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夜香蘭(🔝4短編集)

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夜香蘭(🔝4短編集)

13 - 後編:ありのままの愛を(🐱×🥷)

♥

50

2025年03月06日

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数時間後

涙はもうすっかり引いていて、

気分を変えるためにテレビでお笑い番組を見ていた。

🥷

…あ、そういえば

ふと、あることに気づく。

衝撃的な事実を聞いてしまったから忘れていたが、 彼氏からも連絡が来ていたことを思い出す。

机の上に置いていた携帯を見て中を開く。

そこには、

「別れてほしい。」 「本当は好きじゃなかった。」 「今まで本当にすいませんでした。」

と綴ってある。

見てももう、何も思わなかった。

そのままタタッと返信を送る。

🥷

…分かった、別れよう。今までありがとう…とっ。

送ったあとすぐに連絡先をブロックして削除した。

なんか…もういいやと思ってから、

自分の気持ちもすっきりだな…

キヨ、今何してるかな

会いたい。

昨日の夜の出来事を思い出しては、 お腹の辺りが熱くなる。

連絡をしようかどうしようか悩んだが、 中々勇気が出ず送ることはできなかった。

何かあったら連絡してとは言われたけど…

別れて早々連絡するのは少しだけ心がモヤモヤした。

🥷

まずは…うっしーかな

いつも相談に乗ってもらっていたうっしーの番号を開き、 そのまま電話を繋げる。

プルルッ

🐮

もしもーし

大体鳴らすと早く出てくれるのが助かる。

🥷

ごめん今大丈夫だった?

🐮

おー、どしたぁ?

🥷

それがさ、キヨに昨日会ったよ。

🐮

あ、そうなんだ、よかった。

🥷

うん、それでね…彼氏と別れたよ

🐮

え!?なに?どういう状況!?

かなり驚いている牛沢に、 軽く事の経緯を説明した。

牛沢には何でも言えるから、 あの日のことも包み隠さず話した。

🐮

まじか〜…まぁガッチさんが決めた事だから俺は何も言わないけどね。

よかった、応援してくれるみたい。

うっしーのこの言い方は大体肯定してくれてる時。

🐮

えーでもまだまだ詳しくあるんでしょ?

🥷

まあね、いくつか省いて話してるから。

🐮

明日うち来る?

🥷

え?いいの?レトルトくんは?

🐮

今目の前にいるけど、いいってよ笑

🥷

話早いね笑

明日、牛沢の家にお邪魔することになった。

牛沢家

お昼すぎに牛沢の家に着き、 行き道でコンビニに寄りお昼ご飯を買っていった。

今はお昼時。

牛沢はレトルトが作ったご飯を食べ、 俺はコンビニで買ったご飯を食べていた。

🦀

お久しぶりです、ガッチさん。

🥷

本当に久々だね、お仕事忙しい?

🦀

はい!でも楽しいです!

レトルトは可愛らしい笑顔で答える。

幸せそうで、心がホッとする。

🐮

料理も作れるようになって偉いよな〜笑

🦀

一応最初から作れてましたー!

🐮

嘘つけ!最初っからではないだろ!笑

🦀

いーじゃん!そんな事言わなくたって!

二人の掛け合いが堪らなく微笑ましい。

ふふっと笑いながら見つめる。

仲良いなぁ

🐮

で?ガッチさんはキヨと付き合うの?

🥷

えっ

思わぬ質問が飛んできて、 分かりやすく動揺する。

🐮

あれ?違った?てっきりそういう話かと…

🥷

い、いや…告白?はされたけど、なんか告白っていうかなんというか…しかも彼氏と別れたばっかなのに…

🐮

んなこと関係ねーよ。

そうだろうか…

まだ送れずにいるキヨの連絡先をただ見つめる。

🦀

とりあえず何か送ってみたら?

確かに…録音聞いたことも、 色々含めてお礼も言いたいし…

そう思いキヨに連絡を入れるため、 文章を考えて送る。

こんなに緊張するのは何年ぶりだろう。

🥷

…送っちゃった

🐮

なんて送ったの?

