TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

Spring day

一覧ページ

「Spring day」のメインビジュアル

Spring day

1 - Spring day

♥

829

2020年07月28日

シェアするシェアする
報告する

碡 苺 . 様からのリクエスト

V × SUGA

『Spring day』

どうぞお楽しみ下さい~🌟

テヒョン

うわあ~!!!!

ジミン

何だよㅋㅋ

テヒョン

すっごい楽しみだなって!!

ジミン

ただ船乗るだけじゃん笑

テヒョン

ぼんぼんの坊ちゃんには分かりませんよ~だ

ジミン

ぼんぼんじゃないしw

テヒョン

へっ、修学旅行みたいなのに何十回も行ってるくせに!

ジミン

修学旅行じゃなくてただの旅行なんだけどな

テヒョン

どっちも一緒だ!!

そう、僕達は今から待ちに待った修学旅行なのです!!

テヒョン

え、寒くない!?

ジミン

いや今頃?

テヒョン

船の中なのに寒いじゃん!!

ジミン

え、暖房効いてるじゃん

テヒョン

嘘だあ!!!

ジミン

いやマジだから

ジョングク

あ、ジミンさんとテヒョンさん

テヒョン

おっ、ジョングガじゃん!

ジミン

久しぶり~

ジョングガは、幼馴染みの1人で

いつもジミナ、僕、ジョングガの3人で遊んでいた。

テヒョン

まださん付け抜けてないの?笑

ジョングク

だって実際一個上ですし…

ジミン

そうだけどさ笑

実は、ジョングガは僕らより1つ年下なのだ。

こちらもお坊ちゃんなので、1歳くらいは学校側が見逃してくれたという訳だ。

テヒョン

いいなあ、お坊ちゃんは

ジミン

何言ってんのww

ジョングク

あっ、動いた

テヒョン

うおおおああああ!!!!

ジミン

うるさいなあㅋㅋㅋ

ジミン

あ、酔い止め持って来た?

テヒョン

酔い止め…??

ジョングク

まさか持ってきてないんですか

テヒョン

も、持ってきてない…

ジミン

え、それないと死ぬよ?

テヒョン

死!?!?

ジョングク

凍死しますよ

テヒョン

えええ!?!?

ジョングク

ま、嘘ですけど

テヒョン

え、酷くね?

ジミン

そう?笑

こういう他愛もない話をしてるのが僕は好きだ。

ジョングガ達と駄弁るだけの楽しい時間が過ぎ、出発してから10時間が経とうとした時だった。

突然、強い揺れが襲ってきた。

テヒョン

っ、な、何!?

ジミン

何かにぶつかったんじゃない、??

ジョングク

にしても地震かと思いましたよ

テヒョン

地震って海にいても揺れるの??

ジョングク

あ、確かに

ジミン

僕ちょっと見てくるね

ジョングク

気を付けてくださいね~

ジミン

お~

テヒョン

何だろうね~

ジョングク

タイタニックみたいになったら笑いますね

テヒョン

笑いどころじゃないでしょ笑

ジョングク

ヒョンが女の人役ね

テヒョン

なんでだよㅋㅋㅋㅋ

しばらくすると、ジミナが青い顔をして戻ってきた。

テヒョン

どうした~??

ジミン

…沈没するかもしれないって…

テヒョン

え??

ジミン

なんか、船が、傾いてるみたいで、

ジミナは今にも泣きそうな顔をしていた。

ジョングク

何泣きそうになってるんですか

ジョングク

大丈夫ですよ、沈んでも救助の人が助けに来てくれるでしょ

ジミン

でも、

テヒョン

ジョングガの言う通りだよ

テヒョン

まず船が沈むわけないじゃん笑

ジミン

………うん

ジミナの頭を撫でてあげると、俯いた顔から滴が零れた。

テヒョン

ちょ、泣かないでよ!!

ジミン

ごめん…でも怖くてっ…

ジョングク

……はぁ、じゃあ写真でも撮っときましょ

ジミン

え、?

ジョングク

僕達が生きてるって証拠、残しましょうよ

テヒョン

お、いいねそれ!

ジョングク

はいチーズ

ジョングガによって撮られた写真は、割と綺麗に写っていた。

テヒョン

我ながら整ってるな~

ジミン

それ自分で言う?笑

ジョングク

実際整ってるから何も言えませんけどね

ジミン

…あのさ、

テヒョン

ん??

ジミン

家族に、ビデオレターでも残しとかない?

ジョングク

……………

ジョングク

分かりましたよ、

テヒョン

余計な心配しなくていいのに笑

ジミナの為に、両親に向けたビデオレターを撮った。

テヒョン

…お母さん、お父さん

テヒョン

修学旅行めっちゃ楽しいよ!!

