春千夜
春千夜
お前の生きやすい世界に
連れ出してしまいたかった
息苦しいヤクザの世界で息ができたのは
お前がいたから
自分がαだと受け入れられたのは
お前がΩだから
春千夜
春千夜
〇〇
春千夜
バッグの中には3日分の服と、 ありったけの金
春千夜
〇〇
春千夜
〇〇と居ると苦しむのはきっと俺の方だと わかっている
でも
初めてこいつが俺を欲しがってくれた
春千夜
〇〇
春千夜
〇〇
春千夜
〇〇
春千夜の手を握る
春千夜
〇〇
〇〇
春千夜
春千夜
〇〇
最初から分かっていた
こいつがただのαじゃないことくらい
出会った瞬間からざわめいた心が物語っていた
怖くなったんだ
信じれば馬鹿を見る
いつだってそう言い聞かせてきた
母が死んだ意味を無駄にはしない
1人で生きた分だけ母を守れるような気がした
だけど
春千夜
真っ直ぐに見つめる春の目が
声が
手が
私に触れる度に
どうしようも無く心が揺れた
それがどんなに愚かなことか 痛いほど分かっている
春千夜
〇〇
この手を信じたくなっちゃうんだ
春千夜
どんなに足掻いてもこいつからは
間逃れることは出来ないんだ
〇〇
春千夜
これが運命なのだから
私は運命に跪いてやろう
〇〇
春千夜
〇〇
春千夜
もう、行くのか
〇〇
春千夜
父
父
春千夜
〇〇
父
父
父
〇〇
父
〇〇
父
春千夜
〇〇
『いやです』
父
父
春千夜
春千夜
〇〇
3ヶ月後
空の狭いこの世の中(ヤクザの世界)に生まれて
生き抜くことだけが唯一の希望で
それ以外望むのは我儘ってやつで 空を見上げることだけでしか抵抗ができない俺に〇〇は微笑みながら
空の美しさを教えてくれた
人の温かさを刻み混んだ
春千夜
クソみたいな世界で微笑する〇〇は 今も尚俺の世界を色鮮やかにしてくれる
〇〇
〇〇
細くてやわらかい髪
私だけを見つめる眼差し
触れる度に現実だと安堵する
春千夜が自分の1部となったのはいつからだったか
春千夜
春千夜
〇〇
「番おう」 (一生一緒にいよう)
END
主
コメント
2件
最終回見ましたぁぁッ 好きな話が完結って悲しいけど有難う御座いましたッ 次の話楽しみにしてます...!!