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数分後、涼ちゃんが家に来た。
藤澤
リビングに入るや否や、 涼ちゃんがぼくの方を見ながらそう言った。
大森
涼ちゃんがあまりに真剣な顔をしてるから、 緊張してしまう。
昨日、声を荒らげて、 一方的に部屋から追い出してしまったし、 恨み言の一つでも言われるかもしれない…
藤澤
藤澤
何言われるかと思ったら…
そんなのズルいよ。
なんでそんな真っ直ぐなの…
大森
藤澤
藤澤
大森
藤澤
藤澤
藤澤
こんなに真っ直ぐに想いを伝えてくれた人なんて、 今まで居なかったから、 どうしていいか分からない。
よく見ると、涼ちゃん少し震えてる。
きっと、すこく勇気を出して伝えてくれてるんだよね…
じゃあ、ぼくは?
何も言えずに、しばらく沈黙が流れた。
藤澤
大森
藤澤
待ってよ。
そんなのズルいって。
ぼくも…
ぼくだって…
大森
ぼくは玄関に向かう涼ちゃんの腕を掴んだ。