テヒョン

ジミナとジョングガも一緒にいて喋ってる!

テヒョン

もし、万が一だけど

テヒョン

この船が沈没したら、

テヒョン

…僕は絶対お母さん達の所に戻ってくるからね!!

テヒョン

あ、それからユンギヒョン!

テヒョン

ヒョンはこの世で1番大好きな人の1人だから、

テヒョン

ヒョンには花道だけ歩いて欲しいな笑

テヒョン

大学でも頑張ってね!!

テヒョン

愛してるよぉ~笑

テヒョン

次、ジョングガです!!

ジョングク

あ、どうもジョングクです

ジョングク

今まで1人で僕を育ててくれたホソギヒョン

ジョングク

本当に感謝してます

ジョングク

ヒョンが大変なのに手伝ってあげられなくてごめんね

ジョングク

もしもこの船が沈没したとしても

ジョングク

僕は地獄の果てからでも戻ってきます

ジョングク

だから待ってて下さいね!!

ジョングク

愛してます

ジョングク

…はい、次ジミニヒョン

ジミン

お、お母さん、お父さんっ…

ジミン

会いたいよぉぉっ…!!

テヒョン

泣かないでジミナㅋㅋ

ジミン

うぅっ、こんな子でごめんなさいっ…

ジミン

誰よりも愛してますっ…

ジョングク

大丈夫ですって笑

テヒョン

しばらくしたら戻るって笑

ジミン

こんな所で死にたくないよぉ…

テヒョン

死なないってばㅋㅋ

テヒョン

何死ぬ間際の人みたいなこと言ってんのㅋㅋㅋ

ジョングク

そうですよ笑

ジミン

2人は怖くないのっ…??

テヒョン

んー、怖くないかな

ジョングク

沈むわけないですもん笑

ジミン

………そうなのかな

黙りこくっていると、あちこちで泣き声や大きな声が聞こえた。

皆、大袈裟だな笑

死ぬわけないのに。

そう思った瞬間

ドンッという鈍い音が響き、

大きく船が傾いた。

テヒョン

っ!?!?

ジョングク

ちょ、え!?

ジミン

もうやだよぉぉ!!

テヒョン

いくら何でも、傾きすぎっ…!!

中にあった物が、全て壁側に集まっている。

テヒョン

…なぁ、これマジで転覆するんじゃない、?

ジミン

怖い事言わないでよっ…

ジョングク

だ、大丈夫ですよ!

ジョングク

きっと、救助隊が来てくれますよ

テヒョン

そうだといいけど…

不安になり、スマホを手に取りユンギヒョンに電話をかけた。

テヒョンアから連絡が来たのは、ある朝の事だった。

たまたま早起きしていたので、電話に出ると

いつもハキハキとしている彼の声は震えていた。

テヒョン

…ユ、ンギヒョン??

ユンギ

おう

ユンギ

おはよ

テヒョン

おはよ、

ユンギ

何でそんなに声震えてんだ

テヒョン

あのね、落ち着いて聞いて欲しいんだけど

ユンギ

うん

テヒョン

…船が、沈没しちゃうかもしれないんだ

テヒョン

だから、最後にヒョンと話しておきたくて

ユンギ

……は?

ユンギ

船が沈むってどういう事だよ

テヒョン

なんかね、船が凄く傾いてるの

テヒョン

っ、怖いよヒョンッ…

ユンギ

救助の人は?

テヒョン

分かんない、

テヒョンアが話してる途中、誰かの泣き叫ぶ声が聞こえた。

テヒョン

ジミナ、大丈夫だからね、

ジミン

もう帰らせてよぉっ…!!

ユンギ

……………

何も出来ない自分に腹が立って仕方なかった。

テヒョン

ユンギヒョン、聞いて?

テヒョン

僕ね、ユンギヒョンの事大好きだよ

テヒョン

勿論、家族の事も

テヒョン

だからねっ、伝えて欲しいんだ

テヒョン

お父さん、お母さん、愛してるよって…

テヒョンアは、泣いていた。

拳を握りしめ、今にも溢れ出しそうになる涙を押し殺す。

俺が泣いてしまったら、誰がテヒョンアを笑顔に出来るんだ。

ユンギ

…テヒョンア、

ユンギ

絶対大丈夫だから

テヒョン

うんっ…

ユンギ

だからもう少し我慢すればっ……

続きを言いかけた時、急に電話が切れた。

初めは間違えたのかと思い、何度も掛け直したが

何回掛け直しても、テヒョンアが取ることは無かった。

ユンギ

…嘘だろっ…

急いでテレビを付け、船のニュースがやっていないか確認する。

案の定、船が沈みかけているというニュースがやっていた。

この中にテヒョンア達が乗っていると考えただけで、

心が折れそうだった。

ユンギ

頼むから無事で居てくれよっ…

居てもたってもいられなくなり、コートを羽織り港に向かった。

予想以上に港には人が集まっていた。

その中に、テヒョンアの両親がいるのを見逃さなかった。

ユンギ

あの、

テヒョンの母親

あっ…ユンギさん

テヒョンの父親

どうも…

ユンギ

まだ救助隊は来てないんですか?

