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○○

ねぇ猫猫、前から聞こうと思ってたけど左手のその包帯どうしたの?

猫猫

あぁ、腕で薬の実験してたから傷になった

○○

そこまでしてする?普通

猫猫

アハハ〜

○○

そういえば、最近流行ってるウワサ話知ってる?

猫猫

知らない

○○

後宮に幽霊が出るんだって。

猫猫

幽霊?

○○

うん。白い女の幽霊。

○○

毎晩毎晩、月の下で宙を舞ってるんだとさ

○○

東門の城壁に

猫猫

へぇー

○○

まあ幽霊なんてウワサだけどね...笑

猫猫

そうだね

○○

猫猫、あのやぶ医者に薬見てもらお

猫猫

うん

猫猫

失礼します。薬を見てもらえませんか?

やぶ医者

おぉ嬢ちゃんかい

やぶ医者

それに○○ちゃんも

○○

うぃっす

やぶ医者

ちょっと待ってな

猫猫

こないだまで警戒されてたのが嘘みたい

○○

そうね笑

○○

私がどんなけ安心しなって言ってもダメだったのにね...笑

猫猫

薬を作れるって分かってからは調合もさせてくれるし必要な材料も分けてくれる

猫猫

それに、お茶まで))

○○

ほんと、見てるだけで面白い笑

猫猫

こんなゆるゆるで大丈夫か?))

やぶ医者

またせたね

猫猫

おお...(´。✪ω✪。 ` )

○○

うまそ〜(´。✪ω✪。 ` )

やぶ医者

2人とも甘いのよりしょっぱい派だろ?

壬氏

私の分もお願いするよ

猫猫

あっ...

○○

あ...

やぶ医者

ただ今

猫猫

ああ...

○○

ああ...

猫猫

およよよ...

壬氏

2人ともお仕事ご苦労^^

猫猫

(-ω-´ )ぷい、それほどでもございません

○○

(-ω-´ )ぷい、

猫猫

この男暇なのか?))

猫猫

宦官なら内侍省にいるべきだろ))

○○

((ほんとは忙しい癖に猫猫の前では暇なフリと...笑

壬氏

先生、すまないがこれを取ってきてくれないか?

やぶ医者

えっ...
うううぅ...泣

猫猫

それで本題は何でしょう?

壬氏

幽霊騒ぎは知っているか?

猫猫

ウワサ程度に

壬氏

じゃあ夢遊病というのは?

猫猫

あっ...夢遊病...

○○

((夢遊病かぁ

壬氏

フフッ興味があるようだな

猫猫

んぎゃ💢

壬氏

どうやったら治る?
(猫猫に近づく)

○○

((妹の前でイチャつくなよ

猫猫

分かりません。薬で治せる病ではありません。

壬氏

薬でなければ治せるのか?

猫猫

私の専門は薬です。
(壬氏を離れさせる)

壬氏

ふん...困ったな

壬氏

シュタッ(下を向く猫猫をしたから覗く)

猫猫

げっ

壬氏

本当に困った

猫猫

うう...

猫猫

うざっ!なんて粘着質な男なんだ))

○○

((昔っから思ってたけど兄さん粘着質

猫猫

はぁ...努力します

○○

私も協力する

壬氏

いや、お前は...

○○

猫猫!先に行っといて!

猫猫

うん。分かった

猫猫

では、失礼します

壬氏

お前は自分の仕事を...

○○

またお兄ちゃんに頼みたいんだけど...

壬氏

はぁ、少しは俺の大変さも分かってくれ

○○

それはごめん。じゃあ、女官としても兄さんの妹としてもの両方の仕事やって猫猫にも協力する

壬氏

それなら構わない。

○○

よし!

壬氏

ありがとう。
○○も立派になったな
(○○の頭を撫でる)

○○

やめてよ。髪の毛崩れる

壬氏

仕事サボるところ、俺ら似てるな^^

○○

どうせやらないといけないのにね笑

壬氏

そうだな^^

○○

まあ一緒にされたくないけど、

壬氏

一言余計だぞ

○○

へーい

○○

じゃ、これから大忙しだから。もう行くね

○○

兄さんもちゃんと仕事しなよ

壬氏

嗚呼、

猫猫

あまり宦官っぽくない人だよな))

高順

猫猫様

猫猫

敬称は要りません

猫猫

高順様の方が位はずっと上です。

○○

((おぉ、立場をちゃんとわきまえてる。

高順

では、小猫

猫猫

シャオって...いきなり“ちゃん”づけですか

○○

ふふっいいじゃない。可愛らしくて

高順

壬氏様に毛虫でも見るような目を向けるのはやめていただけませんか?

