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16 - 第六話 君に叶わない恋をする_。

♥

103

2023年03月12日

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ほと💙の部屋

I💙

ふぅ…

ほと💙は穏やかな顔で眠りについた。 ほと💙が眠りについたので、 俺も一旦休憩を入れることにした。

I💙

ん〜…何にも
することないな〜…

まわりを見渡しても どうやらすることは無さそうなので、 俺はスマホを手に取る。

I💙

え!?みんなから
めっちゃ連絡とか
来てるやん…w

I💙

気付けへんかった…w

スマホのトークアプリには 通知が11件も来ていた。 どの通知もメンバーからで、 ほと💙の容態を心配している内容だった。

I💙

あ…このグループトークは
ほと💙抜きのやつやねんな…

どうやら、 「ほと💙に心配のメッセージを送って ほと💙が返信に忙しく(5人もいるので)、 身体を休めることが出来ない可能性がある。 それは流石に良くないだろう」という 彼らなりの気遣いだろう。

I💙

とりあえず見てみるか…

ほと💙のことを元気にし隊 (5)

しょ💜

まろちゃん〜
い💙くん、大丈夫なん?

ない💕

おーい、まろ〜?

ない💕

全然既読になんない…
本当に大丈夫?

りう❤

何かあったのかな…
心配なんだけど…

しょ💜

今からい💙くんの
家に凸(とつ)る?

りう❤

そうする…?w

ゆうす💛

まぁ、ほと💙もまろも
大丈夫やと思うで〜

ゆうす💛

さっきまろから
連絡とか来てたし!

ない💕

そうなの!?
どんな内容だった?

ゆうす💛

「ほと💙の家が
わからん」って来たで?

しょ💜

え、それって
ほんまに大丈夫なん?

I💙

大丈夫やで〜
ちゃんとアニキに
教えてもらったから!

ない💕

あ!まろ!
やっと返信来た〜!

しょ💜

心配したんやで!?

I💙

悪い、悪いw

りう❤

ほと💙っちは今
どんな感じなの?

I💙

えっと〜…
お粥を作って、
食べさせて、
薬を飲ませて、
寝かせたで?

ゆうす💛

おぉ、しっかり
やってくれてんな!

ゆうす💛

ありがとう!

I💙

どういたしまして!
出来ることはちゃんと
やったで〜

ない💕

意外にまろって
家事は出来るのかな…?

I💙

意外にって
何やねん!w

りう❤

でもまろ、前に
「家事が苦手」って
話してたもんねw

ゆうす💛

確かに言ってたなw

I💙

家事は無理やけど、
看病ぐらいは出来るわ!w

しょ💜

そこは否定
せえへんねんなw

I💙

まぁ、苦手やからなw

I💙

…というか、グループ名
どうなってんねんw

ない💕

え?そのまんまだよ?
『ほと💙を元気にし隊』!

しょ💜

早くい💙くんに
元気になってもらう為に

しょ💜

僕らでここで
話し合いとか
しようと思って!

りう❤

やっぱり、まろに
ばっかりは任せられない
からね!心配だし…w

I💙

最後の一言は
余計なのでは?w

りう❤

そうかな〜w

ゆうす💛

まぁまぁw

ゆうす💛

まろにあんまり
負担はかけたくない
からやねんで?w

I💙

そっかw
ありがとうな!

ない💕

だから、何か
買う物とかあったり
したらここに連絡
してよね!?

しょ💜

でないと、この
グループを作った
意味がないからな!?

I💙

はいはいw

I💙

やっぱりみんな、
仲間思いやな〜

俺はスマホの画面越しに みんなの優しさや 気持ちの暖かさを読み取った。

ほと💙

んぅ…ゲホゲホッ

I💙

ん、ヨシヨシ

ほと💙が眠りながら咳き込むと、 俺は当然のように ほと💙のことを撫でる。

彼氏でもないのに、こんなことをしてもいいのか。 そんな思考が頭をよぎる。

I💙

俺が…勇気がないから
告白出来ひんだけ…ボソッ

I💙

ほんまは…好きやのに…ボソッ

ほと💙が眠っている中、 俺は小さな声で本音を呟く。

誰にも聞こえないような、そんな声で。

I💙

あ〜…なんか切な。
こんな恋、叶うわけ
ないのにさ…w

そう。こんな恋は 実るはずのない恋なのだ。

そう自分に言い聞かせても、 心が「そんなことない」って醜く暴れる。

I💙

ジワッ(涙が目に浮かぶ)
…泣くな、俺ッ…!

叶うわけない、実るはずのない、 そんな恋をしてしまった俺は、 君からどんな罰を受ければいい?

君には、幸せになってほしいから。 だから俺は、自分の心を投げ捨てて 君の幸せを遠くから願い、見守る。

…前に、そう決めたのに。

どうしていつも、俺は君から目を離せない? どうしていつも、君は俺に笑いかけてくれる? どうしていつも…側にいてくれるのか?

疑問ばかり浮かぶ脳内。 そう、俺はいつも君のことばかり。

I💙

大好きやから…ボソッ

I💙

大好きやからこそ、
お前には幸せになって
ほしいんやで…ボソッ

そう言いながら俺は、 君の頭を優しく撫でる。

I💙

…ポロポロ

目からたくさんの雫が溢れ出る。 …これを『悔し涙』とでも言うのだろうか。

告白する勇気すら出ない俺。 情けない自分、君には到底釣り合わない。 …やっぱり、こんな自分が 情けなくて、悔しいんやろうな。

I💙

ごめんな…
こんな俺が、お前の
ことを好きになって…

後悔の念が後を絶たない。

…俺は、君に恋をしたことを 後悔しているのだろうか。

そんなことない…きっと。 後悔なんてものは1つもないのに。

君のことを考えると、 申し訳なく思ってしまうんだ。

「こんな俺が好きになってごめん。」

…この言葉を聞くと、 君は一体、どんな顔をするのだろう。

呆れられるのか、 「当たり前だろう」と言われるのか。

君が放つ言葉全て 俺はありのままの意味で 受け止めてしまうから。

…この思いは、本当に伝えるべきなのだろうか。

I💙

俺には分からんわ…w

I💙

恋なんて…ほと💙以外に
したことなかったから…

そう。俺の初恋は君だよ。

I💙

お前は…モテてるから
慣れっこなんか…?w

意外と、といえば怒られるかもしれないが ほと💙は可愛い系男子なので、 女子から好かれることが多かった。

…モテる男も大変なのだろうが、 叶わない恋をし続ける側も 大変なんだぞ?wと言ってやりたい。

I💙

…1回、どうするべきなんか
『経験者』に聞いてみるか…

そう呟きながら、 俺はまたトークアプリを開いた。

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