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⚠注意⚠ ほんのり男性妊娠描写があります。 R18ではない。エログロもない。
行ける方は⬇どぞ
『捕まった』。
そう表現するのが正しいだろう。
彼がある場所に僕を閉じ込めた後、日付が変わり、彼の香水も切れた頃。
香水で隠れていた蜂のフェロモンが、丸出しになっていた。
オーストリア
トルコ
オーストリア
彼による監禁生活は、意外にも酷いものではなかった。
…まぁ、元から酷いことできるような性格ではなかったけど。
食事は普通においしいの提供してくれるし、なにかしらの移動を制限する道具だってなければ、
あろうことかインターネットですら使えるようになっていた。
やろうと思えばこの家から出ていくこともできる。
流石に危機感ないと思うんだけど、大丈夫かな、オーストリア。
オーストリア
トルコ
オーストリア
オレだって数百年間も我慢したんだよ、と頬を膨らませる彼を見たが気にしない。
僕がやる義務なんてないし、それに僕だって数百年我慢したのに結局蝶は食えなかったんだから。
労ってほしいよ、ほんと。
…まぁ、やってやらないこともない。
オーストリア
トルコ
オーストリア
…全く。
命令さえすれば僕の意思に関係なく僕の身体は動くはずなのにしないなんて、
ほんと、優しい人。
君は、僕を捕まえた。
蜂として。
そこに恋愛感情があるのはわからないけど、
まぁ多分、独占欲くらいはあるだろう。
…ここに監禁している時点で、ね。
隣の部屋の扉が閉まる音が聞こえる。
恐らく向こうの部屋で楽譜でも眺めているのだろう。
君は"蜂"として、"蜘蛛"の僕を捕まえた。
そして、
…まぁ想定していた形とは違ったけど、
僕も、君を捕まえた。
コーヒーを作り終え、棚の奥底にあったとある薬を取り出す。
多分、僕を捕まえる時に使うことを想定していたのだろう。
それにしてもこんなところに置くとか、無防備極まりないけどね。
そして、その薬を適量、彼のコーヒーに混ぜる。
…睡眠薬だ。
ほんと、色々と助かる。
拘束具はたしかオーストリアの部屋にあったはず、なかったとしても玄関にある縄で代用できる。
なら、問題ない。
トルコ
オーストリア
あぁ、ほんとに無防備。
僕をここに連れ出して、彼は安心しきっている様子で助かった。
僕だって数百年も我慢したんだ。
なら、その我慢だって報われて良いはず。
君が蜂だったことはとんだ誤算だったけど、別にそれでも良い。
トルコ
トルコ
…寝た。
トルコ
僕は立ち上がり、部屋のクローゼットを開ける。
案の定、手錠だの足枷だの首輪だの、色々な拘束具があった。
トルコ
トルコ
トルコ
無論、蜂を拘束して僕が養うことになんのメリットもない。
というか蜘蛛の僕にとってはここで逃げるのが最良の選択肢だろう。
…だけど、
まだ一度も彼のことを手元に置けてない。
それは、
気に食わない。
トルコ
トルコ
無防備に寝ている彼の足首に、
足枷を付けた。