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もしもあの日、 君に出会っていなければ
こんなに苦しくて こんなに悲しくて こんなに切なくて こんなに涙があふれるような想いは しなかったと思う。
けれど君に出会っていなければ こんなにうれしくて こんなに優しくて こんなに愛しくて こんなに温かくて こんなに幸せな気持ちを 知ることもできなかったよ…。 涙こらえて私は今日も空を見上げる。 空を見上げる。
一章 恋来 koirai
偽りからのスタート
美嘉
あ〜!! 超おなか減ったし〜っ♪♪
アヤ
いただきまーす！！！
ユカ
いっただっきまーす！
ガラガラッ
ノゾム
こんちわ〜！ 俺の名前はノゾム。
隣のクラスなんだけど〜知ってる？
隣のクラスなんだけど〜知ってる？
美嘉
……。
アヤ
……。
ユカ
……。
ノゾム
あれ〜無視？ 俺と友達になってよ♪
番号交換しようぜ！
番号交換しようぜ！
アヤ
……。えぇ〜どうしよ。まぁいいよ！
交換しよ♪
交換しよ♪
美嘉
(え？！ちょっとアヤ！)
ユカ
(勘弁してよ〜、)
ノゾム
ありがとな〜！アヤちゃん！
アヤ
いいえ〜♪♪
ガラガラ…バタンッ
美嘉
なんであんな軽そうな男に番号教えるの?? 痛み目見るよ!?
アヤ
だってあたしイケメン大好きだからぁ！ ウフッ♪
ユカ
アヤ、あんな男に本気になっちゃダメだよ
アヤ
心配しなくても大丈夫だってぇ♪
美嘉
はぁ〜疲れた
♪プルルルル♪
美嘉
(え、だれ？非通知だし…。)
美嘉
『もしもし…??』
着信相手
『…』
美嘉
『もしも〜し??』
ガチャッ、プープープー
美嘉
(いたずら電話?? 間違い電話かな。)
♪プルルルルル♪
美嘉
(また同じ番号？)
美嘉
『もしもぉぉぉし』
着信相手
『…し? もしもーし…』
美嘉
『へっ? 誰??』
ノゾム
『…美嘉ちゃん？ 悪ぃ電波悪くて！
ノゾムだけど！ わかる？
今日の昼休み話しかけた奴！』
ノゾムだけど！ わかる？
今日の昼休み話しかけた奴！』
美嘉
(ゲッッ！ ノゾム？ ノゾムってあの女ったらしのノゾム？)
ノゾム
『突然電話したら驚くよな〜ごめん。
アヤちゃんから番号教えてもらった。
友達になってよ！』
アヤちゃんから番号教えてもらった。
友達になってよ！』
美嘉
(あぁ、なるほど。アヤが勝手に教えたんだ。…って納得してる場合じゃなくて!!)
美嘉
『…で、何か用??』
ノゾム
『だーかーらー、俺と友達になってよ！ねっ。お願〜い』
美嘉
(軽い…軽すぎる。)
美嘉
『…いいよー。じゃあね』
ピッ
美嘉
(ノゾムの番号…。一応しとくか。)
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