叶
協力だってするし、共犯にだってなるよ
その言葉に何か思ったのか 考える素振りを見せた
僕らはそれをじっと待つ
月夜
……すぐに信用する事は、出来ません
葛葉
まぁだろうな
叶
とりあえず、その子を部屋で休ませない?
月夜の後ろにいる星夜を指さす
多少呼吸は整ってきているが、 休ませるに越した事はないだろう
月夜
……そうですね、分かりました
心配だったのかすぐに頷いた
叶
それじゃあ……
部屋に行こう、そう言おうとした時
??
あ、いた!!
後ろから声がした
振り返ると不破くんともちさん、 ガッくんがやってきた
葛葉
ふわっちタイミングわりぃ〜
声の正体は不破くんだったようだ
月夜はまた警戒してしまった
剣持
不破くん、これ声かけるタイミングアウトだよ
伏見
だよな〜、めっちゃ警戒しちゃってるぜ
こちらの状況を汲み取ったのか、 2人はそう言った
僕らはまだ子供の姿だが、 3人は元の姿に戻っている
それも相まって月夜の 警戒度が増した気がした
葛葉
大丈夫、俺らがいる
叶
あの人たちも悪い人じゃないから、安心して?
月夜
……分かりました
殺気に近いものが 少しだけ収まった気がした
どれだけ危害を与えられると 思っているのだろうか
伏見
えーっと、とりあえず、部屋に戻る感じでいいっすか?
叶
はい、先に行っててください
剣持
了解です、不破くん行きますよ
剣持
あぁそれと
剣持
葉加瀬さんが元に戻る薬?を持ってきてくれてみんな元に戻ってるので
もちさんがそう言い残し、 不破くんを引きずるように もと来た道を戻っていった
葛葉
……俺らはまだこのままでいいか
叶
そうだね、こっちの方が話しやすいだろうし
目線や高さが同じだと 喋りやすさとかも変わるだろうしね
話している間に月夜が星夜を 立たせるが足元が少しふらついていた
叶
大丈夫?手、かすよ
月夜
いえ、お気になさらず
そう言われるが、 やっぱり危ない気がする
そう思っていると葛葉が星夜を 反対側から支えた
月夜
!!
葛葉
怪我でもした方が困るだろ
月夜
……それもそうですね
月夜
ありがとうございます
葛葉
行くか
叶
あ、じゃあ僕先頭歩くよ
叶
ちゃんと着いてきてね〜
葛葉
りょ
月夜
分かりました