星屑の推理

私──月影ルララは、ついさっき、成田国際空港に降り立った。

私は、父がフランス人。そんな父の地元に行っていた。 ちなみにこれでも探偵をやっている。

すると、車がブルル……と現れた。 そして車の後部座席が開いて出てきたのは……

そう、中森青子だった。 彼女は、私のいとこの幼馴染みである。

思わず私は呆れてしまった。

青子が車の中の快斗に声をかけるも、出てくるつもりはないらしい。

まさかの車の中から返事をするとは……。

相変わらずね……。でもこの手を出されたらどうかしら、快斗？

ぶつくさ文句を言いながら、結局出てきてくれた。

フルネームなのは気になるが、今は気にしないでおく。

なぜ自分が一番奥に座らなくてはいけないのか、わかっていないようだが、一番奥に座ってくれた。 心優しい子である。

青子が車に乗り、快斗も車に乗った。 そして私も乗る。

黒羽家到着

そう、知らないのね……。盗一様が本当は生きてるってこと……。まあまだ快斗は知らなくていいかしら……。

ガチャ

黒羽家リビング

ため息がこぼれてしまった

快斗……！　マジで盗一様に言うわよー！こっちは盗一様に連絡取れるんだから！

今度ね……

一つ深呼吸して、私は続ける。

月影家到着(一軒家)

月影家リビング

私が2階に向かって声をかけると、静かに扉が開く音がした。

そして──

2階から姿を表したのは、私の妹、月影翡翠だ。

快斗&青子の幼馴染みコンビは帰って行った。

いとこと、いとこの幼馴染みを哀れむ翡翠。

準備とは、学校に行く準備である。 私は、金髪に青と緑の瞳という見た目なのだ。そのまま学校に行けば、目立ってしまうから、髪を染めて瞳も片方にカラコンを入れる予定だ。

転校するまで約1週間ある。 その期間で色々とするのだ。