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せんせー
いろは
教室はいつも通り賑やかで、 まだホームルームは 始まっていなさそうだった
せんせー
せんせー
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
こう
あまね
こう
あまね
こう
あまね
飛良泉くんが席に着く
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
先生に 申し訳ない気持ちが募る
あまね
いろは
風隼くんが私のバッグを 掲げてみせる
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
バタバタと荒々しく 教室を飛び出した 風隼くんに怒ってるとか そういうんじゃなくて、 助けてやるとか 簡単に言う彼に 全て見透かされてるみたいで 怖かっただけなんだ
いろは
何となく図書館に来たけど
別に特別 読みたい本などなかった
とりあえず 一番奥の席に座ってぼーっとする
いろは
りん
いろは
ちひろ
ちひろ
りん
いろは
りん
いろは
りん
いろは
ちひろ
ちひろ
いろは
りん
小宮山さんが 私の制服の襟首を持つ
りん
反対の手で拳を握り、 勢いよく振り上げる
思わず目をつぶった時、 ふとこんな事が 頭に思い浮かんだ
ああ風隼くん、 私が嫌がらせ受けてるなら 助けてやるつもりだって 言ってたよな
ちょっと期待しちゃったじゃん…
ばか…
あまね
その声に目を開くと 小宮山さんの 振り下ろしかけた腕を 風隼くんの手が 止めていた
あまね
りん
あまね
小宮山さんの拳を握る 風隼くんの手の力が ぎゅっと強まった
りん
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
今 初めて風隼くん、 私のことを苗字で呼んでくれた…
りん
あまね
りん
あまね
りん
あまね
あまね
あまね
りん
あまね
あまね
風隼くんに手を離された 小宮山さん達は 急いで教室へ戻っていった
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
見ると、風隼くんは笑ってた
あまね
いろは
またお前 呼びに戻ってる…
あまね
いろは
クルリと扉の方を 向く風隼くんの 細いのに頼り甲斐がある背中 いつの間にか 体が動いていた
キュッ
あまね
私は人差し指と親指で 彼のブラウスを掴んで 引き止めていた
いろは
いろは
こちらを振り返らずに 風隼くんが言う
あまね
あまね
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
嘘だよ、本当は お前と言いかけて 神無月 と 呼び直してくれたのが、 とても嬉しかったんだ
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
あまね
いろは
こんなたわいもない会話が 何気に楽しかったりするものだ
司書
あまね
いろは
あまね
彼がまた一つ、 私の中で大きくなっていた