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皆さん、どうも!

口調・キャラ崩壊です

さて、「殺し屋の潔 世一」はこれで最後となります

ここまで読んで下さった方々、ありがとうございます🙇‍♀️

また新しい連載を載せるのでそちらも見てくださると嬉しいです!

では

スタート

懐かしく感じる暖かい匂い

ボスの席の机の上は綺麗に片付けられていて、写真立てがあった

写真には30代後半のくせに若々しく元気なボスが写っていた

俺はそっと写真立てを持ち上げた

潔 世一

(毎日見てた顔だから忘れてたけどボスって顔いいよな)

ふと、そう思った

心の中にあるボスとの記憶が思い出し、泣きそうになるが抑え込む

泣いている暇なんてない

俺は顔を上げてそれを元の位置に戻した

コンコン

扉をノックする音が聞こえた

俺はこの音の正体を知っている

潔 世一

入れよ、蜂楽

ガチャ

扉を開けて立っていたのは紛れもなく俺の相棒だ

眉を八の字に下げて口を開く

蜂楽 廻

そろそろ行かないとだよ

潔 世一

………うん

俺は蜂楽についていった

車にのり、ある所へ向かう

みんなが待っている場所

カイザーから舞台を借りて、部下たちも招待した

だって、今日は大切な日だから。

窓の外を眺めながらそっと息を吐いた

蜂楽 廻

緊張してる?

潔 世一

ううん、平気

蜂楽 廻

そっか

蜂楽 廻

あんまり無理しないでね

潔 世一

うん、ありがとう蜂楽

蜂楽とは別れ、久しぶりに見た階段を上る

だがここの階段は前と違って、舞台裏の階段だ

先程入口を見た時には既に周りに人がいなかったから恐らく、もうみんな集まっているであろう

舞台のすぐ側まで来る

あとは司会役をしてくれてる蜂楽に名前を呼ばれるまで待つだけだ

蜂楽 廻

では、本日の主役

蜂楽 廻

潔 世一!

蜂楽 廻

お願いしまーす!

目の前の赤いカーテンがゆっくり開く

カーテンの向こうには目眩がする程の眩しい光に暗くなって見えない観客席

緊張はするが俺のためにみんな来てくれたんだ

俺は静かに口を開いた

俺は千切 豹馬

カイザーや凪、凛、部下達

その他諸々に挨拶を交わしていると辺りが暗くなった

そろそろかと思い、司会役の蜂楽の話を聞く

そして蜂楽が潔の名前を言った瞬間、カーテンがゆっくり開く

そこで俺は息を呑んだ

赤と黒の大きなソファの真ん中に黒いスーツを着た男

上から下まで圧をかけてくるような…

いつもと雰囲気が違う人物に緊張する

瞳はいつものぱっちりとした目ではなく、支配するように細く伏せていた

座る体勢はいつもと違って堂々と足を組んでいた

綺麗だと思った

こんな潔見たことがない

そう思っていると彼は口を開いた

潔 世一

いきなり呼び出して申し訳ない

潔 世一

だけど、今回はみんなに言いたいことがある

潔 世一

知ってる人はもう知っていると思うが

潔 世一

今日からこのチームを支配するのは俺だ

いつもと違う口調に思わず体を固める

潔 世一

異論は沢山あると思うが、ボスの後を引き継ぐのは俺だ

潔 世一

もしかしたら自惚れているだけなのかもしれないが、自分がやるべき事はきっと合っていると信じている

潔 世一

だからどうか俺に着いてきて欲しい

そういって潔は姿勢を正し、頭を下げた

千切 豹馬

何言ってんだよ

俺は言葉を発する

周りも理解したかのように頷く

千切 豹馬

俺のボスは潔しかいねぇに決まってんだろ?

