夢主
必死だった、たしぎを守らなきゃ
かすれ切った声で、名前を呼んだ
夢主
ただ、信じていた。
彼は私を救ってくれると。
スモーカー
スモーカー
夢主
どうして、なぜ、という言葉は飲みこんで、
今の状況をどうするのかが、最優先である
夢主
たしぎ
震えながら、男に剣を振るった
怖くて、足がすくんでいるようだった
夢主
スモーカー
白い煙が、あたりをおおった
夢主
何が起こったのかすら、分からない
先の分からない未来のように
その煙は濃さを増していくばかりだ
スモーカー
鬼の形相で、男を睨みつける
もぶ
スモーカー
もぶ
後ろも振り向かず、逃げていった
スモーカー
夢主
安心からか、そんな言葉がこぼれる
スモーカーには、弱々しい姿を見せないって決めていたのに。
スモーカー
たしぎ
いつもよりも大ボリュームで
説教された。公開処刑だ...
道行く人々が、私たちを眺めていた
夢主
スモーカー
スモーカー
スモーカー
夢主
スモーカー
夢主
もはや私に関しては、2回目である
たしぎ
ぱさっ、
衣服の擦れる音がしたかと思えば
顔に影が入った。
スモーカー
夢主
スモーカー
気づいていなかった、自分でも
目の前で起こった出来事を処理するので夢中だった
夢主
いつだって、助けてくれる彼は、
私の2倍3倍もかっこいい。
だからそれが、私とスモーカーの距離が開いていくみたいで
どうしても、悔しくてたまらなかった
コメント
8件
このカップルまじで焦れったい