

そんなある日

学校が終わり、歩いて帰る〇〇。

すると見慣れた黒い車が〇〇の前で止まった。

ユ〇ギ

〇〇。

〇〇

!?

ユ〇ギ

乗れ。

〇〇は車に乗った。

車にはソクジ〇とジョング〇がいた。

ジョング〇

おかえり〜!〇〇

〇〇

(た、ただいま、!)

ジ〇

〇〇ちゃん

ジ〇

これからみんなでお出掛けするよ

〇〇

(え、、?)

ジョング〇

いえーい

〇〇

ジ〇

まぁちょっとお出掛けっていうよりか、、

ユ〇ギ

ユ〇ギ

お前の母親のこと。

〇〇

ジ〇は〇〇がいつも持っていたペンダントを返した。

ジ〇

はいこれ

ジ〇

返すね

〇〇

(あ、はい、、)

〇〇は車窓からの景色を見て考え事をしていた。

〇〇

(お母様、、、。)

〇〇

(正直顔も覚えてない、、)

〇〇

(お母様の声ってどんな感じだったんだろう、、)

そして気づけば日が暮れて辺りは夜になっていた。

ジョング〇

着いた!

〇〇

(どこ?ここは、、)

ジ〇

ここは

ジ〇

もともと〇〇の故郷なんだって。

〇〇

(え、、?)

〇〇

ジョング〇

なんか、

ジョング〇

気味が悪いっすね、、

家々はぼろぼろで、廃墟だった。

もちろん、人が住んでいる気配もなかった。

〇〇

(ここが、、)

〇〇

(私の、、故郷だったの、、?)

〇〇

ユ〇ギ

もともとここはえんとつ町って言われていて

ユ〇ギ

結構綺麗な町だったらしい。

ユ〇ギ

だけどある日

ユ〇ギ

クレイモランがこの町を滅ぼしに来たんだ。

ユ〇ギ

そしてクレイモランと手を組んでいたのがXIII機関だった。

〇〇

ユ〇ギ

お前の母親がXIII機関のあの女に殺された。

ジョング〇

酷い、、

俯く〇〇の肩に手をおいたユ〇ギ。

ジ〇

ねぇ見て

ソクジ〇が指を指した方向には大きい煙突家から煙が出ていた。

ジ〇

あの家から煙が出てるってことは

ジ〇

だれかいるんじゃない?

ジョング〇

おー!

ジョング〇

行ってみましょう!

そう言って煙突家がある方へ向かった。

ジョング〇

電気もついてるよ!

そこの家は唯一この町で電気が付いていた。

ジ〇

中入ってみるか、

中に入ると

たくさんの本が出迎えてくれた。

ジョング〇

すごい

ジョング〇

本だらけの家だ!

ジ〇

ここって図書館なんじゃない?

ジョング〇

あぁ〜きっとそうですよ!

〇〇は奥の部屋を覗いた。

〇〇

そこにはまた本がずらっと並んでいた。

〇〇

(すごい、、)

〇〇

(本がたくさん、、)

書斎机には1冊の本があり、そこにはクレイモランの紋章が書いてあった。

〇〇

(え、、?)