テヒョンの母親

救助には行ってるんだけど…

テヒョンの母親

悪天候で中断されちゃって……

ユンギ

そんな…

テヒョンの父親

…テヒョンアから、何か聞いてないか?

ユンギ

先程電話を頂いたのですが、

ユンギ

……お父さん、お母さん、愛してるよって言ってました

テヒョンの母親

っ…!!

テヒョンの父親

テヒョンア……

ユンギ

…とにかく、救助を待ちましょう

テヒョンの母親

…そうね、

結局何も起こらないまま、2日が経ってしまった。

その間にも、死人は沢山出ていて

いつテヒョンアが見つかるのか分からなくて、不安で押し潰されそうだった。

今日もテヒョンアが帰ってくるのを信じて、港で船を見つめる。

船は船首底部以外殆ど沈んでいた。

ユンギ

…早く帰ってこいよ…

その時、誰かが叫んだ。

船が沈むぞっ!!!!

ユンギ

え、

ゆっくり、そして大きな波を立てて、船首まで海の中へと消えていった。

その瞬間が、どれだけ酷かった事か。

あちらこちらで悲鳴をあげる人や泣き叫ぶ人、崩れ落ちる人達がいる中で

俺はただ唖然とするしか無かった。

船が、沈没した

それがどんな意味を持つかなんて、分かりたくもなかった。

隣を見ると、泣き崩れるテヒョンアの母親と

唇を噛み締め、何も無くなった海を睨む父親が立っていて

やり場のない怒りや悲しみが一気にのしかかって来た。

ユンギ

テヒョンアを…

ユンギ

テヒョンアを返せよっ…!!!!

泣きながら、海に向かって叫んだ。

勿論、何も返ってくるはずがなく

ただただ無情な日々が過ぎ去っていくばかりだった。

数日後

何日も触れてないスマホが鳴った。

テヒョンアかと思い、画面を見ると

テヒョンアの父親からだった。

ユンギ

……はい、

テヒョンの父親

…ミンユンギさんで、合っていますか

ユンギ

はい

テヒョンの父親

たった今、テヒョンアが…見つかりました

ユンギ

え、

テヒョンの父親

幼馴染みだった2人と一緒に、手を握って

テヒョンの父親

救助を、待ってたんだと思いますっ……

ユンギ

~っ……

もう、駄目だ。

今まで我慢してきたものが、溢れた瞬間だった。

ユンギ

っ、ありがとう…ございますっ…

電話を切り、堪えていた涙が一気に溢れた。

テヒョンアが、亡くなった

その事実が嫌なほど脳裏に焼き付いて

声が枯れるまで泣き続けた。

あれから、6年。

俺は毎年あの港に行っては、花束と

テヒョンアが好きだったコーラも供えて

手を合わせる。

未だに彼を忘れられなく、彼を思い出しては泣く日々が続いた。

あの事件は船長の過失で起きたらしい。

何度そいつを殺そうと思ったことか

でも、俺よりテヒョンアの両親の方が辛いに決まっていて

それでもそいつに生きて償わせようとする態度に

俺は泣きそうになった。

あれから、テヒョンアを忘れた日は無いくらい

テヒョンアを想い続けた。

彼が最後のデートでくれた指輪を握り

家へと続く道を歩いた。

Fin .

気付いた方もいると思いますが

この話は4月16日に韓国で起こった

『セウォル号沈没事故』

を元にした物語です。

この事故で亡くなられた大半の人々が

未来ある高校の修学旅行生でした。

YouTubeに事故当時の状況が乗っていますので

興味がある方は見てください。

では

見ていただきありがとうございました

あんにょん

この作品はいかがでしたか?

829

コメント

115

ユーザー

セウォル号はマジで何回見ても泣いちゃう

ユーザー

ガチ泣きしました。セウォル号で死んでしまった学生達もずっと救助を待っていたと考えると恐ろしくて仕方ないです。怖かったはずなのに最後までよく耐えたと思います。ご冥福をお祈りします。

ユーザー

読 む の 遅 く て ご め ん な さ い 。 T E R R O R で 初 め て 泣 き ま し た 。 本 当 に こ ん な 事 件 あ っ た と 考 え る と 悲 し い で す よ ね … …

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