負けてられっか___

7,

ｶﾘｶﾘ…。

このような事は時々ある

ゾンビたちが爪を立てて扉をカリカリするんだ。

だから今回もゾンビだと思った

俺も

ジェルくんもね

予想外の言葉に驚く。

息が荒くとてもダランとしているさとみくん。

さとみくんを支えるジェルくん

理解がつかなかった

ジェルくんが目の終点も合わないような酷い顔をしたさとみくんと目を合わせようとしている。

返事がない 変わりに不規則な行きの音が聞こえてくる。

俺は…噛まれたのでは…？という思考が頭に過りさとみくんの服をぬがした

そこには噛まれたであろう歯型が。 腕にくっきりついていた。

先程より苦しむさとみくん

ここにいたくなかったのか。それとも本当に呼びに行かなきゃと思ったのかは俺にも分からない

ジェルくんが出ていった。

…違和感はあった、。 あったんだ

いつもより帰ってくるのが遅かったさとみくん。

でもさとみくんだから大丈夫。だなんて勝手に決めつけて。

とりあえず、完全にゾンビになってしまった時のため

手、両手を手錠でソファーと繋げた

身動き取れないようにね。

ｶﾞｼｶﾞｼ…

ドクドクドク…

心臓の音がやけにうるさい

それに早くなっていく

怖い

死んじゃうんじゃないかだなんて思ってしまう

怖い。

怖い

子供組唖然。

まぁ、だろうね

さっきまでうるさいほど元気だった人がこんなだなんて。

リーダーがしっかりしないと、

ちゃんとしないと

ちゃんと、…指示しないと、…ｯ

メンバーの心のケアも入れていく

さとみくんみたいに

正直2人に任すのは不安だった

でも。俺が行くことも出来ない

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

次々とメンバーが出ていく。

賑やかだった教室が。

今日は…さとみくんのうめき声しか聞こえない

ぽつんとなった教室

苦しむさとみくん

横にたっている俺

…もう腕が紫…、ｯ

怖いよ…

こわい、

さとみくん、…

おまたせんご