溺愛〜できあい〜（完結済連載）

春　髙橋学園

日葵side

やっとの思いでこの髙橋学園に入学できた！

この髙橋学園は私の推し、平野紫耀くんが在籍している！

紫耀くんに会って、告って…

彼女は渡辺琴羽。

清楚系女子ーって感じ

私の親友で、可愛い。

この学園は白い制服の生徒会会員と

黒い制服の一般生徒がいる。

因みに私は一般生徒で、琴羽はお嬢様だから生徒会会員

お嬢様だからって勝手に生徒会入れられるシステム、どうにかならないのかな？

私は一般生徒確定だったから、生徒会のことはあることぐらいしか知らなかった。

キャー！！！！

琴羽の指差した方を見ると…

「神宮寺さーん！こっち向いてー！」

「岸くーん！カッコイイー！！！」

「廉様ー！キャー！」

なんて、勝手に5傑に評価していたら…

「ギャー！」

「紫耀くーん！！！カッコイイー！！！」

目の前には、私のずっと恋している

大人気アイドル、平野紫耀がいた…

整った顔立ち…

長いまつ毛…

プルプルの唇…

サラサラの髪に…

筋肉質の身体…

「ギャーーー！！！！！！」

振り向くとそこには…

美しい男の子がいた…

ぱっちりした2重…

長い足…

ふわふわのミルクティー色の髪…

私は紫耀くんが好きだけど、髙橋海人くんは違う良さがあっていいなーなんて

何様だよって笑

海人は振り向き…

日葵と目が合った

「ギャー！海人様と目が合ったー！」

びっくりした…

他の人にしたのか…笑

右棟　一般生徒教室

日葵

渡された生徒手帳を見る。

嘘でしょ！？

一般生徒は庶民と同じ暮らしをせず、気品をわきまえる…だと？

庶民と同じ暮らしをしないってことは…

紫耀くんのドル誌をうかうか買いに行けないってこと！？

待て…まず…

アイドルを推しちゃだめってこと！？

終わりじゃん！

通販の仕方知らないし

本屋に買いに行くことしかできないじゃん！

取り締まるのは生徒会会員でしょ…

バレたら退学…

終わりじゃん！

そうこう考えているうちに、1日の終わりを告げる鐘が鳴った。

髙橋学園はH型の校舎。

正面門から向かって右側が右棟

左側が左棟

真ん中が中央棟だ。

右棟は一般生徒

左棟は生徒会会員

中央棟は職員室と生徒会本部がある

だから必然的に私と琴羽は別々の棟だ。

私は教室を出て、中央棟に向かった。

中央棟　廊下

日葵side

？？？「一般生徒が此処に何の様だ。」

？？？「一般生徒は中央棟には入ってはいけないと校則であっただろう？」

ヤバい…

生徒会会員の誰かにバレた…！

？？？「おい！聞いているのか！？」

肩を掴まれ、反射的に振り向くと…

その人は…まさかの生徒会長、髙橋海人だった。

まさか…

会長が私に見せたタブレットの画面には…

変装して本屋に入る私の姿が…

嘘…だ…。

もう退学…なの…？

生徒会、個人情報保護法ってご存知！？

この人、私の名前まで知ってるの…

だから、なんで知ってんの？

え…っと…？

いや、普通に無理。

急に海人が日葵を壁に押し付けて来た。

海人の顔が日葵に近づく…

そして…

ゆっくりキスをした…。

慌てて海人を突き飛ばす。

STEP1〜キス〜