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俺のヒーロー。《に》

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俺のヒーロー。《に》

1 - 俺のヒーロー。《に》

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2020年01月04日

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ヤスをささっと着替えさせて、俺も着替える。

ヤスー?

ソファに座ってぼーっとしとる。

呼んでも気付いてないみたいやから、肩を優しく叩く。

びくっと跳ねるヤスの体。

ありゃ、驚かせてもうたな…

ッ…も、やめてッ…嫌ッ…ハァッ…ハァッ…

ちょヤス!?

や、やッ…ゲホッ…ハァッ…ハァッ…

嫌嫌言うとるヤスを強く抱きしめる。

ヤス?俺やで?怖ない怖ない。

んッ…信ちゃんッ…?ハァッ…ハァッ…

大丈夫やからな。ゆっくり息しぃ。

呼吸を落ち着かせるために優しく背中をさする。

ごめん…信ちゃんッ…

ええよ?

ってか、なんで今日来たん…?

あぁ、今日お泊まり会する予定やったやろ?

すっかり忘れとったっていう顔するヤス。

ヤスが約束忘れるん、珍しいな。

ッ…ごめん!すっかり忘れとった…

怒られるとでも思っとるんやろか。

確かに俺、普段怒りっぽいかもしれんけど、こういうことは怒らんで?

怒らへんよ。

でもな?俺他のことで怒ってる。

ッ…?

なんでこんなことする前に相談してくれんの?前も言うたやろ?しんどいときはいつでも相談してって。電話でもメールでもええ。もちろん逢いに来てくれてもええんやで?な。今度しんどいこととか、嫌なことあったらすぐ教えて。昼間でも夜中でも朝早くても、すぐ駆け付けるから。

俺を信じてや。俺はヤスの彼氏なんや、ヤスを守りたいねん。

ごめんなさいッ…ふぇぇんッ…

子供みたいに声を出して泣くヤス。

よしよし、泣きたいだけ泣きや。ずっと俺ここに居るからな。

ヤスを抱っこして泣き止むまで背中をさすり続ける。

…だいぶ落ち着いたやろか?

なんて思っとると、腕の中で小さくあくびするヤス

ふふ、可愛ええ…

ヤス、寝れそうやったら寝てええよ?

ん、ありがと…

すぐに寝息をたてるヤス。

ゆっくり寝れるとええな。

ヤスを2階の寝室のベッドに寝かしてくる。

俺はお風呂の掃除するか!

あとリビングに洗濯物とか洗われてない皿とかあったし…

全部綺麗にしたろ!

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