テラーノベル
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最近トランプにどハマりした
この前姉の文化祭に行った時に出し物のカジノでやったポーカーとブラックジャックが忘れられない…。
あの時はギャンブルに溺れ、文化祭の時間ほぼ全てをあそこで費やしディーラーの生徒と奇妙な友情を感じたものだ。
まぁそんなことはさておき
明日締め切りの絶対出さなきゃいけないプリント、早いことプリント入れに…
おやおや?確か机の真ん中の引き出しに入れておいた筈なのだが…。
カバンの中かな?まぁ記憶が正しければすぐ見つかるだろう。
ナナミ
松田
なんということだ、もうお昼になってしまった。
忘れたらまずいやつなのに、期限は明日出せなかったらアウトである。
松田
春
おお春じゃないか、今日は確か僕の家で怪作『スルメイカ99』を鑑賞する予定だったがナイスタイミングって奴だ。
早速事情を説明すると快く引き受けてくれた、聖人かな?
一話で出てきてから全く出番のない幼馴染だがやはり1番頼りになるのは春だ。
松田
春
友人をうちに誘ってやらせていることが自分のなくし者探しとかクズだなほんと
ナナミ
松田
春
ナナミ
春
なんか雑談に切り替わってない?まぁ自分が付き合わせてるだけだし本来自分一人で探せって話だけど。
まぁいいや盛り上がってそうで迂闊に声を掛けずらいし。
やれやれ、僕一人で探すしかないか
春
ナナミ
春
うーん最高だった、特に『スルメイカ復活の希望イカ』がよかったな、前作の鬱展開から一気に巻き返す感じが最高
松田
春
充実感に満ち溢れた感じで部屋に戻る。
松田
その瞬間脳内に記憶が一気に蘇った。
松田
すっかり忘れていた!やばい!プリントない?!
戸棚、カバンの中、隙間…ありとあらゆる部屋を漁るが目的のプリントは一向に見つからない。
見つからぬまま時間だけがいたずらに過ぎていく、気づけば部屋の電気を消して失意のまま倒れてしまった。
朝、絶望の朝だ
すっかり寝落ちしてしまい、日差しと共に目覚めた。
時間と日差しで全てを察した僕は諦めたように乾いた笑いをだす。
もうダメだ、あぁ…最悪だ無くすなんて、もう最低最悪の人である。
こうなった以上正直に白状しよう、そうすれば幾分かマシになる。
松田
今日は国語のことわざのミニテストがあるっけ?まぁそんなのどうでもいい僕の今の絶望に比べたらその程度…
ペラペラとことわざページを情勢のまま捲る、何度もページを巻き戻すように時間も巻き戻せればいいのに…ん?紙が落ちた?
松田
なんでこんなところに…あっそうだ親に書かれてしまう様に言われた時めんどくさくなって暗記の為に読んでたこの本に挟んだんだった。
松田
今日のテストの範囲にもある、少なくともこれで0点にはならなそうだ。
投稿したと思ってたら保存しただけだったよ…もう。
というわけでゴタつきましたが今回はここまで
また次回多分一週間後に
コメント
1件
面白いです。主人公の軽妙な語り口が、素朴な日常を彩る良いアクセントになっています。 続きを楽しみにしてます。