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沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
すっかり逃げ切ったおれは脱力して その場に倒れ込んだ。
沙花叉光。高校一年。親が病気で死んで 今まで孤児院に預けられていた。
沙花叉光(ひかる)
孤児院じゃ何もかも合理的だった。それが無性に窮屈で。 逃げ出し、ここまで逃げてきた。
沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
呟きながらも、そんなことをしたら、次は警察から 逃げなくてはならないことをおれは知っている。
沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
???
沙花叉光(ひかる)
おれが顔を上げるとそこには多分三つくらい年下の 女の子がいた。顔が汗ばんでいるからか、 運動が好きそうと言う偏見が浮かぶ。
沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
???
沙花叉光(ひかる)
おれはそんなことを思いながらも少しこいつに 興味が湧いてきた。恋愛感情?違う。
多分これは好奇心だ。
沙花叉光(ひかる)
おれが名前を言った途端顔を輝かせる。
???
杏藤鈴(すず)
杏藤鈴(すず)
沙花叉光(ひかる)
おれは思わずツッコミを入れる。
杏藤鈴(すず)
沙花叉光(ひかる)
おれはかつてない大声を出した気がして 少し恥ずかしくなる。
杏藤鈴(すず)
愉快なやつだ。なんとなくそう思った。
不思議と憎めなくて___
杏藤鈴(すず)
杏藤鈴(すず)
沙花叉光(ひかる)
杏藤鈴(すず)
少し空気がしんとした。 鈴の一瞬見せた悲しそうな顔におれはドキッとくる。
こいつのことだから嘘をついてるかもしれない。 その可能性だってゼロじゃない。でも___
少しくらいならいいと思った。
沙花叉光(ひかる)
沙花叉光(ひかる)
杏藤鈴(すず)
杏藤鈴(すず)
こうして、すずとおれの波乱の旅が始まったのだった。
だけど、おれは、後悔しそうで少し怖い。
鈴がいつか…いなくならないか。
杏藤鈴(すず)
杏藤鈴(すず)
だけど、そんな考えも一瞬よぎった だけだった。
沙花叉光(ひかる)
主
主
主
夏帆
夏帆
主
主
主
夏帆
主
主
夏帆
ばいちゃ!!!