あの夏が飽和する

心音の家

俺はメルトに相談した

なんてこと言ってるけど全然ばっちりじゃない

でもメルトも居るし大丈夫だろう

あんなことになるまで俺は悠長に考えていた

いよいよ俺と心音2人だけの長旅

楽しみってゆう訳には全くならなかった

財布をもって

ナイフを持って

携帯、ゲームも鞄につめて

いらないものは全部壊していこう

あの写真も あの日記も

今となっちゃもういらないさ

人殺しとダメ人間の

キミと僕の旅だ

俺は気になってついつい聞いた

俺たちは警察の居ないそんな場所を

2人でひたすら歩き続けた

そして僕らは逃げ出した

この狭い狭いこの世界から

もう何時間歩いたんだろう

さすがに歩き疲れたから

川を見つけた瞬間嬉しかった

心音はそんな風にいいながらコンクリートのあるところに座り込む

俺も隣に座った

心音は俺が大好きなその笑顔で言った

俺は簡単に溶けてしまいそうな可愛い心音の頬を撫でた

心音は両手で俺のその手をぎゅっと優しく掴んだ

家族もクラスの奴らも

全部捨ててキミと2人で