声の方へ視線を向け,目を見開いた.
怜
え、はや_
ある,名前を口にしかけたが,急いで口元を隠した.
颯斗
他者の_
あの言葉をもう一度言うと思い,手を離した。
怜
あー,分かってる.ごめんごめん
颯斗
…,誰 お前。
怜
そこら辺の,男子高校セ,…
グッ
ビリ…
何かに首をつかまれた.
その途端,全身に電流が流れた.
怜
アガッ,…
一瞬,意識が途絶えた気がした.
怜
はぁ…!死ぬッ,危な_
颯斗
嘘つくな,誰…いや何者だよ。
怜
…,これ君がやったの?
颯斗
…そうだけど.
怜
"人間…じゃない。"
この言葉に,颯斗も目を見開いた.
怜
可笑しいなぁ,可笑しい.3日前まで世界は人間しか居なかった"__
頭を抱える怜_それを見て身体の力を抜く颯斗,その後口を開く.
颯斗
_君は,俺と同じ側か.
怜
…え?
颯斗
俺達以外,今まで当たり前だったかの様に,魔法だとか異能力みたいなのを使用してる.可笑しいよなぁ
怜
魔法…,異能力?何なんだよ,それ _
颯斗
落ち着け,説明してやる。よく聞け,
颯斗
俺が思うに,
颯斗
この世は3日前のあの日から,今日3日後でこの世界がバグった。
颯斗
バグった…そう,この世は能力主義の世界になったんだ_
"能力主義"
俺は,この言葉に絶望を感じた.
怜
能力主義,平和の世界では無いと.
颯斗
あぁ,まだこの地域には居ないが"極悪な敵"も居る.
颯斗
簡単に説明したまでだが,_
「地球が2つあるという事だ.」
怜
…,嘘つけ
颯斗
まぁ,俺も嘘だと思ってた.
颯斗
ほら,
颯斗は,携帯を取り出し ニュースを見せてきた.
そこには,地球が2つ映し出されていた.
何かのイタズラ合成だろう。と思ったが,別のニュースも他も全てこの内容でいっぱいだ。
怜
まじかぁ…
颯斗
まじなんだよなぁ…
颯斗
物騒な話をする.
颯斗
今俺がここで,お前を殺したら 俺はお前の能力が手に入る.
怜
はぁ,急に何を?
颯斗
その敵が,2つ目の地球からの奴だったら_恐らく俺達の能力が狙いだ。
颯斗
いずれ,ここにもそいつらは来る。
颯斗
絶対に,…
颯斗
命を狙って,_
颯斗は少々過呼吸になっている.
怜
お前は,弱くない階級か.
怜
知らんけど.
颯斗
あ,なんでそれを?
怜
お前の首元Aってかいてある.
颯斗
素晴らしい観察眼だこと。
颯斗
うん、これは階級だ.
颯斗
下から,
颯斗
D C B A S とある.
颯斗
B以下は,相手は狙わない.
颯斗
いわゆる,弱者。
颯斗
俺は,A恵まれた異能力だ.
怜
残念だね,君は 殺される。
颯斗
ふざけるな,俺は逆 殺してやる。
颯斗
三日前,まだ世界が変わる少し前_
颯斗
友人が死んだ.
颯斗
その後すぐに世は変わった.
颯斗
偶然と言えるか…,あいつらが,きっと_!!!何らかの能力で!!!
怜
黙れ黙れー,耳が痛くなる.
怜
落ち着くのはお前だ.
怜
現状大体理解した.
颯斗
うん,ごめん。見苦しい所を_
怜
はいはい、
颯斗
そーいえば,お前,階級なに?
怜
…,無いね。
怜
俺には階級は無い。
怜
ほら
颯斗と同様の位置にある首元を,見せた.
颯斗
は,?…そんな奴見た事ない.
怜
A級お前なら、勘付くはずだけど,
怜は,自分を指差した.
怜
俺には,お前の様なオーラは無い.
怜
ね?
颯斗
…本当だ.
怜
気付いて無かったんかい…
颯斗
じゃ,じゃぁ。お前は普通の_
怜
そうだなぁ〜…人間か_
怜
そうだね〜。
颯斗
その言葉は何処か不気味で,彼の顔は丁度 影で見えない.
どんな顔をしたのだろうか,一瞬に寒気がした.
怜
まぁ!いいや,俺はそろそろ帰る
颯斗
あ,うん。俺も帰る
颯斗
一ノ瀬 颯斗…,俺の名前.お前_ハ
聞く前に怜は言った.まるで,知っていたかの様な,
怜
うん,俺 怜
怜
八神ね
怜
君,面白いし_また会おう。
颯斗
お前不思議くんみたいだ。
颯斗
嫌とは言わない。
怜
じゃ!また明日!
颯斗
は?,明日は学校で_
その言葉を発した時には,彼の姿は無かった.
颯斗
人間…,?