タバコ

ばいどうもこんにちは桃です

今何故屋上にいるかと言うと

この人は赤

高校生にしてタバコやお酒の経験あり

授業はよくサボっている

謎の正義感で俺は赤に関わっている

そうして一本タバコの箱から取り出し

口に咥え火を付けた

俺の近くまで来て赤は口を開き

煙をふわっと出した

赤が溜息を着いた時

ゾッとした感覚がし

一瞬疑問に思ったが原因は直ぐにわかった

赤の目付きが変わった

冷やかで冷酷

そして僅かに肌がビリッとする程の殺気

赤がいきなり怒鳴り声を上げる

何時もはチャラけてる赤が珍しい行動をとり

僅かに動揺をしてしまった

赤は俺に背を向けドアに向かう

さっきの赤の行動に少しまだ同様はしてるが

それでも俺は赤を止めた

赤は俺の方を振り返る

その顔はあきら様にキレている

何時ものキャラとは程遠い

赤は再び背を向けこの場を後にした

ぴょこっと赤と入れ替わりに来たのは黄

生徒会長で俺の幼なじみ

赤とも小さい頃から知り合いらしい

じとっとした目で見てくる

はいおわた

俺の人生おわた

何故に俺赤と会っちゃうかな

さっき黄に注意されたばっかなのにさ

本当になんで？

おっと口が滑った

いやなんなんこいつ

黙ってこっち見てるけど

すっごい目合わせずらい

うん

凄く目合わせずらいんだけど

てかなんで俺はここに留まってるんだ？

普通に帰れば良いだろ

等と俺が軽くパニックになっていると

なんの用だよぉぉぉぉぉぉぉ…

顔見れないから怒ってるのかわっかんね

コイツ声色全く変わらないし

笑ってるよこの子

何狂った？

俺は帰路を辿ろうとすると腕を物凄い力で掴まれた

待って骨折れる

俺は内心帰りたいと思っているが

そんなの知らんと言わんばかりに連行された

うんなんで？

うん

いや何故？

何故俺は赤の家に上がってんだ？

俺はソファで赤の隣に座った

赤の部屋を見ての感想だが

全く生活感が感じられない程キレイだ

ちょっと意外だ…

いや話すなら話せよ

てか待ってなんで話を聞く流れになってんだ？

普通に吸わないようにして欲しいだけなんだけど

少し暗い空気になったのを肌で感じる

だがそれを表に出す程ではない

毎日理由を聞かずにやめろとだけ言っていた

確かに今考えると無神経だな

そう思って俺は謝った

俺は赤の想像以上の過去に呆気を取られていたが

涙を流し憎悪を抱いた顔をしている赤を見て

これ以上はダメだと判断し話を中断させた

赤は俺を押し倒し

大粒の涙を流しながらどうしたら良かったか

どうしたら救われるかを聞いてくる

それに俺は冷酷に答えた

赤は俺に泣きながら強く抱きつく

黄は性格は獰猛とか言ってたが

実際は脆く今にも割れそうなガラスだった

最初はチャラく性格の悪い奴だと

コイツがどうなろうと知ったこっちゃねぇって思ってたが

今はこいつに情が移ってしまった

そんな俺はどうにか守ってやりたいな

等と考えてしまった…

あれから5年

高校生だった俺ら就職や仕事でばらばらになってしまった

高校生の時は赤に色々な事をした

まず授業も受けさせた

そして徐々にタバコとお酒を辞めさせ

他の娯楽を教え込んだ

その中でもアニメや漫画好んだ

俺もアニメや漫画が好きだった為

赤にとって丁度いい話相手になっていた

そして少しずつ話している内に仲は深まり

遊びに言ったり泊まったりする仲にまでも

そして今

❦ℯꫛᎴ❧

ありがとう