モブ
う……
モブ
ここは、学校……?
僕は、何をしていたんだっけ
蓮遠
あ、目が覚めた?
モブ
え、弦月先輩!?
声がした方を見ると弦月先輩がいた
驚いて慌てて起き上がるが
モブ
いっ……!
蓮遠
あ、急に起き上がったら、って遅かった……
身体中そこかしこ めちゃくちゃ痛いんだが!?
モブ
なんでこんなに痛いんだ……
蓮遠
モブくん、覚えてない?
モブ
覚えて……?
蓮遠
自分の身に、何が起こったのか
自分の、身?
モブ
(そういえばーー)
先輩と先輩の彼氏さんが帰った後
図書室
モブ
あの人、どこかで見たことある気がするんだよな
モブ
どこだったかな……
モブ
にしても、めちゃくちゃカッコいい彼氏さんだった……
モブ
いや!でも諦めない!!
モブ
ひとまず勉強して学年トップの成績を取ろう!
モブ
そしてもう一回告白するんだ!!
朧
(こいつポジティブか)
って思って、図書室に行って
モブ
参考書はーー
モブ
ん?何だろうこの本
周りにある本とはだいぶ違う、 真っ黒い本だった
妙に目につき、その本を取り出す
タイトルはなく、背表紙などに これといった装飾もない
本を開くと
モブ
魔の情報?
確かに学園では魔について色々な ことを学ぶけど、どんな本でも こんなに事細かく書かれている本は 見たことがない気がする
モブ
しかも、一体の魔についてだけ……
どんどんページをめくっていく
モブ
ヘンな本
そう言ってパタリと本を閉じる
??
ヒライタナァ
モブ
え?うわっ!!
声がして振り向くと本に 載っていた魔が後ろにいた
モブ
えっ、うっ……
逃げる暇もなく体の中に入ってきた
モブ
なんだ、これ……
魔
ヘェ、ソウカ
魔
オマエ、コノ「ゲンヅキレヲン」ッテヤツガ、スキナノカ
中に入って、記憶を読まれた?
モブ
だったらなんだ!
魔
フウインヲトイテクレタオレイニ、キョウリョクシテヤルヨ
魔
アリガタクオモエ
モブ
なっ……!