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今日もただ
1人で寂しいと
君の前で思ってしまう。
あなたの
その優しい愛は、
俺には美しすぎるんだ。
大森
あの時の元貴の声
表情が
ずっと頭から離れなかった。
大森
元貴は一緒にいる時も
どこかつまらない様な表情をしていた。
若井
大森
大森
そんな表情に
俺はなんて声をかけたらいいのか
分からなくて
若井
大森
元貴が何を求めているのか
何を考えているのか
俺には分からないと見せつけられる様で
考えて、探して、
その度に分からなくなって
だから元貴から別れようって言われて
俺、納得しちゃったんだ。
最後までかっこいいところなんて
見せられなかったな。
記念日に行ったレストラン
大森
大森
若井
大森
大森
そう、あの日
1年の記念日だった。
元貴の好きなものなんて分からなくて
プレゼントが用意できなかったんだ
若井
若井
お店の客が身につけていたものを見て
プレゼントを考えてた。
元貴が家で美味しいと言ってくれた
あの料理。
俺じゃ素人だから
ちゃんとしたものを食べさせたくて
若井
大森
でもまた、
何故か泣きそうな
少し震えた声で
短く返事をするだけ。
なんでそんな顔をするの?
聞ける訳もなくて、
俺は置いてかれた気分だった。
気付いたら手が届かなくなってしまいそうで
俺だけこの場に残されて
歳を取らないみたいに。
ああ、神様
どうか応えて。
若井
若井
若井
若井
若井
若井
若井
若井
若井
若井
大森
若井
今日もまた、
1人で寂しいと
君の前で思ってしまう。
若井
若井
ああ、そうか
若井
夢にも出てくるのかよ。
若井
君に、愛されていたことに
気付いてしまうから。
……
若井
若井
あ、また夢だ。
だって目の前に
大森
元貴がいる。
わかってる、
言われなくても、分かってた
嬉しいことも
楽しいことも
悲しいことも
怒ったことも
全部ぜんぶ共有できて、
相手のこと全部知ってればいいって
勘違いしてた。
どんなに仲が良くて
どんなにお互いが好きでも
絶対隠していることはあるし
言いたくないことだってある。
いや、
こんなこと言ってたってもう遅い。
この世界は偽物だ。
全部俺の夢
もう届かなくなってしまった
その笑った顔に
寂しさを覚える。
きっと今から
俺が言う言葉にも
優しい元貴は頷いてしまうんだろう
若井
大森
若井
若井
若井
別れてから数日経った今でも
俺は夢を見る。
全てが昨日のように
感じるんだ。
Fin