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ピピピピ
聞きなれた音で目が覚めた。 まだ寝ていたいけど、 今日はメルトと買い物に行く予定がある。 付き合ってから初めてのデート。
約束の時間まであと30分。 重い瞼を擦りつつ、なんとか準備を始めた。
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全力で走る。 でも結局、待ち合わせ場所に着いたのは予定より10分遅い時間だった。
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軽口を叩きながら並んで歩く。 メルトも平均的な身長はあるものの、俺の方が10cmほど高いから若干上から見ることになる。
たまに俺を見上げてくるのが愛おしくて、つい笑ってしまう。
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悪態をつきながらも、逸らした顔は赤い。
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睨んでくることすら可愛くて、ごめんごめんと謝ると弱い力で肩をたたかれた。
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そう言うとメルトは早足で歩き出す。 まあ、歩幅的にすぐ追いつけてしまうんだけど。
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煽ると眉を吊り上げて怒る姿が愛おしくて、そんなメルトに触れたくなって。
何も言わずに手を差し出すと、変わらずそっぽを向いたまま、メルトも手を重ねてくれた。
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ぎゅ、と繋いだ手に力が込められた。 恥ずかしがってるのがわかりやすい所も可愛い。
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こういう普通で、幸せに溢れた日常がこれからも続きますように。 そう願って、俺もメルトと繋いだ手に力を込めた。
繋いだ手はあつくて、このあつさを手離したくないと心の底から思う。
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僅かに上がった口角が、赤い頬が、メルトの本心を教えてくれていた。
幸せに包まれながら、2人並んだまま店に向かった。