水原○○
(思いっきり泣いて、防衛隊員になる!って決めて…)
水原○○
(どうしたんだっけ?)
水原○○
(もう朝だ)
水原○○
(しっかりベッドの上にいる)
水原○○
(運んでくれたのかな?)
水原○○
(まぁ、いっか!)
水原○○
(というか、あの人、なんでいきなり防衛隊に入れないか?って提案してきたんだろ。)
水原○○
(普通、自殺はもうするな、とかじゃない?)
水原○○
(それか、ここに住んでいいから、とか?)
水原○○
(私も心の奥底で防衛隊員になりたいとは思ってたよ?)
水原○○
(それを見抜かれてたとしてもさ)
水原○○
(まだ12だぞ)
水原○○
(働かせる気?鬼畜?)
水原○○
(確かに、入りたいとは思ったけど、考えてみればなんかおかしい…)
水原○○
(そもそも、私があの場に足を運んだことなんで知ってんだろ。)
水原○○
(そんな、普通受験者一人一人覚えておくか?)
水原○○
(うーん)
水原○○
(ま、いっか!)
その頃、一方、保科宗四郎は…
保科宗四郎
(あぁ、昨日は怒涛の1日やったなー。)
保科宗四郎
(疲れがまだ取れてへんわ。)
保科宗四郎
(というか待ってー。)
保科宗四郎
(よーく考えてみれば、自殺志願者がそんなに普通、自殺した経緯をたんたんと話すか?)
保科宗四郎
(あの時もおかしいとは思った。)
保科宗四郎
(僕が、○○の祖父母の家付近で怪獣が発生して、討伐しに行った時も思ったけど、ちょっと冷静すぎやしないか?)
保科宗四郎
(まだ、12よな?)
保科宗四郎
(あん時は、5年前やから…)
保科宗四郎
(7やないかい!)
保科宗四郎
(しかも、判断能力もずば抜けとる。)
保科宗四郎
(自殺したい時に、あんなにすぐ無駄な抵抗を諦める子っているんやろか。)
保科宗四郎
(祖父母が死んだ直後に冷静に怪獣に対処して、逃げるなんて、普通の7歳児、いや、大人でも出来ん。)
保科宗四郎
(それなんに…)
保科宗四郎
(気になるし、防衛隊としてもほしい。)
保科宗四郎
(昨日は色々ありすぎて、そんなことまで考えていなかったんに。)
保科宗四郎
(そりゃそうか、解放戦力0%は出るし、怪獣が蘇るし…ようやく部屋に帰れると思って、その前にコンビニに行った時に、自殺しかけの女の子と出会うし…)
保科宗四郎
(そんな状況下で今ほど色々考えてもいなかったんに、なんで僕はあの子を防衛隊に勧誘したんやろ?)
保科宗四郎
(勘か?)
保科宗四郎
(入りたがってたからか?)
保科宗四郎
(いや、それだけやったら、勧誘は数年後にしてたはずや。)
保科宗四郎
(まぁええわ)
保科宗四郎
(にしてもあの子)
保科宗四郎
(結構かわええな。)