水面の夢

ピロリンっ

水守 明仁様が仕事中に倒れたので 至急病院に来てください

ﾀｯﾀｯﾀｯ

この時、僕は、信号が赤になってることを忘れてそのまま走った。

ﾌﾟｰ!!

ﾀﾞﾝｯ

僕は、死を悟った……はずだった

目を開けると俺は、横断歩道の先にいた。 周りを確かめると横断歩道を通り過ぎたトラックの先に数メートル飛ばされたであろう南雲 晴が倒れていた

僕は、急いで晴のところに駆け寄り 自分の腕で彼の身体を包み込んだが 彼の身体は、もう冷たかった

返事は、返ってくるはずもなかった。 彼の目は、質問してたあの時よりも 暗く黒かった。そして 失望したよ そんなふうに言われたような気がした。

まるで映画のワンシーンのように一瞬で、すべてを否定したかった。

失望したよ

そして、僕の瞳から零れた涙は、晴の瞳へと落ちていった。

ポチャン

先日、男子高校生2名を巻き込む事故があり、1人は、軽傷ですがもう一人は、意識不明の重体だそうです。警察は……

透の腕に刺された点滴は、一滴一滴音をたてながら落ちていったいった。

ポチャン