コメント
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ダン可愛い~!!
主
主
主
主
主
主
ダン
あまりの肌寒さに、夢の中に浸かっていた脳が起こされる
ダン
ダン
時計の針が指す数字を確認し
ふと、壁に取り付けてある エアコンに視線を向けた
ダン
黄緑のランプが光っていない‥。
それは、エアコンの電源が オフになっていることを 表していた
おかしいな‥‥ 付け忘れて寝たか?
いや、こんな冬真っ只中に それはない
タイマーの設定ミスだろうか
頭で色々と予想するも、 確認した方が早い。
そう思い、わたしは少し熱気の籠もった布団の中から、
凍てつくほど寒い外に手を出す。
ダン
ちょいと指先を出しただけなのに、 全身がビクリと寒さに反応した
急いでエアコンのリモコンを手に取り、小さな画面を見た
ダン
設定しておいたはずの 「27°」という数字も
タイマーのマークも消えていた
ダン
付け忘れていたのか。 わたしは自分に呆れ、
「運転」と書かれたボタンを強く押した
カチッ
‥
カチッカチッ
ダン
ダン
am06:30
承太郎
ダン
あのあと、わたしはリモコンの電池を入れ替えようとしたが
こんな寒い中布団から出たくない
それに、睡い
と、面倒くさがっていると
気づけば朝になっており、結局 同居人の承太郎に診てもらっている
承太郎
承太郎
ダン
ダン
承太郎
承太郎
ダン
まるで死刑宣告を言い渡された囚人のように絶望するダンに
承太郎は「大げさだぜ」と頭をコツンと叩いた
承太郎
ダン
そう怒鳴り、ダンはエアコンを バンッ、とぶっ叩いた
反応1つ示さないエアコンに 腹立てたのか、ダンは「フンッ」と 息を巻いて朝食を作りに台所に 出た
承太郎
恋人の野蛮な行動に 呆れ、承太郎は布団を畳み出した
pm.23:30
冷えた布団を押し入れから引っ張り出し、 それぞれの布団に入る
おれは頭まで布団を被っている ダンを見て、シュウマイか?と 小さく笑った
承太郎
ダンはガバッと布団から顔を出し、こちらを睨んできた
ダン
承太郎
ダン
ダン
豪快にクシャミをするダンの 鼻は、紅潮していた
ダン
承太郎
ダン
承太郎
ダン
承太郎
くつくつと喉で笑うおれを見て、 ダンはぶすっとしていた。
ダン
承太郎
ダン
承太郎
承太郎
ダン
ダン
承太郎
承太郎
ほんの一瞬だけ、いやらしい意味で 捉えた自分を殴りたくなった
承太郎
ダン
考えてなかったのか。コイツ。
承太郎
ダン
おれは体を起こし、しばらく ダンを見つめていた。
じょじょに眉を ひそめていくダンの瞳が、 豆電球の橙の光に照らされている
ダン
承太郎
オレはダンのかけ布団を めくりあげ、中に入った
ダン
承太郎
ダン
承太郎
ダン
オレはダンの背に腕を回し、 ギュウ、と抱きしめた
ダン
承太郎
ダン
いつもは 身長が頭一つ分ほど小さいダンの 瞳が、目の先にある。
その光景に、オレは新鮮みを感じ じっくりとダンを眺めていた
ダン
承太郎
目をギュッと閉じ、たかと思ったら また瞼をぱちりと開け、気まずそうに眉を傾け、目を泳がせる
百面相するダンがツボに入り、 吹き出してしまった
ダン
承太郎
ダン
ダンの冷えた体に密着し、自身の体熱で温める、この形容しがたい背徳感に、おれは無意識ににやけていた
ダン
承太郎
ダン
承太郎
正直、既に眠気に沈んでいたおれは、いつも以上に口元が 緩かったと思う。
承太郎
承太郎
ダン
ダンの温かい、いや熱すぎる首筋に顔を埋め、軽くキスを落とした
ダン
承太郎
キスなんて、恋仲になってから 何回やってやったと思ってんだ
いつも遊び人みてえな服着ておいて、毎度純粋なガキみたいな反応しやがる
ニィ、と口角を上げ、おれは笑いながら瞼を閉じた
やれやれ。こんなに温かく、幸せな空間があることに、なぜ 今まで気づかなかったんだろうな
ダン
意識が遮断される際、ダンがおれの首元に頬を擦ってきたような気がした
承太郎は、エアコンを買いに行く日を延ばそう
そう思った