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翠視点

茈ちゃんが生きていた頃

俺は「人間に寄り添う」と言うと言うものを知った

sxxn.翠

俺は普通の会話がまだまだ苦手で、iris.桃さん達と話て

敬語を使わないで話せるようになった

でもまだ、言葉の使い方が違ったり、口足らずだったりした

sxxn.茈(人間)

(とてとて)

sxxn.茈(人間)

山菜…あんましないなぁ…(きょろきょろ)

sxxn.翠

…(ヒョコッ)

毎日来て山菜を探している茈ちゃんが目に入った

泥だらけになっても、一生懸命に働いている姿に過去の自分が重なって

sxxn.翠

…(ぽわっ)

つい、手助けしたくなった

sxxn.茈(人間)

あ、よもぎじゃん!

sxxn.茈(人間)

おかーさん…よもぎ好きだから持って帰ろ!

sxxn.翠

自分の為じゃなくて「お母さん」って人間の為に持って帰る茈ちゃんが優しいなって思った

sxxn.翠

この子なら…

でも、まだ信用出来なくて直接話したほうがいいのかなって思った

sxxn.翠

…(ピトッ)

ぽわっ

色々考えて、俺は能力を使って身体の時間を進めた

茈ちゃんより少し大きくなって「頼りやすい年上」を演じるために

sxxn.茈(人間)

なぁ

sxxn.翠

ん〜?

sxxn.茈(人間)

ここで何やっとるん?

sxxn.翠

暇つぶし〜

sxxn.茈(人間)

暇だったら山菜採るの手伝えよ!

sxxn.翠

え〜…いいけど…

sxxn.茈(人間)

…(きょとん)

sxxn.茈(人間)

うそ…いいの…?

sxxn.茈(人間)

ありがとな!

sxxn.翠

山菜はねぇ…こっちに大きいよ!(とてとて)

sxxn.茈(人間)

あ、ちょッ!(とてとて)

sxxn.茈(人間)

わぁぁ…

sxxn.翠

ほら、これかな〜?

俺は形の整っている茸を指差した

ないこさんが食べていた茸

sxxn.茈(人間)

それ…!

sxxn.茈(人間)

松茸!

sxxn.翠

へぇ…そんな名前なんだ〜

sxxn.茈(人間)

sxxn.茈(人間)

これ、貰っていい…?

sxxn.翠

あ、いいよ〜

sxxn.茈(人間)

やった…!

sxxn.茈(人間)

ありがとう!(ニコッ)

sxxn.茈(人間)

ぁ…

sxxn.茈(人間)

お前の名前は?

sxxn.翠

俺はねぇ…翠っていいます!

sxxn.茈(人間)

翠…俺は茈!

sxxn.翠

茈くんね!

sxxn.茈(人間)

ぁの…また一緒に探してくれるか?

sxxn.翠

茈ちゃんは笑顔が眩しくて

俺の生きていた時には居なかった人間だと思ってた

村の人は俺を物以下の扱いで、見向きもしなかったのに

sxxn.翠

わかった!

sxxn.翠

あの木の所にいつも居るから!

sxxn.茈(人間)

わかった…またな!

sxxn.翠

うん、またね〜!

こんな俺にも優しく接してくれる

それが嬉しくて、気がついたら毎日会うようになってた

それでも、何となくわかってた

「人間全体」を好きにはなれて無くて、「茈ちゃん」と言う人間だけが好きになれたんだって

だから俺は神様で、その事を知った茈ちゃんも神様になるって言った

sxxn.茈(人間)

…!(キラキラッ)

その話をした時の茈ちゃんは目を輝かせて

sxxn.茈(人間)

俺、翠と神様する…!

sxxn.茈(人間)

後悔なんてしないから!

sxxn.茈(人間)

てか、翠が神様ってすげーじゃん!

