先生
ーーで、これをーーー
玲王
…
コツン
玲王
いて…
玲王
(なんだこれ…紙?)
玲王
(見てみるか)
放課後屋上に来て
玲王
(だる)
玲王
(まぁいっか)
千切
玲王~帰ろうぜ~
玲王
ごめん千切!俺ちょっと屋上に呼ばれてるから…
千切
おw告白か?
玲王
それはないだろ…
千切
まぁわかった
千切
気を付けて帰れよ~
玲王
おう!
玲王
…
モブ
あw
玲王
は?
モブ
ホントに来たんだw
モブ
こないかと思ってたw
玲王
…何?
玲王
なんもないなら帰るけど
モブ
はぁ…まじでそういうとこ嫌いなんだよ
玲王
だから?
モブ
こっちだってストレス貯まってんの
モブ
発散させろよ
玲王
嫌なんだけど
モブ
確か…
モブ
"自分が得ることができたらいい俺様くん"だっけ?
玲王
っ!!!!!
玲王
ゲホッ…ゴホッゴホッ
モブ
この言葉嫌いだもんなぁ?
玲王
うる…ゴホッせぇ…っ
モブ
それはこっちの台詞だよっ!!
モブ
ボコッ
玲王
あガッ…ゲホッ
モブ
血はいてんじゃねぇよ!!
モブ
きったねぇw
玲王
ハァッ…ゲホッゴホッハァ…
モブ
まぁ今日はこんくらいにしといてやるよ
モブ
じゃあな
玲王
くそが…っ
玲王
帰るの遅くなっちまった
"自分が得ることができたらいい俺様くん"
玲王
ゲホッ…ゲホッゴホッゴホッ
玲王
(頭くらくらする…)
玲王
(少し座ろ…)
ストン
玲王
ハァハァ…フゥー
え…あれって…
玲王
…(誰かの声が聞こえる)
玲王
ガクッ
あ!おい!
おい!大丈夫かよ!
玲王!
玲王っち!
玲王
んぅぅ…
千切
あ!起きた!
玲王
千切?
玲王
蜂楽?
蜂楽
心配したんだよぉ~
玲王
俺確か…
千切
道端で倒れるからびっくりしたんだ
千切
ひとまず俺んちにつれてきたから
玲王
そっか…
蜂楽
大丈夫?顔色悪いよ?
玲王
いや…何でも
千切
今日は俺の家とまってっていいから
玲王
ありがと
蜂楽
傷…いっぱいあるけど大丈夫じゃないよね
玲王
え…バッ
玲王
何みて…っ
蜂楽
あ…ご、ごめん!
蜂楽
だって前までなかったから…
千切
もしかして放課後呼ばれたのって…
千切
お前いじめられて…っ
玲王
大丈夫!大丈夫だから!
玲王
俺…平気だよ?こんぐらい
蜂楽
じゃあなんで泣いてるのさ!
玲王
え…?ポロポロ
蜂楽
平気なら泣かないよ
玲王
あれ…なんで…っポロ
玲王
とまんない…っポロポロ
玲王
とまってよ…
玲王
なんで…ポロポロ
千切
玲王…
蜂楽
玲王っち…
ギュッ
玲王
っ!
蜂楽
我慢しなくていいよ…
蜂楽
俺らにも分けてよ
蜂楽
玲王っちの悲しみ
玲王
だって…だって…っ
玲王
二人が離れていっちゃうんじゃないかって…っ
玲王
俺…そんなの嫌だから…
千切
バカッ離れるわけねぇだろ
千切
一生側にいるよ
千切
話してほしいな
千切
だって俺ら親友だろ?
玲王
…っ!!ポロポロ
蜂楽
今日のモブとなんかあったんでしょ?
玲王
!(蜂楽そこまで分かって…っ)
千切
ゆっくりでいい
玲王
…俺小さい頃…っ
モブ
うわぁwお前弱虫~w
女の子
うぇぇぇん…
モブ
泣いてんじゃねぇよw
おい
モブ
あ?
玲王
何してんだ
モブ
何ってみれば分かるだろw
モブ
いじめてんだよ
玲王
いやがってんじゃねぇか
モブ
そんなんしらねぇなぁw
玲王
警察
玲王
連絡しよっか?
モブ
は?w冗談やめろよ
玲王
冗談じゃねぇよ
玲王
いやならさっさとやめろ
モブ
はぁ…もう帰ろ
玲王
大丈夫か?
女の子
うん!ありがとう!
玲王
気を付けろよー
玲王
おはようございまーす…
玲王
ってなんだこれ
こいつと関わんない方がいいよ~
周りを利用してる悪いやつだからw
みんなで無視しよ~w
玲王
は?
玲王
まぁ所詮ただの落書きだろ
最初の俺はそんな軽い気持ちでいたのかもしれない
でもその日から俺に話しかける人はいなかった
知らないうちに俺には"自分が得ることができればいい俺様くん"
というあだ名がついていた
それが嫌で俺は学校を何度も休んだ
でも親からは怒られる
だから転校した
蜂楽
…そんなことが…
玲王
…(絶対引かれたな)
千切
話してくれてありがとう
玲王
え…?
蜂楽
うん
蜂楽
俺らもこれから玲王っちのために頑張る!
蜂楽
だからさ?もう少し側にいさせて?
玲王
…っポロポロ
玲王
あたりめぇだグスッ
二人が親友でいてくれてほんとよかった
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