〇〇は本をパラパラとめくった。

すると途中本の中から手紙が落ちてきた。

その手紙は随分古い手紙で汚れていた。

〇〇

〇〇は落ちた手紙を手にして封筒の中身を開けた。

中には綺麗な文字で書かれていた1枚の手紙があった。

〇〇

ーーーーーーーーーーーーーーー

いつかあの子が読んでくれることを信じてこの手紙を書きます。

たとえあの子の記憶から私が消えたとしても、

あの子が辛い思いをしないのなら、それで十分です。

でもあの子がまだ生きていたら言ってあげたい言葉があります。

〇〇

苦しくて辛くて、生きるのが怖くなるときだってあるはず。

でも

素晴らしきこの世界で生きていってほしい。

〇〇

〇〇

、、、っ、

あの子はひとりなんかじゃない。

いつか必ず助けてもらえる仲間がいる。

小さなペンダントの中で私はいつまでも見守っています。

あの子と過ごした私の短い人生。

あの子と作った私の短い人生。

私は毎日幸せでした。

未来のあの子の人生が光で満ち溢れていますように。

愛しい〇〇の母親より。

ーーーーーーーーーーーーーーー

〇〇

〇〇は涙が止まらなかった。

震えて泣いている〇〇を優しくそっと頭を撫でてきたのはユ〇ギだった。

ユ〇ギ

〇〇はペンダントを手に持った。

ペンダントの裏を見ると

“You're not born alone in this wonderful world.”

と書いてあった。

するとそこへ、ソクジ〇がきた。

ジ〇

その意味はね

“素晴らしきこの世界に生まれて1人ぼっちになることはない。”

〇〇

〇〇の母親の手紙にも同じようなことが書かれていた。

〇〇

、、っ!、

〇〇は手紙をぎゅっと握りしめた。

母親に会いたかった。

ユ〇ギ

ジ〇ヒョン。

ジ〇

ん?

ユ〇ギ

俺、〇〇と2人だけで話がしたいです。

ジ〇

あぁ。

ジ〇

いいよ。

ユ〇ギ

〇〇。

ユ〇ギ

ちょっと来い。

〇〇とユ〇ギは車へ戻った。

ユ〇ギは車のエンジンをかけた。

ユ〇ギ

あれの続き、、今から話したい。

〇〇

、、?

ユ〇ギが向かった先は、、

〇〇

、、、?

ユ〇ギ

お前が好きそうな場所に連れて行ってやる。

〇〇

そして着いた。

ユ〇ギは車をどこかの駐車場に停めて、運転席から降りると〇〇のいる助手席に回ってドアを開けてくれた。

この時外はとても寒かった。

するとユ〇ギは何も言わずに自分が来ていたコートを〇〇に着させた。

コートを着た事を確認すると、手を差し出して車から降ろしてくれるユ〇ギ。

〇〇は外を見て、思わず目を見開いた。

〇〇

〇〇が目を輝かせたのは、そこに、どこまでも続く綺麗な夜景が広がっていたからだ。

周りは静かな木々に囲まれている高台で、手すりの向こうはまるで散りばめられた宝石がキラキラ光るみたいに美しかった。

ユ〇ギ

綺麗だろ?

ユ〇ギ

いつかお前にこの夜景を見せてあげたかった。

ゆっくり頷く〇〇の目はキラキラしていた。

ユ〇ギはゆっくり息を吐いて、〇〇の手を握った。

びっくりさせないように、徐々に指を絡めてギュッと力を入れる。

やがて、特徴的な低い声が少しだけ震えるように話し始めた。

ユ〇ギ

ユ〇ギ

正直言うと。

ユ〇ギ

あの日以来、お前のこと、、。

ユ〇ギ

ユ〇ギ

本当はもう、手放すつもりだったんだ。

〇〇

俯く〇〇。

ユ〇ギ

ユ〇ギ

俺はお前のことを守るとか言いながら、、

ユ〇ギ

ちゃんと守れてないし。

ユ〇ギ

すぐに見失うし。

〇〇

ユ〇ギ

ほんと頼りないよな。(笑)

