ふまじめな私が真面目な恋をした。 part7
今日は待ちに待った文化祭当日 私の学校は人数が少ないので他校から文化祭に来る子達が多い
今日は私も気合いを入れて!髪型もちょっと頑張った 「可愛い」っていってもらいたい。この言葉が頭から離れない
なおきりさんと会う時間が近づくにつれてさっきまで ほんのり冷たかった指先がだんだん熱くなっていく
えと
メイク大丈夫かなっ前髪は…
えと
あ…///
鏡をスカートのポケットから出すために下を向く すると見覚えのある靴 匂い 声がした
なおきり
おまたせニコッ
カジュアルなパーカーに身を包んだ彼は いつもの何倍もカッコ良く見えた。 周りの女子からヒソヒソと声が聞こえる。
えと
…ムゥ
なおきり
大丈夫。えとさんしか見てないから
そう彼は優しく笑う
今日のなおきりさんスッゴい大人っ!!
えと
あのねっ今日髪型…///
えと
なおきりさんにほめてもらいたくて頑張っちゃった…///
えと
どうかな…//
なおきり
可愛いよ
なおきり
ー番可愛い
えと
へっあ///?!
えと
(そんな顔で言われたらっ)
なんて言ったら良いかわかんないじゃん…///
なおきり
いこっかニコッ
えと
…うん///
えと
あと…手繋ぎたい///
なおきり
うん、いいよ
そういって優しく手を出してくれた 一度繋いだけどやっぱり恥ずかしくて
えと
やっぱり、まだ恥ずかしいからっ
えと
これで…///
彼の指先ににそっと自分の指先を絡めた これでもまだ心臓がトクトク動く。
その振動がなおきりさんにも伝わったのか、クスッと笑った
あの時のなおきりさんの笑顔は愛おしかった 「私だけって約束して」 そう思わずにいられなかった