後輩先輩。

寝ぼけたまま スマホを開いて確認すると 時計は8時を指していた

あるあるだよねこれ

こんなしょうもない先輩なのに 僕の胸は高まるばかり

これが他の人だったら ぶん殴りたくなってるのに…（

そう言って 僕の手をひっぱるころちゃん

信じられない

好きな人とこんなにも簡単に 手を繋げるなんて

でも ころちゃんにそんな気は ないんだろうな

手繋いだまま走ってる、 意味分からない

この鼓動の速さは 走っているからなのか 先輩に手を握られているからか

なんでこの人走りながら 普通に喋れんの 怖すぎ いやかっこいいけど

手繋いだままだから 僕が引っ張られてる状態。

ころちゃんの体力が鬼すぎて ついていけない

遂に本格的に 遅れをとってしまって

僕ところちゃんの手が解けた

その反動で 僕は盛大に転んでしまった

わざわざ駆け寄って 僕の前に屈んで

目線を合わせてくれる ころちゃん

怪我の痛みと ころちゃんの優しさと でも片思いなんだって辛さで 心がぐちゃぐちゃで

僕は気付いたら 涙を流していた

って言いながら 体重測りに行った配信懐かしいね

まだ3年生の先輩は 距離が掴めなくて 会話するにも及び腰になる

さとみ先輩と話している時の ころちゃんの顔が 楽しそう

ころちゃんの好きな人って もしかして… と 嫌な予感が浮かんでしまう

僕の目の前に ころちゃんが屈んで 治療をし始める

こんな近距離で 先輩の顔が見れるなら、 怪我したのも悪くなかったかも

最悪、変な声出た…

昔から体触られるの 苦手なんだよね

僕は治療を受けながら 真剣な表情の先輩を

脳裏に焼き付けていた

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