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受 攻 などは特にありません
似たような作品があってもパクリではありません
🌆 side
24:00
11月7日
今日は家長の誕生日
デビュー当時は私より年下だったのに
今はすっかり年上。大人になった。
今年彼女はエッセイを出した。
勿論読んだ、とっても良かった。
けど多分彼女は不安だと思うから
家長、通話できる?
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勿論誕生日を祝うために通話をかけたのもある
けれど私は彼女にエッセイがしっかりかけていたよと
安心させるためにもかけたとも言えるだろう
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彼女は安心しただろうか。
していなくても、しているって信じよう
そう思って私は「居酒屋」のことについて聞くことにした。
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こんなド直球な聞き方でいいのかは無視して、彼女の返答を待った
楽しかったと返ってくるだろうか
楽しくなかったと返ってくるだろうか
いや、きっとそれはないだろう
彼女のことだから、楽しくなかったとしても
他の答えが返ってくるに違いない
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まぁね、なんて曖昧な返答に
一言の感想。
まあ、エッセイを見れば楽しくなかったなんてことは無いのだろうけど
またね。
と言い通話を切る
祝えて良かった
という気持ちは勿論あるが
感想が言えて、安心させることができてよかった
という気持ちもある
なんなら、そっちの方が強い
彼女は友達に恵まれているから
きっと通知が鳴り止まないだろう
時計の針が1を通り過ぎた頃
きっともう、あまりメッセージが来ていないと信じて
ある一通のメッセージを送った。
「今度私も連れて行ってよ」
どう返ってくるだろうか。
未成年の私に対して、
自分一人では居酒屋に行く勇気なんてなかった彼女は
「大人になったらね。」
来ることのないことを言う彼女に
私は少し驚いたがすぐにわかった。
彼女なりの大人ぶった返答、
一人で連れていく勇気もないからくることのない
そんな悲しい返答をしてしまったのだろう、と。
だからきっと彼女は考えるだろう
悲しい思いをさせてないか、とか
傷ついてないかな、とか
少し時間が経ってから
彼女から追加でメッセージが届いた
「その時までちゃんと待ってるよ。」
そんなこと、できるはずないのに
私は内心少し喜んでいた。
少しの間、返答を考えていた
「私のために待ってなくていいよ。」
そんなことを打ち込み、送信したが
彼女が頑張って考えてせっかく送ってくれたものに
そんな返答をしていいのかと思い、すぐに送信取り消しをした
既読がついていなくてよかった
私はただ、
「ありがとう。」
とだけ送り、手に持っていたスマートフォンを閉じた