夜が深まるにつれて、 空気はどんどん冷たくなってきた。俺たちは街外れのほうへ足を運んでた。奴らはあまりいない。
鬱先生
住宅街の一角に、不自然なほど静かな家があった。まわりの家が荒らされてる中で、そこだけは窓に鉄板が打ち付けられ、 玄関も内側から何かで固定されてるようやった。
コネシマ
鬱先生
鬱先生
コネシマ
鬱先生
玄関の扉は固く閉ざされてたが、非常用の隙間から入れるように改造されていた
鬱先生
食料、缶詰、保存水。布団や毛布もあり、冷蔵庫には冷気こそなかったが、残された調味料や飲み物がわずかに残っていた。
コネシマ
俺は深く息を吐いた。とりあえず、今日はここで休めそうや。 中には誰も居ない
コネシマ
鬱先生
コネシマの隣に寝転び、心が一気に崩れ落ちそうに なった。
鬱先生
そう呟くとだんだん意識が遠のいて行った
朝。 ほんのり光が隙間から差し込む、俺は目を覚ました。時計は壊れて動いてへんかったけど、空の色からしてまだ早朝やろう。 身体はだるい、あちこちが痛いでも――ちゃんと生きてる。
それだけで、ちょっとだけ、安心した。
部屋を見回す。 コネシマは壁にもたれかかるようにして寝とった。顔にはうっすら疲れが残ってて、いかに昨夜気張っとったかが分かる。
台所に向かい、昨日見つけた缶コーヒーを取る ぬるいけど、 今の俺には十分すぎるごちそうやった。
鬱先生
口に含んだコーヒーの苦さが、妙に現実を引き戻してくる。
鬱先生
窓の隙間から外を覗いた、まだ、ゾンビの影はある。歩いてる奴も、倒れてる奴も。 けど、少しだけ、世界が止まったように感じた。 ほんの一瞬でも、俺は、生き延びた気がした。
ぬるいコーヒーを飲み干して、缶を床に置いたそのときだった。
??
くぐもった声が毛布のほうから聞こえた。 俺がそっちを向くと、茶髪の子が、ゆっくりとまぶたを開けて身を起こし始めてた。まだ寝ぼけてるようで、身体を支える手もふらついてる。
鬱先生
??
声がかすれてる。手は、震えていた。
鬱先生
数分後
鬱先生
??
鬱先生
??
??
鬱先生
シャオロン
鬱先生
まだぎこちないが、少しずつ表情が柔らかくなっていく。
そんな会話を交わしてたとき、 奥の方からドンと音を立てた。
コネシマ
声の主はコネシマやった。頭をぼりぼりかきながら起き上がると、眠たそうな目でこっちを見て、 すぐにシャオロンに気づいた。
コネシマ
鬱先生
コネシマ
コネシマは短くそう言って、気怠げに伸びをした
すると昨夜、たまたま拾ったラジオ。壊れてるかと思ったけど、急にかすれた音が流れ始めた。
鬱先生
耳をすまし聞いてみる
コネシマ
――「……繰り返します。現在、道内では感染個体の確認はされていません」 ――「北海道は安全地帯と確認されており、政府関係者も一部が避難済みとの情報が……」 ――「本州にいる方々、できる限り早く北へ移動してください……」
一瞬、俺とコネシマ、シャオロンの視線が交錯した。
鬱先生
コネシマ
コネシマがつぶやくように言うと、 シャオロンが少しだけ顔を上げた。
シャオロン
鬱先生
シャオロン
俺はラジオを見つめる。 希望と絶望が半々。けど、今までで一番、はっきりとした“逃げ道”が目の前に提示された瞬間
鬱先生
呟いた俺の声が、 静まり返った部屋にぽつんと落ちた。
ー次回から話し方が変わるかもしれませんー ご注意して下さい。
多分増える点 ()←心の声 向き 例↓
あいうえお
あいうえお
側は音→
←側は心の声?とかになるかもです、ひそひそ声など
もしくは変わるかもしれません。
ネタ系も増やせたらなと思います。
見てくれてありがとうございました
コメント
3件
一年に2回これで使った…?w ネタ系非常に求((