猫猫

ヤベッバレてら

高順

ついでに○○様もですよ。

○○

ぎくっ

高順

先程も戻るなり...“毛虫でも見るような目をされた”と悦に入った様子で報告されました

○○

((兄さん。マニアックだもんな

猫猫

うえ...以後気をつけます。

猫猫

人の癖はいろいろだな))

高順

あそこです。

○○

((あれは...芙蓉妃?

猫猫

あ...月下の芙蓉...

高順

勘がいいですね

○○

月下の芙蓉ね〜

高順

あの方は芙蓉妃。来月功労として武官に下賜される中級妃です。

○○

((武官...?そういや芙蓉妃に聞いたな。武官の中に元思い人がいるって

○○

((まさかそれか..?

○○

兄さん入るよ

壬氏

嗚呼

○○

ひとつ聞きたいことがあるんだけど

○○

芙蓉妃はまだあの武官の人のこと思っているの?

壬氏

武官の方から話はきてる。

○○

そう。下賜されることをさっき高順に聞いてふと思ったんだ。

○○

芙蓉妃と話してた時、武官の中に思い人だった人がいたって。

壬氏

そうか。

○○

いいな〜。私もそんな恋愛してみたかった

壬氏

お前への求婚者も結構いるんだぞ。

○○

そんな人たちなんて私の事全く分かってないよ

○○

顔すら見たことないくせに地位だけで求めてきてるんでしょ。

壬氏

そうだな。

○○

私は、医官になりたい,独立したいなんて言っても叶わない。

○○

運命には抗えない。

壬氏

すまん。

○○

別に謝らないでいいよ。兄さんは最善を尽くしてくれたんだし、

○○

昔から兄さんだけが味方だった。

壬氏

どうした?今日はやけに
素直じゃないか?^^

○○

さあね。いつも通りじゃない?

壬氏

違うように見えるが?

○○

気のせいよ

壬氏

ふーん、

○○

じゃあね、用事はそれだけ

壬氏

分かった

やぶ医者

2年になるのかなあ

○○

((2年か〜

やぶ医者

気の小さいお姫様でね、お目通りで得意の舞を失敗して入内から1度もお手つきがなくて

やぶ医者

ずっと部屋に閉じこもってたんだよ

○○

((失敗したのはわざとってことだよね。あの武官のことを思っていたなら

やぶ医者

仕方がないと言えばそうなんだろうけど下賜なんて可哀想に

猫猫

下賜を思い悩んで夢遊病に?))

猫猫

もう少し情報が欲しい))

猫猫

芙蓉妃の部屋はどこでしょう?

やぶ医者

ん?北側に棟があるけど

猫猫

ありがとうございます。
ご馳走様でした

猫猫

城壁の上で踊っていた時と随分印象が違いますね

高順

ええ、私も初めて見た時は驚きました

○○

((話した時おしとやかな感じだったな

高順

普段は素朴な方でしたので

猫猫

本当に芙蓉の花みたいだ

○○

ほんとそっくりね

高順

花ですか?

猫猫

はい

○○

一日のうちに違う顔を持つ花。

高順

そうなんですか。

○○

((最近猫猫の様子がおかしい気がする

○○

そういえば最初は北側の城壁で踊ってたって

猫猫

北から東に移動したってこと?

○○

そう。

猫猫

夢遊病とはよく分からない病です。

猫猫

原因は心の軋轢といわれ寝ているのにあたかも起きているような動きをします

猫猫

妓楼にも昔同じ病を患った妓女がいました

○○

((妓女が?

猫猫

詩歌のうまい朗らかな妓女でして、身請け話も上がっておりました

猫猫

ですがその話は破談となります

猫猫

幽鬼にでも取りつかれたように毎晩妓楼を徘徊しはじめたのです

猫猫

本人は昨晩のことを何も覚えていませんでした。

壬氏

それでどうなった?

猫猫

何も、身請け話がなくなったら徘徊はなくなりましたので

玉葉妃

つまり、その妓女は
身請け話が嫌だったの?

猫猫

恐らく、相手は大店ですが妻子どころか孫までいる身分でしたから

猫猫

それに妓女の年季は残り1年だったのです

玉葉妃

芙蓉妃も同じだったのかしら

壬氏

ふーん...

壬氏

本当にそれで終わりか?

猫猫

終わりです。

壬氏

本当に?

○○

((おい!

猫猫

んにゃ💢

壬氏

✨️✨️

高順

ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

高順

どうか落ち着いて))

猫猫

仕事に戻ります

壬氏

高順

(。_。`)コク

○○

((やはり気にかけているようだな

玉葉妃

○○、最近猫猫の様子が変じゃない?

