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国木田さんについて聞き出したら開放されるのかと思っていたが、
それは儚く散った。
矢張り人間は都合のいいように解釈する癖があるらしい。
…1日で云うのは流石にアレだろうと思うが、意外と居心地は悪くない。
D
…其処で嬉々としている謎の露西亜人を除いて。
桂
困惑する僕を差し置いて彼奴は話を進めた。
D
D
僕は無言で首を縦に振った。
昨日とは打って変わって、気持ち悪いほどに僕を甘やかそうとしているのが一目で分かる。
D
何を考えているか予測が出来ない為、取り敢えず様子を見る事にした。
D
…何もなければの話だが。
状況把握の為、周りを見渡してみる。
窓も時計もない。時間感覚が狂いそうだ。
と、云うことはそこ迄時間が無いという事になる。
桂
僕は手首にふと違和感を覚えた。
少し動かしてみると、チャリ…という音とともに痛みが響いた。
どうやら、手錠のようだ。
桂
彼奴は恐らく明日もモーニングコールを続けるだろう。
ただ、チャンスを待つだけである。
僕は諦めかけたその眼をそっと閉じた。