佐久早君と出会って2週間ほどが過ぎた。
あれから昼休みは2人でお弁当を食べたりしている。
そしてびっくりなことに、
佐久早君はずっと触っていてもいいと言ってくれたんだ。
奏
(佐久早君が有名なのは知ってたけど、まさかそんな人とこんな…ねぇ?

奏
(なんか、夢見たい……

奏
あ!佐久早君、遅いね~

佐久早
うるせえ。あと今日は…

小森
わぁ!この人が奏さん?噂とは裏腹に綺麗だね〜!

奏
え、あ、ありがとうございます…?

奏
(まろ眉だ、

佐久早
…やめろ古森

奏
あ、あの〜どちら様?

小森
俺、古森元也!佐久早と同じバレー部なんだ。よろしく奏さん!

奏
よろしく、古森君

佐久早
……何で追い出さないんだよ

奏
え?追い出すも何も佐久早君が連れてきたんじゃん

佐久早
そうだけど、

奏
それに佐久早君の唯一の友達なんでしょ?悪い人じゃなさそうだしね

小森
あれ、俺って佐久早の唯一の友達なの?マジ、よっしゃあ!

佐久早
調子にのるな喜ぶな菌をばら撒くな

奏
ふふっ

奏
仲良いんだね

ということで今日は古森君を含めた3人で食べる事になった。
古森君は凄く話やすくて、会話が盛り上がる。
新しい友達ができたみたいで嬉しかった。
佐久早君をほったらかしにしてしまい、つい古森君とばかり話してしまった。
途中から佐久早君の顔を見るのが怖くてちょっと今バクバク中。
小森
で、その時佐久早が〜

奏
何それ!あはは、ぅわ!!!

奏
へ?

佐久早
……

奏
ど、どうしたの佐久早君?

佐久早
……手

奏
手?

奏
あ〜

奏
いや、でも古森君いるし

佐久早
それをするために一緒に飯食ってんだろ

奏
そーだけど、その

佐久早
その、なんだよ

奏
ん〜、

奏
か、勘違いして驚かせるじゃん

佐久早
…じゃあ納得させればいいんだな

小森
え、なに。どうしたの2人とも

佐久早
小森

小森
え、はい

佐久早
俺は他の人に触ることはできないけど、コイツになら触れる。

佐久早
そして今からお前が見るのはあくまで奏の病気のためだ、絶対に誰にも言うなわかったか??

小森
おう?わかった

奏
(ほぼ無理やりだよこれ、何が納得だよ、古森君さらに困惑してるじゃん。

奏
…………へ?

奏
(え?え?佐久早君が、自分から手を握ってきた?