千切の言葉に俺は目を見開きハッとした

そして千切に続いて舞台の隅にいた蜂楽も俺を歓迎する言葉をいう

その他の人たちも

俺の部下たちも

みんな俺を認めてくれていた

思わず、泣きそうになったがここは泣く場面じゃない

潔 世一

……ありがとな

俺は態勢を戻し、言い放つ

潔 世一

これからは俺が

''ボスだ''

ずっと来れてなかったお墓参りにきた

あれから数日経って、色々と大変だったのがようやく落ち着いてきたのだ

俺は天ご……地獄にいるボスに伝えないといけないことが沢山ある

潔 世一

ボス…

潔 世一

俺を助けてくれてありがとう

潔 世一

今まで元気だったボスが亡くなるだなんて信じられないけど受け入れたよ。

きっと、俺1人じゃ無理だった

潔 世一

それにボスがいなくなってから俺、お前の代わりになったぞ

潔 世一

ボスの大切なチーム

潔 世一

頑張って繋いで、育てていくから見守っててくれ

きっと俺じゃ、まだまだボスみたいに上手くいかない時もある

でも辛い事があっても俺はボスを思って、頑張るよ

潔 世一

ボスのこと、愛してた

潔 世一

また来るから、待ってろよ

俺は振り返らず、その場から去っていった

背中に優しく当たる風

ボスが押してくれているのだろうか

まったく…お前はどこまでも…

俺を応援してくれるんだな

ガチャ

潔 世一

ただいまー

潔 世一

って誰もいないか

そういってリビングの扉を開けた瞬間

蜂楽 廻

おかえりー!

ここにいるはずがない蜂楽が抱きついてきた

潔 世一

え?おまっ…え?

千切 豹馬

おいこら、お前だけずるいぞ

凪 誠士郎

そうだよ、潔困ってるじゃん。退いてよ

御影 玲王

潔、そんなやつより俺のとこ来いよ

糸師 凛

うるせぇ、黙ってろ雑魚共

糸師 凛

潔、俺の所へ来い

糸師 冴

愚弟こそ黙れ

糸師 凛

んだと?

潔 世一

おいおい、お前ら…

せっかく、ボスの余韻に浸っていたのに台無しじゃねぇか

でもまぁ

潔 世一

(これが俺達だもんな)

俺はふふっと笑った

それを見て、目を丸くさせるみんなが可愛く思えてまた笑う

ドン!

潔 世一

ぐぇ

後ろから誰かがタックルをしてきた

せっかく笑ってたのにまた台無しだ

誰だろうと後ろを向くと、そこには無駄に顔がいいカイザーがいた

ミヒャエル・カイザー

世一ぃ!!!

ミヒャエル・カイザー

俺の事を忘れるな!!

ミヒャエル・カイザー

そんで俺と結婚しろ!!

潔 世一

…へ?

いきなりのプロポーズ

前にもあったような…

そう考えていると後ろにいた皆がまた騒ぎ出した

潔 世一

お、落ち着けって

糸師 冴

おい、お前いい加減にしろよ

糸師 冴

こいつは俺と結婚するんだよ

糸師 凛

クソみたいなことほざいてんじゃねぇぞ、クソ兄貴

糸師 凛

こいつは俺のもんだ

凪 誠士郎

ちょっと、俺もいるんだけど

御影 玲王

潔は命をかけても渡さねぇぞ…

御影 玲王

何がなんでも手に入れる…

千切 豹馬

つか、まだ告白の返事聞いてないぞ潔

蜂楽 廻

相棒ー!!俺と結婚するよね??

ちょっと怖い事いってたやつがいた気がしたが、気のせいだと思っとく

まぁ、こんなうるさい仲間達だけど

潔 世一

これもありかな

ボソッと呟いた声は誰の耳にも届かない

さらにまた数日後

今日は俺がボスになって初めての仕事

依頼を集めて文字や写真がびっしりと並ぶ資料に目を通す

確認すると俺は立ち上がる

そして廊下を歩き、玄関へ行く

蜂楽達がいる所へ向かおうと靴を履いて玄関の扉を開ける

その際に玄関にあるボスと俺が写った写真に一言

潔 世一

いってきます

この作品はいかがでしたか?

4,161

コメント

39

ユーザー

やばいボスと潔の絡み思い出すだけで目から汗がでてくる〜(泣)こんな最高な作品ありがどうございまじだ(泣)

ユーザー

ボスが潔にボコボコにされてたとこ思い出すと余計悲しくなる。

ユーザー

最高な作品をありがとうございます(*꒦ິ³꒦ີ)

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