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#ゆあえと
雫
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とわ
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俺の名前はゆあん高校2年の春
俺は窓際の席で本ばかり読んでいた
教室はいつも賑やかだけど、その輪にはいる勇気はなかった
そんな僕に、ある日、ひとりの女子が話しかけてきた
えと
振り向くと、笑顔の似合う少女が立っていた
彼女の名前はえと
誰にでも優しく、教室の中心にいるような人だった
ゆあん
たった一言しか返せなかった僕に、えとは笑って言った
えと
それが僕たちの始まりだった
放課後、一緒に図書館へいった
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
えと
ゆあん
えと
ゆあん
えと
文化祭では同じクラスの出し物を担当
準備が終わる頃には、僕は笑顔が増えていた
クラスメイト
ゆあん
クラスメイトにそう言われるたびに、理由は1つしか思い浮かばなかった
えとだった
秋の終わり、公園のベンチで夕日を見ながら、僕は決心した
ゆあん
えと
ゆあん
しばらく沈黙が続いた
やがて彼女は少しだけ困ったように笑った
えと
胸が高鳴った、その直後
えと
ゆあん
えと
彼女はゆっくりと話してくれた
心臓の病気で、小さい頃から入退院を繰り返していたこと
最近になって病状が悪化し、手術を受けること。
成功する可能性は高くないこと
えと
僕は首を振った
ゆあん
えと
えと
ゆあん
えと
数週間後、えとは入院した
僕は毎日病院へ通った
他愛もない話をした
学校であった出来事を話した
彼女はいつも笑ってくれた
こんな笑顔がずっと見れたらいいのに
えと
ゆあん
えと
手術の日
えと
ゆあん
それが彼女の最後の言葉になった
手術は成功しなかった
冬の朝、病院の窓から見えた空は、どこまでも青かった
泣こうとしても涙は出なかった
ただ胸の奥に、大きな穴があいたようだった
卒業式の日
校門の桜はまだ咲いていなかった
制服のポケットには、一冊の文庫本が入っていた
あの日
えとが貸してといったまま、返せなかった本
表紙を開くと、小さな付箋が挟まっていた
そこには彼女の字で書かれていた
えと
えと
その瞬間ようやく涙が溢れた
何年経っても、春になるたびに桜を見ると思い出す
一緒に歩いた帰り道
図書館の静かな時間
照れながら交わした約束
もう僕のとなりにはえとという存在はいない
それでも僕は前を向いて歩いている
彼女が願ってくれた未来を生き続けるために。
桜は毎年散る
だけど、あの日もらった優しさだけは、、、
季節がいくもたっても僕の心から散ることはなかった
桜が散る前に
end
コメント
1件
うわぁ…切なすぎる😢💔 えとの「泣かないで」っていう最後のメッセージ、本当にぐっときました。病気を隠してた優しさも、ゆあんの未来を想って恋人にならなかった強さも、全部伝わってきた…。桜が散るように儚い二人の時間が、すごく丁寧に描かれてて泣けました。第3話も読みたいです🌸