○○

私も思っていました。

玉葉妃

やっぱりそうよね

○○

はい。

玉葉妃

芙蓉妃の出立今日だったかしら?

猫猫

そう聞いてます。

玉葉妃

やっぱりなにかあるわね、猫猫

○○

ですよね、後で聞いてみます?

玉葉妃

そうしましょ

○○

あ、あれ猫猫じゃありませんか?

玉葉妃

噂をすれば...

○○

行きましょう

玉葉妃

ええ

○○

ねえ

猫猫

おっ...

玉葉妃

ねえ、私たちにくらい話してくれていいんじゃない?

玉葉妃

本当のこと

○○

私たちで聞いておいて腹はたてないよ

猫猫

あくまで推測ですので他言無用でお願いできますでしょうか?

玉葉妃

口は堅くってよ フフッ

○○

私もよ フフフッ

猫猫

先日の妓女のお話は覚えていますか?

玉葉妃

夢遊病の?

猫猫

はい 他にも1人同じ病で身請け話が破談になった妓女がいました

猫猫

その妓女には後に新たな身請け話が持ち上がりましたが

猫猫

病の妓女ということで前の半分の銀で成立しました

猫猫

しかしこれは詐欺だったのです

玉葉妃

詐欺?

猫猫

身請けを申し出た2人の男は知人同士だったのです。

猫猫

女は病のふりをして1度目の身請け話を破談にし、後に本命の男がその半額で身請けしました。

猫猫

2人が一緒になるには、男には銀が足りず女には年季がありましたから

○○

なるほどね〜

玉葉妃

その妓女と芙蓉妃が同じだと?

猫猫

芙蓉妃とお相手の武官は同じ故郷でお過ごしになられた幼馴染なのです。

玉葉妃

え?

猫猫

幼馴染は先日の異民族討伐で武勲を立てられたと伺いました。

猫猫

褒賞を許され芙蓉妃の下賜を強く願いでたそうです。

猫猫

故郷にいた頃からいつかはと考えていたのでしょう。

猫猫

武官の身分では姫に求婚などできませんから

玉葉妃

それなのに後宮に入ることが決まったのね

猫猫

そして姫も幼馴染を思っていた

猫猫

だから、得意の舞踏を失敗して帝の興味を引かないようにされたのではないでしょうか

猫猫

目論見通り夜伽はなく今も身ぎれいなままです。

猫猫

ですが、他人のものとなる芙蓉妃を帝が惜しまないとは言いきれません

玉葉妃

それで夢遊病をかたったと...

玉葉妃

帝については無きにしも非ずだもの

玉葉妃

なんとも言えないわ

猫猫

異民族討伐の地は東方です

猫猫

そして芙蓉妃が毎晩踊っていたのは...

玉葉妃

東門?

猫猫

無事の帰還を祈っていたのでしょう

猫猫

あくまで推測ですが

○○

((すごい、全て当たってる。やはり頭がきれているな、この子

○○

((私には敵わないや

玉葉妃

ねえ、猫猫それに○○

猫猫と○○

はい

玉葉妃

芙蓉妃が羨ましいなんて言ったら私は酷い女かしら

○○

ハッ((私と同じ

猫猫

あの夜の芙蓉妃は美しかった))

猫猫

昼に見た素朴な姫と同じ姫だとは思えないほど))

猫猫

そんなことは無いと思います。

○○

((この感情は悪くなかったんだ

○○

私も芙蓉妃のことを羨ましくおもいます。

○○

ここ(後宮)にいたら誰しもが羨ましく思うと思います。

○○

だから、そんなことはないです。

玉葉妃

行きましょう

猫猫と○○

はい

○○

兄さん、芙蓉妃よかったわね

壬氏

ああ、そうだな

○○

ねえ、もし恋が女を美しくしているとすれば私は美しくないのかな

壬氏

俺の妹だ。元から美しいぞ

○○

そうだね...笑

○○

あーあ、芙蓉妃が羨ましいな〜

○○

あれが本当の愛なんだろうね

○○

ここにいたらそんなこと分からないな。

壬氏

(○○を抱きしめる)

○○

兄さん、苦しいよ

壬氏

すまん。だが、少し寂しそうに見えた

○○

フフッ

○○

そっかぁ〜。本当は寂しかったんだな、私

○○

自分の気持ちを自分で認めれなかった

○○

兄さんも猫猫にちゃんと気持ち伝えるのよ。回りくどいことをせずに

○○

そしたら猫猫も
兄さんのこと意識するかもよ

壬氏

そうか。

壬氏

あ...でも、立場をきっぱりしたい薬屋になんて言えば...

○○

頑張れ

○○

兄さん見てるとまた本当の愛を見れそうだし、応援する

壬氏の妹は天才少女

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