主
主
主
主
乃花
主
主
20XX / 12 / 25
PM:09:15
東京
乃花
乃花
乃花
"ばいばい"
"私の大切なおうち"
なぜ私が家を出ることに なったのか
それは遡ること約30分前
PM:08:29 のことだ
私の家は代々受け継いでいる 大きな旅館だった
私は両親と幼いころに別れた
母は過労死、 父は私たちを捨ててどこかへ行ってしまった
行く宛てのない私を育ててくれたのは旅館の女将をしている母方の祖母だった
でも、そんな私を愛してくれる訳ではなかった
褒められることも、 叱られることも、 撫でてもらうこともなく、 ただひたすら怒鳴られ、 殴られる日々を送っていた
そんな生活の中でも私が唯一好きだと思えたものは
学校から帰宅後の旅館での仕事だ。
すぐに着替えて旅館中のお掃除
お料理を運んだりするのが凄く楽しくて好きだった
そして今日も、旅館の仕事をしていた
乃花
乃花
乃花
乃花
乃花
乃花
乃花
空き部屋
乃花
乃花
トコトコトコ
祖母
電話相手
祖母
乃花
乃花
祖母
乃花
乃花
乃花
乃花
祖母
祖母
乃花
乃花
祖母
祖母
乃花
祖母
祖母
乃花
乃花
乃花
祖母
祖母
乃花
乃花
こうして私は家を出ざるを得なくなってしまった
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