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春千夜

はは、そうか

春千夜

俺、ずっとお前と駆け落ちしたかった

お前の生きやすい世界に

連れ出してしまいたかった

息苦しいヤクザの世界で息ができたのは

お前がいたから

自分がαだと受け入れられたのは

お前がΩだから

春千夜

〇〇、

春千夜

逃げようか

〇〇

ああ

春千夜

荷物、これしかねえのかよ

バッグの中には3日分の服と、 ありったけの金

春千夜

お前、もの全く持たないもんな

〇〇

これから増やすよ

春千夜

家狭いからやめろ

〇〇と居ると苦しむのはきっと俺の方だと わかっている

でも

初めてこいつが俺を欲しがってくれた

春千夜

俺いつか、お前の組に殺されるかもな

〇〇

はは、そんときは私も死んでやる

春千夜

やめてくれw

〇〇

ねえはる、、?

春千夜

なんだよ

〇〇

あのさ

春千夜の手を握る

春千夜

んー?

〇〇

私、この手を握り続けたらきっと弱くなる

〇〇

もう何も、守れなくなるかもしれない

春千夜

守るよ。

春千夜

お前が守りたいもの全部守る

〇〇

ふはは

最初から分かっていた

こいつがただのαじゃないことくらい

出会った瞬間からざわめいた心が物語っていた

怖くなったんだ

信じれば馬鹿を見る

いつだってそう言い聞かせてきた

母が死んだ意味を無駄にはしない

1人で生きた分だけ母を守れるような気がした

だけど

春千夜

〇〇

真っ直ぐに見つめる春の目が

声が

手が

私に触れる度に

どうしようも無く心が揺れた

それがどんなに愚かなことか 痛いほど分かっている

春千夜

愛してるからな

〇〇

……ずるい

この手を信じたくなっちゃうんだ

春千夜

来世でもお前を見つけるよ

どんなに足掻いてもこいつからは

間逃れることは出来ないんだ

〇〇

うぅ、ポロポロ

春千夜

泣くなよw

これが運命なのだから

私は運命に跪いてやろう

〇〇

もう、出ようか(涙を拭う)

春千夜

ああ。

〇〇

ここからならバレないはず……

春千夜

おう……

もう、行くのか

〇〇

!?!?

春千夜

!!!?!?

いや、止めに来たんじゃない

もうずっと前から覚悟していたんだ

春千夜

……

〇〇

何年も、お世話になりました

思ってもいないこと言わなくていい。

ただ、こんな父で悪かったな

これからは自由に生きてくれ

〇〇

っっっ!

最後にひとついいか

〇〇

……はい

お前らは運命に従うか?

春千夜

ふふ、

〇〇

はは、

『いやです』

はははは、(母親を見ているようだ)

じゃあな、。

春千夜

ぎゅ(〇〇の手をにぎりしめる)

春千夜

いくぞ。

〇〇

うん。

3ヶ月後

空の狭いこの世の中(ヤクザの世界)に生まれて

生き抜くことだけが唯一の希望で

それ以外望むのは我儘ってやつで 空を見上げることだけでしか抵抗ができない俺に〇〇は微笑みながら

空の美しさを教えてくれた

人の温かさを刻み混んだ

春千夜

〇〇〜好きだぞ〜

クソみたいな世界で微笑する〇〇は 今も尚俺の世界を色鮮やかにしてくれる

〇〇

っっっ

〇〇

そ(春千夜の髪に触れる)

細くてやわらかい髪

私だけを見つめる眼差し

触れる度に現実だと安堵する

春千夜が自分の1部となったのはいつからだったか

春千夜

……?

春千夜

〇〇?

〇〇

私も。

「番おう」 (一生一緒にいよう)

END

主です
久しぶりです!!!
これにて最終話となります!!!!!
読者の皆様ありがとうございました!!!!!!!!
次のお話も作成中です!またお会いしましょう!

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