悲鳴が聞こえる
火の海が目の前に見えた。あぁ、これが夢ならば良かったのに。
?
ーーちゃん!
もう、こんな悪夢早く終われば良いのに。
俺
だから…俺が終わらせなきゃいけないんだ。
あの日からそう誓った。
次の日、私は朝一番に教室に入った。
私
あ、村崎君
村崎君
…おう。
…と思っていたが村崎君の方が早かったようだ。
村崎君
…なぁ、月野?。魔族ってどう思う?
私
魔族?…倒さなきゃいけないな、とか思ってるけど
私
それがどうしたの?
村崎君
いや、やっぱそうだよな。
私
ふふ、変な村崎君。
村崎君
なぁ、もう1個聞いていい?
私
え、うん。
村崎君
…やっぱ良いわ。
そう言って村崎君は出ていった。 …変な村崎君。
友達
輝ー!おはよー
私
あ、おはよう
私は友達にさっきまでの村崎君の話をした。
友達
...輝の事好きなんじゃない?
私
え、そんな訳ないよ
友達
いやいや、ワンチャンあるって!
友達
よし!燃えてきたぁぁぁ!
私
ちょ、ちょっと...
友達は叫びながらどこかへ行ってしまった
あの子も変かもしれない。
先生
ほら、ホームルーム始めるぞって…二人ほど居ないが。
私
村崎君はお手洗いです。…もう一人は欠席で良いと思います
先生
おう、分かった。
友達
だーれが欠席じゃい!
先生
はい、遅刻な。
友達
えぇ…
そんなこんなで1日が始まった。
俺
…。
やっぱりあいつ、似てるんだよな。
俺には妹がいた。優しくて、天然で。
そんな妹は戦争が始まってから消息を断った。
--数年前 魔界--
セイラ
おにいちゃん!
あれは今から何年も前のことだった。
俺
どうした?
セイラ
もうすぐ雨が降るから中に入った方が良いよ。
俺
分かった。
セイラ
それと…なんか今日は嫌な予感がする。
俺の妹は天気を司る神に加護された聖女。天気を予知することが出来た。
あいつの予知は絶対に外れることはない。今日もそうだった。
セイラ
街の人にも伝えてくるね
俺
あぁ。
俺は言われた通り、家の中に入った。…これが間違いだったかもしれない。
中に入った数分後、雨が急に降ってきた。
母
これなら稲妻も来るわね。
俺
それは本当ですか?
母
ええ。
俺の母は女神。元々勇者兼人間だったのだが、死んで女神になった。
それより、こんなに天気が悪くなるのは始めてだ。
バァァァン!
俺
!?
目の前に雷が落ちた。そして、それと同時に雨が物凄く降った。
俺
セイラは!?
母
まだ帰って来てないよう___
?
ふふ
俺
誰だっ!
?
あたしは名も無き魔女よ。
?
邪悪な魔族め。どうしてこうなったか分かる?
見た目、そして気配で相手が人間だという事が分かった。
それにしても、どうしてこんなに俺らを軽蔑している?
俺
知るか。
?
そう...。じゃあ教えてあげる。貴方たち魔族は私達人間に危害を加えたでしょ?
俺
なんの話だ?
母
あいつからは凄く...嫌な気配がする。警戒しなさい。
俺
ああ。
?
まぁ、忘れたと言うの?
俺
それは本当に俺ら魔族なのか?
?
ええ。この目ではっきりと。
?
...貴方たちが私達にしたように、してあげるから。
これは、宣戦布告だ。