〇〇はまだ声が治らなかったが、その後も毎日学校へ行っていた。
そんなある日
学校が終わり、歩いて帰る〇〇。
すると見慣れた黒い車が〇〇の前で止まった。
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
〇〇は車に乗った。
車にはソクジ〇とジョング〇がいた。
ジョング〇
〇〇
ジ〇
ジ〇
〇〇
ジョング〇
〇〇
ジ〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
ジ〇は〇〇がいつも持っていたペンダントを返した。
ジ〇
ジ〇
〇〇
〇〇は車窓からの景色を見て考え事をしていた。
〇〇
〇〇
〇〇
そして気づけば日が暮れて辺りは夜になっていた。
ジョング〇
〇〇
ジ〇
ジ〇
〇〇
〇〇
ジョング〇
ジョング〇
家々はぼろぼろで、廃墟だった。
もちろん、人が住んでいる気配もなかった。
〇〇
〇〇
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
ジョング〇
俯く〇〇の肩に手をおいたユ〇ギ。
ジ〇
ソクジ〇が指を指した方向には大きい煙突家から煙が出ていた。
ジ〇
ジ〇
ジョング〇
ジョング〇
そう言って煙突家がある方へ向かった。
ジョング〇
そこの家は唯一この町で電気が付いていた。
ジ〇
中に入ると
たくさんの本が出迎えてくれた。
ジョング〇
ジョング〇
ジ〇
ジョング〇
〇〇は奥の部屋を覗いた。
〇〇
そこにはまた本がずらっと並んでいた。
〇〇
〇〇
書斎机には1冊の本があり、そこにはクレイモランの紋章が書いてあった。
〇〇
〇〇は本をパラパラとめくった。
すると途中本の中から手紙が落ちてきた。
その手紙は随分古い手紙で汚れていた。
〇〇
〇〇は落ちた手紙を手にして封筒の中身を開けた。
中には綺麗な文字で書かれていた1枚の手紙があった。
〇〇
ーーーーーーーーーーーーーーー
いつかあの子が読んでくれることを信じてこの手紙を書きます。
たとえあの子の記憶から私が消えたとしても、
あの子が辛い思いをしないのなら、それで十分です。
でもあの子がまだ生きていたら言ってあげたい言葉があります。
〇〇
苦しくて辛くて、生きるのが怖くなるときだってあるはず。
でも
素晴らしきこの世界で生きていってほしい。
〇〇
〇〇
あの子はひとりなんかじゃない。
いつか必ず助けてもらえる仲間がいる。
小さなペンダントの中で私はいつまでも見守っています。
あの子と過ごした私の短い人生。
あの子と作った私の短い人生。
私は毎日幸せでした。
未来のあの子の人生が光で満ち溢れていますように。
愛しい〇〇の母親より。
ーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇
〇〇は涙が止まらなかった。
震えて泣いている〇〇を優しくそっと頭を撫でてきたのはユ〇ギだった。
ユ〇ギ
〇〇はペンダントを手に持った。
ペンダントの裏を見ると
“You're not born alone in this wonderful world.”
と書いてあった。
するとそこへ、ソクジ〇がきた。
ジ〇
“素晴らしきこの世界に生まれて1人ぼっちになることはない。”
〇〇
〇〇の母親の手紙にも同じようなことが書かれていた。
〇〇
〇〇は手紙をぎゅっと握りしめた。
母親に会いたかった。
ユ〇ギ
ジ〇
ユ〇ギ
ジ〇
ジ〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇とユ〇ギは車へ戻った。
ユ〇ギは車のエンジンをかけた。
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギが向かった先は、、
〇〇
ユ〇ギ
〇〇
そして着いた。
ユ〇ギは車をどこかの駐車場に停めて、運転席から降りると〇〇のいる助手席に回ってドアを開けてくれた。
この時外はとても寒かった。
するとユ〇ギは何も言わずに自分が来ていたコートを〇〇に着させた。
コートを着た事を確認すると、手を差し出して車から降ろしてくれるユ〇ギ。
〇〇は外を見て、思わず目を見開いた。
〇〇
〇〇が目を輝かせたのは、そこに、どこまでも続く綺麗な夜景が広がっていたからだ。
周りは静かな木々に囲まれている高台で、手すりの向こうはまるで散りばめられた宝石がキラキラ光るみたいに美しかった。
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ゆっくり頷く〇〇の目はキラキラしていた。
ユ〇ギはゆっくり息を吐いて、〇〇の手を握った。
びっくりさせないように、徐々に指を絡めてギュッと力を入れる。
やがて、特徴的な低い声が少しだけ震えるように話し始めた。
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
俯く〇〇。
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
〇〇はポタリ、と一滴の涙がこぼれた。
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギはその場から少し離れた。
ポケットから小さな黒い箱を取り出して、その中からキラリと光る何かを取り出した。
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
10
9
2人の頭の中でカウントダウンが始まる。
8
ユ〇ギ
7
〇〇は色んな回想シーンが頭の中に入ってきた。
“孤独なお姫様!(笑)”
“両親はあんたを捨てたんだ!”
“両親を追って死んじゃえば?(笑)”
〇〇
〇〇
〇〇
6
〇〇
〇〇
5
〇〇
〇〇
4
〇〇
〇〇
3
〇〇
2
〇〇
〇〇が微かに動いた。
1
ユ〇ギは思わず目を見開く。
〇〇はユ〇ギに近づき優しいキスをした。
ゆっくり離れると
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
力が抜けたように、座り込むユ〇ギの声は震えていた。
〇〇の左手の薬指には綺麗な指輪が夜景と同じように輝いていて、ユ〇ギは静かに俯いた。
〇〇
〇〇
突然の〇〇の声に、ユ〇ギは顔を上げる。
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ユ〇ギ
〇〇
〇〇
〇〇
笑う〇〇はユ〇ギの前にしゃがみ込んだ。
〇〇
〇〇
ユ〇ギ
〇〇
〇〇
ユ〇ギ
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇は涙目になりながら言った。
〇〇
〇〇
〇〇
ユ〇ギ
〇〇
〇〇は涙がこぼれた。
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギは〇〇を優しく抱きしめた。
重なり合う二つの影は、夜景と組み合わさってとても美しかった。
だが、
ジョング〇から電話がきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユ〇ギ
ジョング〇
ユ〇ギ
ジョング〇
ユ〇ギ
電話越しから爆発音が聞こえる。
それは〇〇にも聞こえていた。
〇〇
ユ〇ギ
ユ〇ギ
ジョング〇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユ〇ギ
〇〇
〇〇
ユ〇ギと〇〇は車に乗り込みえんとつ町へ向かった。
コメント
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なっ涙がっ、、出た。 うんそれだけ
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