🥷

これ

牛沢の方へ画面を向けて見せる。

🐮

ふーん…まぁいいんじゃない?それでどう返ってくるかでまた返信考えれば。

🥷

そうだね…

画面を自分の方へ戻しては、 送った文章を眺める。

「もらった録音聞いたよ。 ありがとう、直接話したいこともあるから 会える日教えてくれたら嬉しい。」

連絡…来るといいな

画面を閉じて、また牛沢達と話していた。

ピコンッ

自分の携帯の音に慌てて携帯を触ると、 そこにはキヨの返信。

はや…

ドキドキと嬉しい気持ちが湧き上がってくる。

🐮

キヨ?

🥷

うん…

🐮

なんて?

🥷

会えるのが来週だって…

また画面を牛沢達に向ける。

🐮

あー、今忙しそうだもんなぁ

大学忙しいのか…

少ししょんぼりする自分がいる。

🦀

しょうがないよね、キヨくんの立場じゃ

??

🐮

まあなー…色んな物背負ってるからキヨも大変だよな

2人が何の話をしているのかさっぱりわからない。

ずっと頭にははてなマークが飛んでいた。

大学の話…だよね?

🦀

キヨくんも継げばいいのにね、悪い話じゃないんだし

🐮

まぁでも人生お金だけじゃね—のよ

🦀

まあね〜

🥷

ごめん!ちょっと待って二人とも!え?これ何の話?キヨの話だよね?

俺の遮る言葉に2人はぽかんとしながらこちらを見る。

🐮

おう?だとしたら誰の話すんの笑

🥷

え?ん?待って待って、本当に分かんない

🦀

……うっしー、もしかしてガッチさん知らないんじゃ…

🐮

え?まじ?まじなの?

🥷

え!?なに!?知らないことがわからない!!

テンパってしまい何がなんだかわからない。

本当に何の話だ…?

🐮

ガッチさん、キヨのことどこまで知ってるの?

🥷

え…

一旦気持ちを落ち着かせて、 ゆっくり考えてみることにした。

キヨのこと…どこまで…

牛沢と大学が同じなこと。 俺よりは年下で牛沢とは同い年なこと。

レトルトよりは年上で、

お酒が強くてよく笑って、

エッチが上手い…

🥷

っ…/////

🐮

おい、何思い出してんの笑

キヨとのことを思い出しては赤くなる俺を 見破る牛沢が突っ込む。

そう、そういうことじゃないよな…!

… ……

あれ?

そうだ…俺達はお互いにお互いのことを話さないから

俺もキヨのことは何も知らない…

それが居心地が良かったけど、 そう言われると知らないことに少し落ち込む。

🥷

…なにも、知らない。

🐮

…まあ、話してないか。

俺には話してないけど、 牛沢やレトルトまで知ってるなんて…

だいぶ落ち込んだ。

🐮

ガッチさん、キヨがガッチさんに言えてないのは理由があるから、落ち込まなくていいよ。

見破られてるっ…。

🥷

…なに?

🐮

あいつは、好きな人には言わないって決めてたことだから。

🥷

なんで?

🐮

これ…俺から言ってもいいの?

レトルトの方を向き少し困っている牛沢。

正直聞きたい…

🦀

いいんじゃない?

🐮

軽いなー笑

🥷

…聞きたいから教えて。キヨが言ってくれるか分かんないし。

🐮

まぁ口止めはされてねーからいいか…

もう、隠し事はこりごりだ。

元彼のことがまだ傷が新しいのに余計に、

キヨに限ってないとわかってても

もしかしたらと悪いことを考えてしまうから 早く解決しておきたい。

もう…

戻れなくなるほど愛おしくなる前に。

🐮

実はね、キヨは〇〇財閥の息子さんなの。

🥷

……えぇぇぇ!?!?

びっくりしすぎて思わず大声で叫ぶ。

🦀

ガッチさん!声!

🥷

いや…え……はぇ!?!?

