元暗殺者、雄英高校に通います

鳴り響くお経を唱える声と大人達が泣く声

どう頑張っても現実に戻される

もう…お父さんお母さんは居ない

あれからお姉ちゃんは義務教育と言う名で受けてはいた中学をほとんど登校せず中学生でもできるようなバイトをしていた

私はまだ小学生だから働くこと自体許されてない

あれから下の子達だって我慢を沢山させてしまった……

小さいながらも理解するのには早かった私とお姉ちゃん…

でもそれをどうしても理解しようとしたくないのが薫と悠斗と純玲

産まれたばかりで何も分からない紗奈と和希

兄弟が多いと色々と大変なのは引き取り先

みんなほとんどお父さんお母さんを目の前で失った

辛いのは私だけじゃない

これで…安心したのが罪なのかな……

考え事をすると直ぐにつく…

おじ様の家では最悪だった

今ではみんなが学校に行った後に私は学校に行く

だから誰にも会わずに済んでいる

だって…あの家でした怪我なんて……傷なんて見せたくもないからね

あぶなかった…暗殺教室出身なんて言えない…でも顔はテレビに放送されてるから生活が少し苦しい………

だって……あんなに優しい先生が……人質にするために担任をしに来たわけじゃないもん…

でも……それは何度も訴えても効かない

だって世間には怪物は生徒を人質にしていたとか

あの後私はやっぱり教室に居る事が出来ず保健室登校になってしまった

頑張ってはいた…ただやっぱり身体の傷のせいかトラウマのせいか騒がしい所は怖い

行きたい時に来いって相澤先生は言ってた

あの頃の火傷跡はもちろんその後の治療をしてなかったからかなり酷い跡になった

結構深くまで焼けてしまった所もありかなりボロボロ

年中長袖を着ないといけないのはそういう理由