ユ〇ギ

だから、

ユ〇ギ

お前があんな、無茶までして俺をかばって、、。

〇〇

ユ〇ギ

横たわるお前を見て思った。

ユ〇ギ

俺はお前を守れなかった。って、、

〇〇

、、っ、

ユ〇ギ

お前が目を覚まして、でも声が出なくなって。

ユ〇ギ

余計に自分にイラついた。

〇〇

ユ〇ギ

俺はきっとこれから先もお前のことを、、

ユ〇ギ

傷つけちまう。

〇〇

、、、っ、

〇〇はポタリ、と一滴の涙がこぼれた。

ユ〇ギ

お前を守ってやれる自信が、、

ユ〇ギ

ない。

ユ〇ギ

ユ〇ギ

だから、

ユ〇ギ

これが最後。

ユ〇ギはその場から少し離れた。

ポケットから小さな黒い箱を取り出して、その中からキラリと光る何かを取り出した。

ユ〇ギ

10秒やる。

〇〇

ユ〇ギ

俺から逃げるチャンス。

〇〇

ユ〇ギ

指輪嵌めたら、、

ユ〇ギ

もうお前は逃げられない。

ユ〇ギ

でも、今ここで俺を引き離して、車に戻るなら、、。

ユ〇ギ

10秒数えるからその間に。

10

9

2人の頭の中でカウントダウンが始まる。

8

ユ〇ギ

7

〇〇は色んな回想シーンが頭の中に入ってきた。

“孤独なお姫様!(笑)”

“両親はあんたを捨てたんだ!”

“両親を追って死んじゃえば?(笑)”

〇〇

〇〇

(誰からも愛されなくて、、)

〇〇

(生きることが怖くて、、)

6

〇〇

(死ぬことも怖くて、、)

〇〇

(でも、、)

5

〇〇

(私を自由にしてくれた、、)

〇〇

(外の世界へ連れていってくれた、、)

4

〇〇

(私をここまで愛してくれる親切な方が、、)

〇〇

(こんな近くにいてくれて、、、)

3

〇〇

(もっと遠くの世界まで行きたい、、。)

2

〇〇

(彼と一緒に、、、)

〇〇が微かに動いた。

1

ユ〇ギは思わず目を見開く。

〇〇はユ〇ギに近づき優しいキスをした。

ゆっくり離れると

ユ〇ギ

ユ〇ギ

なんで、、、

ユ〇ギ

逃げろよ、、。

力が抜けたように、座り込むユ〇ギの声は震えていた。

〇〇の左手の薬指には綺麗な指輪が夜景と同じように輝いていて、ユ〇ギは静かに俯いた。

〇〇

〇〇

ユ、、〇ギ、?

突然の〇〇の声に、ユ〇ギは顔を上げる。

ユ〇ギ

お前、、

ユ〇ギ

声が

ユ〇ギ

治って、、

〇〇

〇〇

ほんとだ、、

〇〇

よかったぁ、、(笑)

笑う〇〇はユ〇ギの前にしゃがみ込んだ。

〇〇

〇〇

ずっと言いたかった。

ユ〇ギ

え?

〇〇

愛してるって。

〇〇

言いたくて、、

ユ〇ギ

〇〇

でも声が出なくて、、

〇〇

ユ〇ギって叫びたくても、、

〇〇

でも、また話せる、、!

〇〇は涙目になりながら言った。

〇〇

こんな綺麗な夜景を見せてくれて、

〇〇

私の故郷まで連れてきてくれて、

〇〇

それと、、

ユ〇ギ

ん?

〇〇

私の居場所を作ってくれて、、

〇〇は涙がこぼれた。

〇〇

ありがとう、、っ、

ユ〇ギ

ユ〇ギは〇〇を優しく抱きしめた。

重なり合う二つの影は、夜景と組み合わさってとても美しかった。

だが、

ジョング〇から電話がきた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ユ〇ギ

もしもし。

ジョング〇

ヒョン!!大変です!

ユ〇ギ

は?

ジョング〇

えんとつ町にXIII機関が!

ユ〇ギ

どういうことだよ

電話越しから爆発音が聞こえる。

それは〇〇にも聞こえていた。

〇〇

ユ〇ギ、、

ユ〇ギ

今から俺たちもそっちへ向かう。

ユ〇ギ

ジ〇ンたちも呼べ。

ジョング〇

わかりました

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ユ〇ギ

お前の故郷を守りに行くぞ。

〇〇

〇〇

うん

ユ〇ギと〇〇は車に乗り込みえんとつ町へ向かった。

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コメント

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なっ涙がっ、、出た。 うんそれだけ

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