るこ
るこ
るこ
るこ
るこ
莉乃ママ
莉乃ママ
応答なし
莉乃ママ
不在着信
莉乃ママ
不在着信
莉乃ママ
大丈夫?!
まま心配してます
無事だったら返信してね。
莉乃
莉乃ママ
莉乃ママ
莉乃ママ
莉乃
莉乃
莉乃
莉乃
莉乃
莉乃
不意に涙が出てきた
莉乃
もう何も考えられなくなるんだ という恐怖 やりたいこともできないんだ という悲しさ
私は意識が無くなる前ほんとに死んじゃうんだって思ってた
莉乃
私はポツリとつぶやいた
莉乃
大好きだった賀一君
きっと誰よりも好きだった
一年前
莉乃
賀一
夕日がこぼれた廊下だった
私は2階にある生物室で 実験道具を洗っていた
7時間目の授業が生物だったからだ かつ今日は出席番号が日付の日だから私が 片付けている
そしてそれを洗い終わると 外に出て生物準備室に戻さないといけない
急ぎ足で廊下に飛び出したことで あの、天野賀一と衝突してしまった
ガッシャン!
莉乃
賀一
衝突のはずみで抱えていた 三角フラスコを2つも落として 割ってしまった
賀一
莉乃
上履きの色が青だから同じ学年の人だと 分かった
賀一
莉乃
莉乃
莉乃
と、私は言ったのに
賀一君は黙々と拾い始めた
莉乃
結構細かく広範囲に散っている
賀一
莉乃
生物室の端に降る錆びた掃除ロッカーが あった
莉乃
賀一
賀一
莉乃
莉乃
賀一
莉乃
三好先生
莉乃
の人?
賀一
賀一
莉乃
賀一
莉乃
莉乃
賀一
莉乃
賀一
莉乃
と、私は集めた破片を ちりとりにまとめた
賀一
莉乃
賀一
莉乃の主張をスルーして職員室の方へ 向かう賀一君 そして私の口は勝手に動いていた
莉乃
莉乃
賀一
賀一
まりん
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
莉乃
萩航平(はぎ こうへい) 私達のクラスの男子で まりんの気になっている人だ
莉乃
まりん
まりん
莉乃
莉乃
まりん
莉乃
莉乃
まりん
まりん
まりん
莉乃
莉乃
あの日を境に奇跡は降りかかるように やってきた
学年遠足の班が一緒だったり
廊下ですれ違う回数も増えてきた
そして2学期からの委員会も偶然同じで
更には2年生になって同じクラス になったのだ
出会うたびにわかる彼の優しさ に私はどんどん惹かれていった
これは完璧な恋だ、と 自覚してきた
いつだかの2年の体育の日
まりん
莉乃
まりん
莉乃
莉乃
陸人
飛河
陸人
賀一
賀一君の長い腕を通り越しボールは なんと私の方へ飛んできた
まりん
莉乃
莉乃
恐る恐る目を開けるとそこには 賀一君の背中があった
まりん
まりん
賀一
賀一
陸人
莉乃
顔を見せられない きっと今の私の顔は真っ赤だ
賀一
莉乃
賀一
莉乃
賀一
まりん
莉乃
…この時点では賀一君がまりんを好きなんて 考えてもなかった
視線を感じる
最近ことごとく賀一君と目が合うようになった気がする
それも私が見たら目をそらしてくる
最初は気のせいかと思ったが何回かそんな事が起こった
まりん
莉乃
まりん
莉乃
莉乃
莉乃
私は少しおどけて言ってみた
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
好きなんだからいいじゃない
莉乃
莉乃
じゃん
まりん
まりん
まりん
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
まりん
まりん
莉乃
まりん
まりん
まりん
まりん
莉乃
まりん
莉乃
まりん
まりん
莉乃
莉乃
まりん
と、ここまでは事の進みは良かった
あの10月5日(金)の放課後になるまでは