驚くなという方が無理な話だった。

〇〇財閥というのは、 かなり有名なお金持ちだ。

そこの……息子さん…!?

もうぽかんと開いた口が塞がらない。

🐮

ひー笑
驚き方おもろぉ!笑

牛沢は俺を見て大笑いしている。

🦀

笑ってる場合あらへんて!説明したってよ!

🐮

あー笑ごめんごめん笑
それでね、まぁ男だし跡継ぎにって言われてんだけどキヨは断り続けてるみたいで、継がない代わりに大学卒業までは家の手伝いを率先してするのが条件らしいんだわ。

跡取り…家の手伝い……

一体何億の手伝いをしているのだろうか…

🥷

…あ、あれ?キヨでもバイトしてたような…

🐮

うんしてるよ

🥷

はへ…??

ますます意味が分からず首を傾げる。

🐮

家を継がない代わり、もう一個条件として卒業した後は家から出て、親の工面は一切無し!関わりも断つってことになってんだって!
だから多分金貯めてんだと思うよ。

本当に…知らなかった…

そんなすごい人なのに俺は…

でもなんで言わなかったのか…

🥷

なんで黙ってて……あ、もしかして

🐮

ガッチさんと同じだよ。ガッチさんなら分かるよね?

首を縦に振る。

見極めたいのだろう。

肩書きじゃない繋がりを。

一生を添い遂げたいと思った相手が、 自分ではなく自分の権力やお金目当てだったら…

キヨは多分、 俺より苦労してたどり着いた答えなんだろう。

生まれた時から恵まれた環境だっただろうし、

その反面、 嫌な人間にも会ってきただろう。

だから…

もしかしたら人を見る目も 他の人より敏感なのかもしれない。

だから元彼の事を見抜けたのかな。

それにあの録音のキヨの言葉…

本当に心の底からの言葉なんだと思うと 少しだけ泣きそうになるのを堪えた。

だからキヨの隣があんなに居心地が良かったんだ。

肩書きなんて気にしなくていい、 なにも知らないからこそ落ち着く空間。

元彼は、お金を出してもらったことが一度もなかった。

友達と飲みに行くことが多くて、 遠距離関係なく元彼にはお金を振り込んでいた。

それはずっと、 一生を添い遂げると思っていたからで

違和感はあった。

お金の問題ではない。 だから気にしないようにしていた。

でも別れて、自分をちゃんと見てくれる人がいて、

初めて気づく…。

ますますキヨに会いたくなる。

🐮

……落ち着いた?

🥷

うん…教えてくれてありがとう。

🐮

話を聞いて、どう?

🥷

…キヨの隣ってすごく落ち着くんだよね。

🐮

え?ん?何の話?笑

俺の予想外の回答に驚いた様子の牛沢の事は 気にせず話を続けた。

🥷

お酒は俺より強くて、俺より背が高いけどいつも俺にガッチさんって笑って人懐っこい可愛い笑顔で接してくれんの。

少し戸惑いながらも、 黙って俺の話を聞いてくれる2人。

🥷

いつも真っ直ぐに俺に話してくれて元気いっぱいで愛らしいのに、時に男前で耳障りのいい声で安心させてくれる。

🐮

うん

🥷

俺の事もキヨの事も、詳しく話さなくても何にも囚われなくても居心地の良い空間を作ってくれる…
俺、キヨと一緒にいたい。俺が俺として、ありのままを受け入れてくれるキヨと。

🦀

そうだね…

🥷

だけど…話を聞いた後にキヨに想いを伝えても伝わるかどうか分からないし怖い。ましてやあんな事があった後だし、素直に想いが伝わらない気がして…

思わず下を向いてしまう。

🐮

…焦らなくていいよ、ガッチさん。

🦀

そうだよ、キヨくんが卒業するまではじっくり考えてさ、2人の時間を楽しんだら?

2人はそれぞれ俺の手を取って、 優しく微笑んでくれる。

2人がいて良かった…

心からそう思えた。

一週間後

あれから結局キヨには会えず、 一週間が経っていた。

会えてはないが連絡は取れている。

たまに電話もしている。

連絡が来る度にホッとする。

ただ、1つ困ったことがあって…

プルルッ

急に携帯がなり慌てて取る。

そこにはキヨの二文字。

🥷

も、もしもし!

