ガラガラッ
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今日も中学校の制服を身にまとい
学校指定のバックを背負いやってくる
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床にバックを置きながらこちらを見あげる
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準備してる間、壁を見つめていることが多い
先日聞いた話だと、
幻視とのこと
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確か…
暑いと幻視が多くなるって言ってたな
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やっぱり
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サラサラとメモを書いていく
メモに記入している時、目を背ける事が多い
本人に聞こうとしてもはぐらかされるので聞かないことにした
でも話してる最中に会話を記録されるのが
気に食わないのだと考えてる
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メモをとる
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記憶に変化はなさそうだね…
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この瞬間寂しそうな顔をしている気がする
こういう所、年相応でかわいい
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ほんとはクライアントを送ってくのなんてダメなんだけど
居場所がないこの子の唯一の居場所である俺の自己判断
先輩にバレた時はめちゃめちゃ叱られたけど
この判断、間違ってないと思う
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コクリ
頷くだけ
カウンセリング室を出るとほんとうに一言も喋らなくなってしまう
人がいない通りまでくれば
またいつもの調子で話してくれる
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じとーっとした目で見てくる
俺は無視
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嬉しいこと言ってくれるじゃん…
メルトの家が見えてきた
そろそろお別れかぁ
~~~〜!!!
ガッシャ-ン!!
〜〜〜ッ!!💢
完全にメルトの家からの音だった
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びっくりして思わず立ち止まる
そして、何かを言おうと息を吸う音がした
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言葉は発せられることはなく
口を閉ざしてしまった
スタスタ
俺を置いて玄関まで行く
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そのまま家の中に入ってしまう
ドアが開いた瞬間
怒鳴り声が大きくなったように聞こえた
メルトは家庭のことを話そうとしない
俺がそこに触れたら、カウンセリングに来てくれなくなるかもしれない
そのまま、家に帰ることにした
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