この作品はいかがでしたか?
451
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ガチャ… [扉]
黒 ,
初めて来る静かな喫茶店に扉の音が響く
音楽も無く、聞こえるのは人の足音やコーヒーをつぐ音
その音が心地よくて
初めてでも、心が震えた
桃 ,
桃 ,
にこり、と口角を上げ頭を下げる人
ここのオーナーやろうか
その身長は高くすらっとしてみえる
黒 ,
席に座るとごと、と音が鳴る
人も少なく街中を歩いていても見つけずらい場所
だからか自分の行動一つ一つの音が鮮明に聞こえた
黒 ,
今見てもこの喫茶店はとても狭い
そして柱や時計には傷
何年もたっている、そう感じられる物が多くあった
今ここにいるのは…
桃 ,
腕を組んで柱に寄りかかるオーナーさん
…ん、どこかを見ているのか?
黒 ,
その目線の先には
白 ,
雑誌を開き、ぱらぱら、とめくる…
ウエイトレスさん…だろうか
その格好を見てみるとウエイトレスのように見える
静かで落ち着いた見た目とは裏腹に可愛らしい薄紫色の蝶ネクタイを首元に付けている
水 ,
黒 ,
少し薄暗い店内に水色の明るく綺麗な髪色が目立つ
今の時刻は20時41分
とても元気とは言えない暗い時間帯
この時間でも空いているこの店は不思議だな、なんて思ってしまった
黒 ,
誰も居ない…か、
俺は警察
俺の同僚が来ている、と言っていた喫茶店に来てみたが…
こんな時間には来ないか…
白 ,
店内に響きわたる音
普段は警察なんて仕事をしているからか、こんな静かな空間がとても落ち着き安らかになる気がした
黒 ,
少し目を瞑る
ヒュー…ヒュー… [風]
トポトポ… [コーヒー]
カチ…カチ…カチ…カチ… [時計]
耳をすまして聞こえる音
店内に俺以外の客はいない
この世で物騒なことなんてよく起こること
だからこそ、この静かな空間が好きになって
この喫茶店を好いてしまった
トポトポ…ギィ……
耳を傾けるとコーヒーを作るような、そんな音が聞こえる
ここの喫茶店はコーヒーにすごいこだわりがあるらしく
そのコーヒーが絶品だ、と同僚に言われ続け今ここにいる
…俺は苦い物は苦手なんやけど
コトコトコト… [足音]
桃 ,
黒 ,
桃 ,
その一言とコーヒーを添えて、そそくさとキッチンへ入っていく
黒 ,
俺はさっきの行動に、そう感じた
黒 ,
俺は警戒心が薄い、と同僚からとても言われていた
ま、優しい人は疑ったらな!!だめやから!!((
と自分に言い聞かせながらもコーヒーを口へ運ぶ
黒 ,
黒 ,
これは…美味しい、率直な感想がでてきた
モカを使っているのだろうか?少し酸味のある特徴的な味
苦いのが苦手な俺でも飲める
この味を楽しむとしよう
ガチャ… [扉]
黒 ,
黒 ,
青 ,
この喫茶店を進めてきた同僚こと、まろ
水 ,
青 ,
頭を下げると同時に少し顔を赤らめる
これは…恋してるな、
青 ,
俺と人席空けて隣に座る
黒 ,
空いた席を見ながら、言ってみる
青 ,
感情表現が少ないがやはり優しい奴だな、と
青 ,
桃 ,
返事をし、キッチンへ入っていくオーナー
もう名前も知っているのか、それ程常連客なのだろう
青 ,
頬杖をつきながらじろり、と俺の目を見て問いかけてくる
黒 ,
青 ,
日頃、傷害事件や殺人事件を取り扱う警官とは思えないほど平和な会話をする
こういう時間が案外、幸せやったりする
青 ,
青 ,
黒 ,
噂話が好きなまろは何処かから拾ってきたであろう話をする
ま、噂だから本当かは誰も知らない
証明が出来ない
そんな話が警官が好きなのである
難しい事件を取り扱い、証明をし、そんな仕事をする我々なのに…なんて思う
青 ,
黒 ,
想像以上の規模で少し…いやかなり驚いた
黒 ,
コーヒーの手を少し止め、話を伺う
青 ,
黒 ,
そこまでは知らないのがまろらしい
ガチャ、!! [扉]
赤 ,
とてとて、という効果音がつきそうな歩きをしながら寄ってくる
まろと同様、警官であり俺の同僚
青 ,
この2人は私服警察
それがまたかっこいい
赤 ,
赤 ,
黒 ,
りうらは聴力がずば抜けて良い
たとえ扉越しでも会話が完璧に聞き取れるほど
青 ,
白 ,
赤 ,
さっきまで読んでいた雑誌を閉じ、来るウエイトレスさん
青 ,
白 ,
常連の2人はもう定員と仲良くなっているよう
白 ,
赤 ,
白 ,
赤 ,
昔からの仲のような会話を交わす
コーヒーは砂糖を入れないと飲めないようだ
白 ,
桃 ,
白 ,
桃 ,
白 ,
もう出来ている、という会話に驚いたが早いことはいい事
ここは面白いところやな、
水 ,
姉さん…?
水 ,
青 ,
ここの営業をしている3人は兄弟のようで
俺らにコーヒーを渡し終えるとすぐにキッチンへ戻って行った
青 ,
その行方をまろは瞳で追っていた
赤 ,
赤 ,
青 ,
少し意地悪そうな笑みを浮かべる
赤 ,
黒 ,
初めて来るここは少し慣れない
他に客が居ないため俺らの会話がよく響く
青 ,
赤 ,
黒 ,
白 ,
桃 ,
白 ,
桃 ,
オーナーさんとウエイトレスさんの身長差は激しいようで
耳打ちをしたいようだが身長が届かなく合図を出してオーナーさんが少し励むような体制になった
白 ,
桃 ,
桃 ,
白 ,
水 ,
後ろを向いて定員さんの目をじろり、と見つめる
その2人の様子が何か不思議で気づけば見つめていた
水 ,
白 ,
言葉を交わさずに相手を読み取る
赤 ,
黒 ,
青 ,
定員さんをいつの間にかずっと見ていた自分に驚きながらも平然を装うとした
黒 ,
赤 ,
黒 ,
少し口角を上げ、首を下に傾げる
これはりうらの様子を伺う時の癖
黒 ,
青 ,
赤 ,
…まーたなんか疑われとるな
アイコンタクトを取り合い様子を伺ってくる
正直なとこ、俺も警官、中でも洞察力は極めて高い方
黒 ,
りうらとまろのいる反対方向に顔を向け、目を逸らす
黒 ,
黒 ,
コーヒーを口に含む
モカ特有の酸味が口いっぱいに広がる
黒 ,
美味しいわぁ…ここは何度も来たい
本当に
何度でも
何度でも。
コメント
23件
おとなっぽい!!一人ずつコーヒーの好みちがっていいね~!! おちつく~
やばいって神様やん、ちょっと最高すぎて、口からマグマでそう(^-^)
おしゃだぁ🫶もずちゃんの小説の書き方となんかマッチしてて大好き👊