俺を認めて、一緒に支えてくれると言ってくれた

こんな日々が続けば良いと思ってたのに

俺が茈ちゃんを守りきれなくて

茈ちゃんは人間の手によって神様にさせられた

sxxn.茈(神様)

sxxn.翠

ごめんね、茈ちゃん

sxxn.翠

俺がちゃんと守れてたら…

sxxn.茈(神様)

(フルフル)

sxxn.茈(神様)

翠は悪くないもん

sxxn.翠

でも…(サスサス)

sxxn.茈(神様)

翠…(ぎゅっ)

sxxn.翠

…?

sxxn.茈(神様)

俺のは仕方ないから

sxxn.茈(神様)

仕方ないッ…からッ…(ポロポロ)

sxxn.翠

…(ぎゅっ)

正直、その時何で茈ちゃんが泣いているのか分からなかった

sxxn.茈(神様)

翠はッ…自分を責めんなよッ…

sxxn.茈(神様)

翠が責めてんのッ…見なくないッ…(ポロポロ)

sxxn.翠

…!

でも直ぐに分かった

茈ちゃんは、俺が自分を責めているのか嫌だったんだ

茈ちゃんみたいに優しい人間はもっと居るのかな?

茈ちゃんみたいに、守りたいって思える人間はまだ出会えるのかなって

そう聞いたら

sxxn.茈(神様)

…わかんない

sxxn.茈(神様)

翠なら出会えるんじゃね…?

sxxn.茈(神様)

でも…俺は翠と2人が良いけど…(ボソッ)

sxxn.翠

…(なでなで)

茈ちゃんはそう言っていた

その時は俺も良いかなって思ったけど

茈ちゃんの為に、俺も頑張って人間嫌いを克服したい

茈ちゃんまで人間嫌いにさせたから、今度こそ責任持って守りたいって思えた

sxxn.茈(神様)

…(ぎゅっ)

sxxn.茈(神様)

翠、神様にしてくれてありがと

sxxn.翠

…うん(なでなで)

sxxn.茈

あったな…そんなの

sxxn.赫

じゃあ、茈が居なかったら俺等を神様にする気は無かったって事?

sxxn.翠

そうだねぇ〜

sxxn.翠

人間嫌いは確実に治ってなかったから…助けても深く関わろうとはしなかったかも…?

sxxn.瑞

茈くん、ナイス過ぎる!

sxxn.桃

それな

sxxn.茈

俺何かしてるか?

sxxn.茈

話聞いてるだけだと翠が勝手に決断したようにしか聞こえないんだけど…?(きょとん)

sxxn.黄

茈くんの人柄が良かったからだよ!

sxxn.黄

茈くん、優しいからね〜!

sxxn.茈

そうか?

sxxn.桃

めちゃくちゃ頼れる奴だよ!

sxxn.桃

翠並みに無理するし

sxxn.茈

俺は無理してないし

sxxn.茈

翠の方が全然無理するし

sxxn.翠

えぇ〜?

sxxn.黄

で、でも!

sxxn.黄

俺は翠くん達と神様になれて良かった!

sxxn.黄

翠くん、神様にしてくれてありがとう!

sxxn.翠

俺は神様にしてないよ…?

sxxn.翠

皆があの時頑張ってくれたから、神様になれたんだよ?

sxxn.翠

俺は皆の足を引っ張ってただけ

sxxn.瑞

そんな事ないよ!

sxxn.瑞

むしろ、翠くんが1番頑張ってたじゃん!

sxxn.桃

命張って助けてくれたじゃん!

sxxn.翠

それは俺の能力だし

sxxn.赫

…今度無理したらぶっ飛ばすからな?

sxxn.赫

分かってるよな?(ツンツン)

sxxn.翠

あ、ふぁい…

sxxn.翠

はんせいしてまふ…

sxxn.赫

よろしい

sxxn.茈

…翠

sxxn.翠

…?

sxxn.茈

…俺…今は人間嫌いじゃない

sxxn.茈

まだ少し苦手だけど、普通に話せるくらいまでになった

sxxn.茈

全部…翠達のおかげだから

sxxn.翠

…!

sxxn.翠

そっか…よかったぁ…!(ニヘッ)

友達は訳あり神様だった【番外編】

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コメント

1

ユーザー

このシリーズめっちゃ好きです✨投稿ありがとうございます!!最高です!!

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