２週間の恋　１話

俺は鈴木康隆、中学３年生だ。

彼女もナシ。

友達もこの萩野章太郎くらいしかいない。

女には一切興味がなく、本当に男かとも思われるほどだ。

僕はまだ知らなかった。

この人に人生が大きく左右されるということを…

どうする…

ここで「Yes」というのか…

でも俺には…「女嫌い」というレッテルを貼られている…

思いっきり手あげてたら、優花先生に好意を抱いているってことが

みんなにばれる！

それだけは避けたい…。

こいつ…アホなのか…？

授業中に話すとか…。

すると、康隆の視界にある男子生徒と親しげに腕相撲をする加藤優花が映り込む。

…この俺が心のどこかで腕相撲をしたがっている！

するべきなのか…！？！？

…して…みようかな…？

おいおいおいおいおいおい…

恋愛経験なしの俺が…

女と握手！？！？

腕相撲は康隆が即敗北した。

恥ずかしいところみられた…。

もう生きていけん…

帰り道…