2年前
夏油傑
…君、1人?
両親を亡くし住むところもなかった私に、ある人が声をかけた
夜空
…
夜空
うん、ひとり…
五条悟
傑、早く帰るぞー!
奥からもう1人の男性がやってきた
夏油傑
待って悟
五条悟
?
五条悟
なんだよこのガキ
夜空
…
夏油傑
こら悟
五条悟
イテ…ッ!
五条悟
なにすんだよ!
夏油傑
そんな態度取ってたら、怖がるだろう
五条悟
はっ、そんなん知らねーし
夏油傑
君、名前はなんて言うの?
夜空
夜空
夏油傑
よぞら?
夜空
うん、葉月夜空
夜空
夜の空って書くの
夏油傑
そっか、夜空
夏油傑
いい名前だね
夜空
うんっ
五条悟
…
その人は私の頬を掴んで顔を引き寄せた
そして私の目を見た
五条悟
お前の目…
夜空
…ッ
五条悟
…なぁ、まさかお前呪霊が見えるのか?
夜空
呪霊…?
夏油傑
悟、今はやめておこう
五条悟
チッ…
夏油傑
夜空
夜空
?
夏油傑
私は夏油傑
夏油傑
こっちは五条悟だ
夜空
…
夏油傑
一緒に行こうか
夜空
どこに?
夏油傑
これから夜空の帰る場所になるところ
夜空
…、いいの…?
夏油傑
あぁ、もちろん
夜空
…!
夜空
ありがとう…っ
五条悟
ガキのお守りなんて誰がすんだよ
夏油傑
そんなの決まっているだろう
夏油傑
私たちだ
五条悟
はぁー、しょーがねーな
夏油傑
…
五条悟
なんだよその顔
夏油傑
いや、珍しく悟が素直だと思って関心していたんだ
五条悟
はっ、バカにしてんのか?
夏油傑
ははっ笑
夏油傑
そんなわけないだろう笑
五条悟
いや、どーみてもバカにしてただろ!
夏油傑
はははっ笑
五条悟
はぁ、
夏油傑
じゃぁ、帰ろうか
夜空
うん…っ
私はその人が差し伸べてくれた手を取った