🐱

あ、急に電話ごめん!今大丈夫だった?

🥷

うん…大丈夫///

🐱

よかった…てかほんとに電話だとたどたどしいね笑

そう…電話って耳元で声が聞こえるでしょ?(当たり前)

あの激しかった夜を思い出してしまう…///

耳元で甘く囁かれた声に少し似てて、 体が反応してしまう。

🐱

明日やっと会えるんだ、直接言いたくて。明日ガッチさんの家行ってもいい?

🥷

え!うん!会いたい!

🐱

ぷはっ!なにそれ、かわい笑

あの日以来で少し緊張はあるけど、 早く会いたい気持ちが勝る。

🐱

なんかゲームとか持ってくわ!のんびり1日過ごそう。

🥷

うん、待ってる。

その後は他愛もない話をして、 2人で笑い合って、

寝るまで繋いでた。

それだけなのに幸せに感じた。

翌日

予定通り、キヨは朝イチから俺の家に来ていた。

久々のキヨに頬が緩んで直ってくれない。

🐱

ねぇガッチさん?

🥷

ん〜?なぁに?

🐱

…ふふっ可愛いねほんと

🥷

そ、そんなことないっ///

🐱

えー?だって俺が来てからずぅっと、嬉しそうだよ?

🥷

…うん、それは嬉しいよ///

🐱

はぁぁぁぁぁ…もうガッチさんすき

ぎゅーー

ソファに並んで座ったまま、 キヨは俺を強く抱き締める。

俺もキヨを強く抱き締め返す。

キヨの匂い…落ち着く…

🐱

いつもだけど、更に素直で余計可愛い無理

そう言いながら抱きしめたまま頭を優しく撫でてくれる。

🥷

えへへっ///

ニヤニヤが止まらない。

🐱

早くガッチさんから聞きたいなぁ…もう俺の事大好きなくせにっ

俺の肩にグリグリと頭を擦り付けて甘えてくる。

🥷

もう少し…待ってて

🐱

うん、大丈夫。いくらでも待つよ。俺、もうガッチさんを誰にも渡すつもりないから。

体を離し、真っ直ぐな目を向けられる。

🥷

っっ/////

自分でも分かるほど、顔が真っ赤になる。

こういうとこが本当に好き…だけど、 本当にずるい。

そんな真っ直ぐに見つめられたら… もう言ってしまいそうになる。

🐱

俺はもう、どこにも行かないよ。全部受け止めてあげる。ガッチさんがガッチさんのタイミングで、俺の元に帰っておいで。

両手で俺の頬を包みこんでは、優しく微笑んでくれる。

ちゅっ

軽いキスを落とす。

それだけでもう溶けてしまう。

🥷

あ…もっと…///

キヨの首に手を回して催促する。

もっとキヨでとろけたい。

🐱

っっ…!煽るなよ…

少し荒い口調なキヨも堪らなくなる。

🥷

んんっ…ふぁ…っ…/////

激しくて甘いとろけるキスに変わる。

キヨの舌が俺の舌に絡みつく。

まだ言えない想いを乗せて、 俺も必死に絡み食らいつく。

🐱

んっ!……ふ…/////

漏れるキヨの声に気持ちは高揚していく。

🥷

んあっ…んん…キ、ヨォ…/////

🐱

……はい、終わりっ////

急に唇が離れる。

🥷

ふぇ…?なんで…

もっと…溺れていたいのに…

🐱

ガッチさん?俺、理性爆発しちゃう笑

🥷

うん…?いいよ?しよ?

首をコテンと傾げる。

🐱

ダメなの!!煽らないの!!

