広い空間に置かれた2本のマイク。
リン
レン、歌える?
レン
僕は歌えるよ。リンは?
リン
私だって!
レン
…ふふ、じゃあ!
レンと肩を並べられる私になる。
この目標は、レンも同じ。
同じ似た者同士。
マスターがビックリするような2人になってみせる
見ててね、ミク、マスター。
私たち…
リン
やってみせるよ!
レン
うん!
リン
やったね、レン!
レン
やったね、リン!
マスター
驚いたよ、素晴らしくて魅了されるところだった
マスター
2人は……2人で1つなんだね
2人で1つ。
そうだよ、マスター。私たちで1つなの。
みんなに認められるような、2人になりたいから
マスター
あ……すまない、2人とも。Bプロジェクトの子が暴走しているみたいだ。少し待っててくれ
リン
B……
レン
プロジェクト、?
???
???、ここだよ
???
本格的ね……あら?先客かしら?
???
ねぇ君たち、マスター知らないかい?
リン
……誰
レン
ぅ、……
???
ごめんね
KAITO
僕はKAITO。そしてこっちが
GUMI
GUMIよ。よろしくね
KAITO
話を戻そうか。マスターはどこに行ったんだい?
リン
…マスターはBプロジェクト、?で暴れてる子がいるからって…
KAITO
なるほど
GUMI
そういえば、作動がしてなかったわね
KAITO
そうだね……どうしてマスターは気付けたんだろうか……
KAITO
とりあえず、マスターが戻るまでの間話をしようか
KAITO
リンくん、レンくん
リン
どうして名前知って……
GUMI
あら、知らない?名簿よ
レン
めい、ぼ……?
KAITO
前回は新しくミクが名簿に書かれていたんだけど…今回はリンくんレンくんが名簿に書かれていたんだ
GUMI
今までこういうのは多かったのだけれど…同時名簿っていうのが初めてでね
KAITO
ぜひ会いたかったんだ
なにそれ。
そんな理由で私たちの所へ来ないでよ
ミクに興味はないって言うの? ふざけないでよ、あの子だって頑張ってるのに
せめてレンは私が守らなきゃ
リン
近付かないで。
レン
リン、ッ!
KAITO
大丈夫、近付きは控えるよ
GUMI
私たちが本当に興味あるのはミクちゃんなのよ♪
リン
ミク…?
レン
ミクに……なにか…したの、?
GUMI
いえ、何もしていないわ。
KAITO
ただ今は……MEIKOがミクの相手をしているね
リン
…何かしたら承知しないから
レン
ミクに……何もしないで…ッ
KAITO
……ああ、何もしないさ
GUMI
……ええ、そうね。何もしないのは本当よ
信用ならない