あ…怒られちゃった…

少しだけ落ち込んでしまう。

🐱

俺、もうあんな乱暴にしたくない。いくら合意の上でも、ね。

落ち込む俺の頭を優しく撫でてくれた。

そうだ…キヨは俺を大切にしてくれてるんだ。

キヨが卒業するまで待つって決めたのに…

🥷

ごめんね…

🐱

なんであやまんの?俺嬉しいよ、俺の事大好きだって事でしょ?本当は俺もガッチさん大好きだから、今すぐにでもしたいのに。

いつでも俺の事を考えくれるキヨの言葉が すごく心に染みる…

🐱

それにー…

🥷

ん?

急に耳元までキヨが近づく。

🐱

お互いに好き同士だって伝え合うエッチの方が、前より何倍もきもちーよ?

🥷

っっ!!/////

耳元で囁かれまた一気に顔が真っ赤になる。

🐱

あははっ!ねーもー可愛すぎ!

そう言ってクシャクシャと頭を撫でられる。

🥷

だって耳元でそんなこと言うからぁ/////

🐱

ごめんごめん笑
ガッチさん、本当に可愛くて大好きだよ

🥷

も、もー!また!!/////

たくさん笑い合って、

キヨが持ってきたゲームを一緒にして、

たまにイチャイチャしたり

映画見たりして幸せな時間を過ごした。

キヨは泊まることはなく夜には帰る。

泊まると流石に理性持たないらしい…///

キヨが帰った時は寂しさに押しつぶされそうになり、

結局電話をしたまま寝てしまった。

早く…無事にキヨが卒業できますように。

そう強く願って過ごしていた。

数日後

より一層キヨとの仲も深まって、

よく俺の家に来て遊んだり キヨが忙しい時は電話したり

本当に充実した毎日だった。

でもそれももう終わる。

俺はキヨと初めて会ったベンチに座っていた。

🥷

風きもち…

心地良い風が髪を撫でる。

今日はキヨの卒業式。

長くも短くも感じた。

俺はキヨの連絡を待つため、 想いを伝えるためにここにいる。

今、どんな景色を見てるかな。

俺の事で頭いっぱいだったりしてっ笑

いつでも気づくようにと両手で持っていた携帯がなると、 すかさず画面を開く。

キヨだ。

🐱

終わりました、今から向かう。どこいる?

🥷

うーん…じゃあすっごい簡単なクイズ出していい?

🐱

急に何?笑
まあいいけど笑

🥷

俺が今いる場所当ててみて。

🐱

おー、どこだろ

🥷

俺が大切な人を見つけた場所

🐱

え?

🥷

これが場所のヒント

🐱

ガッチさんずるいよ、そんなのすぐ分かるわ。向かうね。

🥷

このヒントで分かるって…/////

自分で考えたヒントに恥ずかしくなる。

本当に分かったのかな…

少し辺りを見渡す。

キヨの姿らしき人はいない。

まぁ大学から少し離れてるし…すぐには来ないかな。

手元の携帯に目が行く。

ソワソワとして落ち着かない。

早く会いたい…

🥷

あー…俺は思春期かっ…

🐱

ふふっ

🥷

!?

下を向いて気づかず驚き、 更に小声で言った言葉も聞こえたのか 笑ってることにも驚く。

🥷

いつからいたの!?

🐱

ついさっきだよ笑
ソワソワドキドキしたんだ〜笑

ニヤニヤと意地悪そうに言うキヨ。

🥷

うん、しちゃったあ笑

会えたことが嬉しい。

会えるだけで嬉しいのはキヨにだけだな。

🐱

隣いいですか?

🥷

どーぞっ

俺の隣に座るキヨ。

またサラッと風が2人の髪を撫でていく。

🐱

…ガッチさん俺、ずっと謝りたかったことがあってさ

少しの間の沈黙をキヨが破る。

🥷

なに?

🐱

前…ほら、録音渡した時のこと…無理矢理したみたいになってごめん。

🥷

なんで謝るの?合意の上だよ

🐱

それでも弱みに付け込んだから…

🥷

謝らないでいいよ。あの時キヨがいなかったら気づけなかったから、寧ろありがとう。

🐱

ガッチさん…

弱々しく見つめてくる。

ぎゅっ

手と手が触れ、そのままで繋がれる。

それに応えようとこちらも強く握り返す。

🐱

うっしーから聞いた。俺の話聞いたでしょ?

🥷

あ…うん…

不安が湧き上がる。

俺はキヨがなんだろうと…

🐱

もう、家は関係なくなったんだ。
おかげで何もなくなった。1人のただの人間になった。

🥷

うん…

🐱

ガッチさんに頼ることになるかもしれない。俺は…もしかしたら足手まといに……

🥷

頼ってよ

キヨの言葉を遮る。

🐱

え…

🥷

頼っていいよ。寧ろ頼って。俺は、たくさんキヨに助けられてたくさん教えてもらった。肩書きなんて関係ない、性別も年齢も、そんなもの関係ないって。

🐱

でも…

🥷

それに!頼るっていうより、一緒に頑張ろ?

🐱

うん…ありがとう…

また沈黙が流れる。

🥷

キヨ

体ごとキヨの方へ向く。

🐱

ん?

キヨもこちらへ体ごと向いた。

🥷

俺、キヨが好き。大好き。

🐱

っっ!

驚いた顔している。

俺から言ったことないもんな…

🥷

キヨがいつも真っ直ぐに俺に向かってきてくれて、いつも嬉しくて愛おしくなる。
俺も、キヨの傍にずっといたい。

🐱

ガッチさん…

🥷

卒業おめでとう、キヨ。
これからは友達じゃなくて、恋人…としてずっと俺のそばにいてくれますか…?///

自分で言ってどんどん恥ずかしくなってきて、 頬が熱くなっていくのが分かる。

でも逃げない。

キヨの目を真っ直ぐに見つめる。

🐱

当たり前!!大好き!ガッチさん!

ぎゅっ!

🥷

わわっ!

嬉しそうに声を上げて、 勢いよく俺に抱き着くキヨ。

最初は驚いてよろけたけど、 急いで強く抱きしめ返す。

🐱

おかえり…ガッチさん

🥷

っ…!…ただいま

耳元で心地良い声色で囁かれる。

いつだってここに帰ってきたい。

🐱

愛してる。誰にも渡さない。

🥷

俺も…/////ずっと離さないで。

俺とキヨはやっと恋人になれた。

キヨはずっと、ありのままの俺を受け止めてくれた。

そのお返しにどんな事があっても、 ありのままのキヨを…愛しい人を受け止めよう。

真っ直ぐに、ありのままの愛を、あなたへ…

数日後

🐱

あー!また負けたぁ…

🥷

ふふ、キヨはいつも焦りすぎだって笑

2人ともの休みが重なり、 今日は家でのんびり過ごしている。

え?キヨは今どこに住んでるかって?

それはもちろん…

🐱

毎日ガッチさんと一緒にいれるとか幸せすぎ

🥷

もー住み始めてからずっとそれ言ってる笑

🐱

ガッチさんは違う…?

わざとうるうるさせてこちらを見る。

🥷

俺もだよ〜

ワシャワシャとキヨの頭を撫でる。

🐱

撫でるのは俺!おりゃ!

キヨも俺の頭を少し乱暴に撫でる。

幸せな2人での同棲生活。

もう誰にも邪魔されないし、 お互いがお互いに理解し合える関係にいる。

ありのままに愛してくれてありがとうキヨ。

これからもよろしく。

end.

るぅり

無事終わりました〜!!

るぅり

今回のお話はいかがでしたでしょうか!!

るぅり

も〜うふふニヤニヤ止まらない私でしたわよ←

るぅり

あ、スクロールそしてタップ、
本当にお疲れ様でございました…(TдT)

るぅり

ここまで読んでもらって本当にありがとうございます♫

るぅり

次回はなんと!!少し考えていることがありますゆえ、

るぅり

次はお話ではありません!!(え

るぅり

それだけお伝えしておきますね☆

るぅり

次回、またすぐにお会いしましょう〜(*‘ω‘ *)♡

るぅり

ありがとうございました〜!!

夜香蘭(🔝4短編集)

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